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2016年6月12日 (日)

新規開拓の大手私大で芋づる式取材

「これ、だれが書いたのかな」と聞かれ、「私よ」。「へえ、どういういきさつで」と意外な顔をされ、「新規開拓。実はこれねえ…」と打ち明ける。--最近書いたとある私立大学の技術成果で、記事を見た同僚との間でこんなやりとりがありました。

研究成果の記事はどうしても、国立大が多くなってしまいます。私立大学は学生が多く、教員は授業負担がかなりになるし、学生の納付金で運営されているという面が大きい。だから「研究より教育」となるのは、仕方がないというか、当然です。でも大規模著名私立大学の場合は、弊紙読者にも卒業生が多い。だから読者が喜ぶ記事という意味でも、もっと取り上げる努力をしたいなと思っていました。メディアは「取材させてください」というとたいていのところに取材に出向けるけれど、接点の薄いところだと【それっきり】となりがち。よって、【その後にも続く関係づくり】を思案しました。

1.大学主催のメディア向け懇談会では、私大の場合はトピックス紹介も、懇親会で登場する教員も文系が中心です。ですのでこちらからアタックする意識が重要です。「理工系の先生はどちらでしょうか」と尋ねて探します。名刺交換とおしゃべりで、相手が感心ありそうなテーマを振って、こちらのことを覚えておいてもらうよう意識的に努めました。

 2.今回は学部長がターゲット。メールをして「貴学の最近の動きをうかがわせてください」と訪問しました。幹部に時間をとってもらった以上、なんとか記事にしないと申し訳ありません。ここでぴりっとした話(ニュース)が出ればラッキーですが、そうでなくとも、弊紙定番の顔写真入りコラムの活用を考えるのは、そのためです。今回は、国立研究開発法人との連携大学院の拡大というちょっとニュース色も持つコラムとなりました。合わせて取材時に「△という連載企画を貴学でも採り上げたいのですが、候補をお教え頂けませんか」とお願いしておきました。

 3.メールでいただいた候補の中から、なんとか内容がわかりそうな&おもしろそうな技術案件をセレクトです。取材に行ってみると、予想以上におもしろく広範な産学連携をしている研究室で、先生の意識も個性的で「ラッキー!」。予定通り、企画記事を書くのと合わせて「後日、研究成果の取材に改めて来させてください」と頼みました。

4.今度は教授と助教とそろっての設定をお願いして出向きました。教授については再び、コラムを掲載です。

5.同日の助教メーンの研究成果は、「何だろうこれ。書けるるかなあ?」と心の中で思った(すみません)変わった中堅企業との取り組みでした。「役に立つ」というより「おもしろい」記事だったので、「ボツといわれやしないか」と実はやや不安でしたが、出稿したらあっという間に記事になりました。ちょうど文部科学省記者クラブの幹事の時期で、記事が不足していたのも後押しになったのでしょう。スゴイ最先端の研究成果ではありません。でも前述で「これ、だれが書いたの」といわれたように、通常の各技術担当別の記者の日常からは出てこない、ユニークな記事を書くことができました。

6.そして最後の記事が掲載待ち。小さなイベントのお知らせです。まったくツテの無いところから初めて、【芋づる式】でいくつもの記事にもっていけました。

これでこの新規開拓大学の理工学部には、そこそこ顔が浸透したといえるでしょう。学部長にも後半の展開をお知らせしていますし。折りをみて次の研究室取材も相談することとしますか。

それから、今のブログでちらりと触れた文科省クラブの幹事について、お話しします。先日、ようやく幹事期間が終了しました。去年まではブログでも、幹事が始まる前から怯えた文面を載せていたのを、ご存じでしょうか。今年は今になってようやく触れたという状態ですから、様子がだいぶ違います。今年から、キャップも文科省メーン担当も、若くてパワーのある仲間に任せることができたせいです。大変な仕事の委譲を受けてくれたことに感謝です。ありがとう、今度おごるからネ。では私は、次の新規開拓先を思案するとしましょう。

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