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2016年7月10日 (日)

興味津々、専門職業大学

16.6.22付一面トップに「『専門職業大学』第1号 片柳学園、建築・IT 年度開設」を、7.4付最終面に「専門職業大学登場 高度な現場リーダー育成 学び直し社会人に門戸 企業・地域と連携不可欠 etc」をそれぞれ掲載しました。これは文部科学省が、職業教育を中心に据えた新型大学の制度を始めるというもの。東京工科大学や、日本工学院専門学校、日本工学院八王子専門学校(ともに日本で規模1、2位の専門学校)を経営する片柳学園が参入、というニュースと、最終面での解説型の読み物とでまとめました。

職業教育とは、わかりやすくいうとインターンシップや、企業の課題解決のプロジェクト・ベースト・ラーニング(PBL)などの実習をイメージしてもらうとよいと思います。「既存の大学でもやってるじゃん」って思いますよね。でも、大学は制度上、「教養教育と、学術に基づく専門教育を行う」場なのだそうです。そうなんだ~、じゃあ、企業で役立つ人を育てることなんてまったくしなくてもいいんだ! とびっくりです。それに対して、新型大学は高度職業人育成の教育を行う、とハッキリ位置付けるというわけです。そのため「卒業単位の3,4割以上が実習など」という基準が示されました。「なるほど、これは通常の大学とだいぶ違う」って興味津々になりました。

実はこの話、私は出遅れていたのです。一般紙が続々と、新制度開始を記事にして「やばい、うち落ちているワ」と気にしていたところで、社内コメントも受けまして。「遅れたけれど、しっかりした読み物記事を最終面で書こう」と思い、企業側として日本商工会議所に取材(初めての訪問です)。通常の大学は「学問をするところですよ、大学は」と大半が興味なさそう。困っていたのですが、高専-技科大の教育機関は関心ありと知って、長岡技術科学大学(科学技術大学ではなく、技術科学大学です)の学長に電話取材。と、ベクトルの違う機関をピックアップすることができました。

そして驚いたことに、「参入の希望があるかもしれないな」と思って出向いた片柳学園で、ばばーんと一面トップネタが取れた、のです。後輩に「これ、抜き返し、ってやつですよね?」といわれました。抜き返し、というのはですね。大きなニュースを他メディアに「抜かれた」記者が、必死に動いてるうちに、今度は他メディアを「抜く」ネタをゲット、ニュースにするという形です。今回の場合は他メディアも、スクープではなく、文科省の中央教育審議会側の動き(公開)で書いているので、ちょっと違うけど、似ています。もちろん、抜き返しはほめ言葉です。

正直言って「よく抜き返せたなあ」と振り返ります。『犬も歩けば棒に当たる』というところでしょうか。これって、あまり賢くない人(ワタシのこと)を犬に例えているようで「何だかなあ」と思っていましたが、成果が出る以上、これはこれで意味があります。そうだ、『記事は足で書く』、こっちがありました。やっぱり犬のことわざより、こっちを前面に出すことにいたしますかネ?

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