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2016年9月18日 (日)

緊張感とリラックスの使い分け in Malaysia

新聞記者に必要な能力の一つに、【緊張感とリラックスの使い分け】があると常々、思っています。一日の中でも、一週間の中でも、もう少し中長期な形でも、私は意識しています。メディア人は、いつ何が起こっても対応できる体力のある人が多い。その中にあって私は「メリハリをつけないと、私はとてもやっていけない」と自覚しているからです。今夏は8月中旬から9月頭は概算取材で集中し、その後に休暇でマレーシアへ、とメリハリある計画を立てました。

マレーシアに行きたいなと最初に思ったのは、10年ほど前のこと。そのころ、マレーシアは物価が日本の3分の1程度。、退職者のロングステイで人気が高かった(今は3分の2となって、かつてほど生活費がラクラクではない)のです。私は観光希望の方でしたが、そのころの日付のPR記事が今回、自宅で出てきたのには、自分でも驚きました。1年前に知人がロングステイを始めたチャンスをとらえて、計画を立案。テロとか、蚊(私は格別に刺されやすい)によるデング熱とかの不安もありましたが、【決行】です。そのため、旅行中もけっこう(おっと、ダジャレみたいですね)気が張っていて。いつも以上に「危ないな」と思うと即、口やら手が動いてしまい、同行の身内に途中でキレられてしまいました…。「職業柄もあるとはいえ、休暇中にこれでは確かに、よくなかったなあ」と反省しました。

旅行中、最大の思い出は? と聞かれたら、答えは「ハイジャックされたのではないかと思ったこと」かもしれません。成田からコタ・キナバル(マレーシアのボルネオ島の都市)に6時間、到着は21時ころ。マレーシア航空の日本との直行便なのに、日本人のフライトアテンダントが不在でした。「やれやれ、やっと着いた」。機体が止まってから、機内のトイレ利用の列ができた段階ではまだ、不思議に思いませんでした。ところがなかなか降りられません。アテンダントに聞くと「天候が悪いから。それに各機体が順番を待っているから」との返事です。窓の外は小雨、数機が見える程度なのですが…。給油もしているらしい、なんでかなあ。

待つこと1時間超。「これ、どうなっているの」と不安になってきました。周りは誰も騒いでいません。乗客の多くは日本人(英会話に長けたビジネスマンというより、バカンスの家族連れ)なのに、これまでのあのコチャコチャとした機長の英語アナウンスを皆、理解しているの? 少し前にテレビで見た番組(恐怖の事件もの特集)を思い出して、「ハイジャックではないか???」と緊張が高まりました。短いアナウンスが入って、アテンダントが「ほら、シートベルトを締めて」的なジェスチャーをして、機体が走り出し…。「私たち、どこへ連れ去られて行くの?!!」

飛行機、飛んじゃいましたよ…。ふとフライトインフォメーションの画面に気づき、見ると「到着地まで△㌔㍍」と載っています。そんなに長い距離ではありません。コタ・キナバルの近くでそれって、どこ? ガイドブックを開いてみると…「Federal Territory of Labuan」。これじゃない? ラブアン島。初めて聞くけど。マレーシアはボルネオ島の州が、首都などある半島側に対して、半独立の統治だって聞いていたから、連邦政府の管轄下のラブアン島ってことね? じゃあ、さっき止まっていたのは最終目的地のコタ・キナバルではなくて、現地の悪天候による着陸待機で寄った近くのラブアン島だったのね…。

ということで、数十分後に目的地に着きました。初日からすごい緊張感にさいなまれてぐったりです。出迎えのガイドさんに聞くと、ラブアン島での待機は、めったにないことだそうで。先に話した同行の身内は「よくわからなかったけど、こんなこともあるのかな~って気にしなかった」とあっけらかんとしています。まあ、杞憂に終わってよかった。それでよしといたしましょう…。

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