« 概算祭りと追加便 | トップページ | 緊張感とリラックスの使い分け in Malaysia »

2016年9月 6日 (火)

個人研究費の記事の反響と、気の強さ

「『個人研究費』減少傾向 年間金額 8割『100万円未満』 文科省調べ」を2016.8.25付の弊紙大学・産学連携面に載せました。競争的資金をとらなくても、大学からもらえる定番の個人研究費(校費)ですが、運営費交付金削減など大学の財政が厳しくなってうわさが飛び交っていました。「うちは半減した」「△大学はゼロになったらしい」「本学は、もっと減らされるのではないか」など。その実態を文科省が調査(リリースではなく、速報値)した内容を紹介しました。

全体としては予想以上に厳しいという結果でした。年間金額50万円未満が、非実験系で8割、実験系でも5割とか。10年前と比べて「減った」のは、国立大6割で私立大3割など、国立大がうんと泣いていることも明示できました。コメントを引用しましたが「これほど少額とは衝撃的」(国立大教授)。大学の関係者共通の感想ではないでしょうか。

これ、ちょっと書きにくかったんですよ。産業人などうちの読者だと「個人研究費って、何?」から始まると思いましたから。実際、最初に書いた原稿は、「何がおもしろいのかわからない」って批判されました。私の書き方が悪かったのでしょう。でも、大学の研究者の関心は大きい案件だと自信を持っていたので、「なんとか大きく載せたい」と書き直しに注力しました。

掲載から数日後、指摘されました。「日刊工業のウエブ、『ニュースイッチ』で、『いいね!』が2200件とか付いているよ。このサイトで最多かもしれない」って。慌てて確認しました(週間ランキングでの紹介だったから、今ははずれてしまっています)。そうかあ、ニュースイッチなんて地味なサイトで、大勢の人が読んで、その上で「いいね!」とわざわざ反応してくれた人が2000人以上、ですからね。すごいです。想像するに、人気の大学人がSNSで「すごい記事が出ている」と紹介してくれて、ワッと見に来てもらえたのかな、と。新聞を購読してなくても見られるサイトですし、ね。

さらに昨日、16.9.5に毎日新聞でほとんど同じ内容で記事が掲載。おおお~。毎日さんは署名を多用するから、後追いであっても名前が入っていていいなあ。おまけに文科省のスクラップコピーでは最初の頁に置かれています。弊紙の記事では署名なし、コピーも後ろの方の頁で目立たなかったのに。でも、「火付け役」は私だったということは間違いないので、嬉しいです。

「この記事、何がおもしろいのかわからない」といわれた時に、もしも「すみません。変なネタで。私が悪いんです。ボツにしてください」とひっこめていたら。そうしたらこのデータは、この先はともかく現時点では、ほとんど知られないままだった。批判された時に私が、「冗談じゃないですよ、これはスゴイ話なんですよ。じゃあそれがシッカリ伝わるよう、書き直します!!」と対応したからこそ、日の目を見たわけです。まあ、実際はこんなキツイけんかをしたわけではないですけど(笑)。

それで思いました。「女性も若いときはかわいくても、キャリアを積むとずうずうしいオバサンになっていくのは、当たり前のことだな。むしろそうでなくっちゃ、いけないよね」と。若い時は経験も自信もなくて、年長者や上司のいうがまま。だからしおらしくて、かわいい。でも経験も自信も蓄えたベテランなら、そうはいかない。自らの欠点や失敗の指摘をいったんは、受け入れることは必要ですよ。でも、そのうえで「何が本当に大切なのか」を考え、決断したら強気で、やっかみやら意地悪やらをはね返して、いい仕事をしていくべきなのでしょう。

実は以前から「キャリアで成功している女性は、能力も体力もあるだけでなくて、気も強いんだな」「私はわりと弱いところがあるからなあ~。ドロップアウトしちゃうかも」と思っていました。でも、開眼です。ようやくこの年になって(笑)。気に入っている、と先日のブログで書いた、ドラマの「ノンママ白書」をみての感想とも、重なりますね。もっともこのドラマ、心配していたように先週は、録画に失敗してしまいました…。

|

« 概算祭りと追加便 | トップページ | 緊張感とリラックスの使い分け in Malaysia »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/521576/64165983

この記事へのトラックバック一覧です: 個人研究費の記事の反響と、気の強さ:

« 概算祭りと追加便 | トップページ | 緊張感とリラックスの使い分け in Malaysia »