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2016年12月18日 (日)

連携は社内だって面倒だけど

日刊工業新聞の科学技術部は、同じ部でも各記者が「独立独歩」になりがちです。弊紙の産業担当、例えば自動車業界であれば本社の完成車担当、部品担当、名古屋のトヨタ担当、広島にはマツダ担当がいて、大事件が起こると「可能な記者は全員、会見に出向く」「顧客業界担当や財界担当が一斉に周辺を取材する」というチームプレーなのですが、科技部はそういうチャンスはあまりない。総出となるのはノーベル賞の時くらいです。

そんな中で今秋は、新しい形を模索しながらの連携取材を手掛けました。一つは文部科学省の産学連携の大型新事業、産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(OPERA)の連載です。私は初回の東北大学のみで、ほか3大学は企画を本社から支局を通して伝え、個別に電話で趣旨を説明し、支局記者に担当してもらいました。もう一つはお正月企画で準備している△△の件で、こちらは支局に「切り口をそろえたいので、山本が東京で取材しますね」と一括して手掛けさせてみらいました。取材先の大学も幹部だと、頻繁に東京に来ているので、そのチャンスにお願いです。どちらのやり方も一長一短なのですが、それぞれどんな具合なのか、気を付ける点など把握できました。詳細はまあ、ビジネス上のノウハウですので伏せさせてください。

部内ではまた違う形の連携です。一つは若手の研修的な狙いがあって、同席者は「あんな風に確認するんですね」「~の形は自分もやってみます」と取材ノウハウ吸収が進んだようです。もう一つは、「産学連携の大物事業なので、私は連携システムの点で取材するのだけれど、技術ネタを見つけに行くというので、いかが」と誘っての同行です。私の産学連携視点での質問のあと、「研究成果での今後の注目はどのへんでしょうね」と聞いたら、「△は論文投稿中で、〇は企業と試作品ができたといっているし、◇はこれからだけど期待できるよ」などネタがザクザク。おおお~、これはすばらしい。産学連携担当の私は、これら全部を丁寧に対応する気にならないけれど、その分野の技術担当の同席記者にしてみれば宝の山。一緒に来たかいがあったねと帰り道に話しました。

連携は、記者によっても、組織をマネジメントする管理職によっても、やり方や重視するポイントが違う。実は上記のほかに、失敗したケースもありました…。「面倒だなあ、自分ひとりでできる範囲でやって、それを越えるものは無視するのがやっぱりいいかな」との気持ちもチラリ。でも! 考えてみると私は産学連携担当ですから、ね。連携は難しい、だけど新たなものはその中から生まれてくる。そのことをよーく知っている。ということで、大変であっても連携の努力をしよう、と思い直しました。今のトライアルを生かして、来年はもっと上手にできることでしょう。

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