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2018年2月17日 (土)

審議会分科会で「更年期が」と発言する

新たな省庁で審議会関連の委員を始めました。国土交通省の交通政策審議会の気象分科会(気象庁の担当)です。天気予報や地震・火山などのいっとう最初の情報を集め、社会に発信している気象庁。今回は「ビッグデータやAIなど新たな技術を活用することで、民間企業などにこれまでと違った情報活用を押し進めよう」という2030年を見据えた気象業務を議論します。

過日、一回目がありまして、気象庁の長官も出席で、そのうえ長官から先に名刺あいさつに来られてびっくりです。気象観測や地震火山などの部長らも、「もしかして、災害が起こるとテレビに出てくるのはこの方たちかしらん」と思ってなんとなく気になります。官庁の部長クラスがしばしばテレビに映って解説をする、って他官庁ではほとんどないでしょう? だから、なんとなく。タレントではないけれど(笑)。

私が求められる立ち位、置は、「産学連携と、科学技術コミュニケーションの視点での発言」です。が初回はわりと自由に意見を交わします。それで、「どうしようかな」と悩んでいましたが、こんなような発言をしました。

「気象とITの融合が議論されていますが、気象の場合はとくにさらにもう一つ、別の分野との融合が重要だと感じます。例えば気象×医療×ITです。低気圧が近づくと持病の痛みが強くなる、といった話をよく聞きます。ですから気象と医療の研究者が議論することで、単純な低気圧情報より付加価値を付けた情報を、国民がスマートフォンで入手するといったことが有益になってくるでしょう。実は私、今冬の寒さが厳しくて参っているのですが、これは更年期でひどく感じているようなのです。以前だったらあまり表に出てこなかったものですが、女性活躍推進がいわれる中で、子育て期の問題だけでなく更年期障害も大きくなってくるでしょう。そうすると以前とは違う気象情報ニーズが出てくるのかな?? と思うのです」

いや、発言するかは悩んだんですよ、もちろん。個人的なことだし、女性のことだし、公式の席で「更年期」はまだ十分に市民権を得ていないし。でも。同委員会の委員はだいたい、気象庁伝統テーマ系か、AIやビッグデータ系なんです。もう一人メディア人がいるけれど、それはそれは気象のプロ的な方で。そのため「アタシ、何が発言できるかしらん」って気にしたわけです。なるべくほかの人が話さそうな内容で、聞きかじりではなく(取材などを通しての)自分の実感で、話したい。だから、いいかなって。

それに、更年期って私の母の代までは情報がまったくなくて、まだ一般には、つまりビジネス(ここでは行政だけど)男性社会では「日陰の身」かと思う。詳しくは知られていないでしょう? だから、そういう日陰のテーマを表に出して、「そうなの? 自分のパートナー/自分の職場の女性 は大丈夫かな」と考えるきっかけになったらいいな、って。そう判断して発言してみました。

大手企業では女性役員が続々と誕生していて、私もチャンスあれば彼女らと接触するようにしているのですが、みんな「気が強い」って感心します。そうでなければここまで昇進していないということなのでしょう。でも女性の多くは、私を含めてそれほど気が強くない…。とはいえ女性活躍推進の風が吹いている。だから「こんなことをいったらみっともないかな」と抑えるのは、今の時代にはもったいない。多様性が大事だっていうんだから、変なことをいって周囲を刺激することに意味があるんだよね? って。そうと思って私も、そのほかの気が強くない女性も、がんばらなくちゃねと思うのでした。

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