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2019年3月 6日 (水)

「ほめすぎ」記事、東工大はどうだったか…

取材先に対して「ここは乗ってるな」と感じる時は、複数の案件をとりあげて盛り上げるという意識を、私は持っています。

1年前の今頃だと、東京工業大学ですね。4月からの益新学長の就任は頭に入っていて、まずは退任する三島学長に取材、記事を準備していました。東工大の工学系教育改革は学部・大学院を統合しちゃうという、他大学の追随はまだ出ていないウルトラCだったので、その振り返りです。そうしたら3月末に指定国立大に決まって。「指定国立大の計画を立てた幹部に聞くなら、三島学長に聞く? って、先日取材したばっかりですねん。どんなに急いでも記事掲載時には大学を去っているわけだし…」と悩みました。検討の結果、設計の中心で4月から筆頭理事となる佐藤先生に取材、となりました。さらに新学長会見もあり、単独のインタビューもあり…。記事は三島先生のまとめ記事、田町に複合ビル建設のニュース、研究を基にした事業会社の設立ニュース、指定国立に決まった名古屋大との合わせ記事など続きました。その後、新学長連載の初回に、益先生に登場いただいたところ、ウエブヒット率がすごく高くて。並みのインタビューとは違う数字に、集中記事の効果を実感しました。

その次の対象はA大学です。まだ継続中でもあり、名を伏せましょう。学長選の解説、新学長の紹介第一報、会見から…とあって。研究と産学連携の国の事業採択も、驚くような善戦です。ここ数年、勢いがあることはわかっていたので、まさに集中取材のタイミングだと注力し、「取材先のみる目も変わったはず」と自信を持っていました。

ところが。同大の実務の先生に電話した時のこと。「最近、たくさん書いているでしょう?」っていったら、軽く笑って「ほめすぎ」って返答が。ほ、ほめすぎ? そんなことをいわれるとは思わなかった。いつも広報や幹部が相手だと「よく書いてくれてありがとうございます」って返事をもらうものだから、親しい現場教員の正直な感想に、ショックを受けました。

集中的に取り上げるの、そう悪くないと思うんですよ。「勢いがある」って伝わるわけですから。でも、報道メディアとしては、「持ち上げすぎ」と思われるのはちょっと具合が悪い。広告料金をもらうことを前提にウェブ記事を書くアフェリエイトとは、違うのですから。一般紙などのメディアは批判精神が重要な存在意議となっていて、記者会見で「よくそんな質問を、大勢の前でできるなあ」と思うケースがあるほどです。専門紙はある意味、その分野のコミュニティー紙との位置付けでもあるので、さほどではありません。が、「報道」を銘打っている以上、偏っていると思われるのは好ましくない。だから、気づかぬうちにそう見える記事を書いていたというのが、ショックだったわけです。

さて、どうしましょうね。集中取材も禁止ではないけれど、「なるべく多様な大学を取り上げる」ことを心がけるのが一案でしょうか。そう、冬は苦手の私は、1-2月に遠出(八王子とか茨城とか)する取材を意識的に減らしていました。雪で動けなくなる心配もあるし、って。でも暖かくなってきましたからね。そろそろ都心以外の大学へと取材の網を拡大することにいたしましょうか!

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