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2019年9月 1日 (日)

「記者は名刺一枚でどこへでも行ける」けど、記事を通じての浸透度を概算取材で知る

概算要求は初夏の時点で「今年はこれが大物だ」と見えてくるケースがあります。その場合は早々の記事化を狙います。例えば卓越大学院プログラムは、たしか6月の段階で「要求100億円」まで入れて一面トップを掲載しました。2019年度はどうかというと、私の担当においての大物はなく、よってお盆があけて具体的な情報が入ってから動きだしました。1件目は「省内の担当は、この部門かな。課長は親しい相手だし」と推測しての連絡が「正解」で即、取材にいって即、出稿となりました。我ながらスピーディーな展開です。

2件目は担当だろうと推測する課の規模が大きく、全体としても親しい先ではありません。それでも「あっ、△さんなら!」という相手を見つけ、そのルートで担当者にアポが入りました。名刺交換後に「△事業を時々、書かれてますよね?」との発言が。「そうです、そうです!」と勢い込みます。やったあ~。だって△事業は応募の大学間でも超関心が高いにもかかわらず、一般メディアがまったく反応しないもので、「うちの独壇場」です。それについて言及してくれたということは、「他メディアとは違う日刊工業新聞が取材に来た」という認識だということ。これなら安心して取材が進められます。

3件目は実は課より大きな組織としても、行ったことがない部署で悩みました。が、その組織トップの幹部名Aさんに気づきました。そうかAさんが7月の新人事で着任だったわと、ここで仲介してもらって担当の課長に出向きました。ラッキー。初対面の時の定番、「弊紙は主読者は企業ですが、私は大学・産学連携担当として大学と、産業を中心とする社会のつながりを取材しています」と自己紹介します。すると「私はこの間まで◇大学に出向(事務系の理事)していたのですが」と地方中堅大学ながら、何回か書いた大学名が出てくるではありませんか。「▽学長に時々、『こんな記事が出てたが、知っているか』って切り抜きを見せられていました。専門紙(うちは産業専門紙)とは思えないしっかりした内容で、関心していました」って。それ、私の記事に間違いありません! そこで関連施策全体像を聞き、さらに別の課長補佐をその場で紹介してもらって取材して…。ばっちりです。

4件目は以前から親しいところ、「すみませんお時間、変更してもよいですか?」と甘えられるくらいのところでした。さて大き目記事はこれでひと段落。まとめ記事を書いて、それからあちこちの課へ、”ご機嫌うかがい”風にゆっくり取材に出向き、秋以降の思案に進むことにいたしましょう。

「記者は名刺1枚でどこへでも取材に行ける」って若い頃、先輩筋に言われました。でも「なんだこの記者は。どこまで信頼できるんだろう」って胡散臭く思われていると、いい情報がとれなくなるでしょう。だから初対面の好印象は大切だし、「仲介者がいる」のはその点で大きく+となります。さらに今回の2件は、「日刊工業新聞」という会社の名刺というより、私が書いてきた記事を目にしての信頼感を示してくれたわけです。こんな嬉しいことはありません。これに感謝して、少なくともこの2課は「私が得意の課」に躍進させるべく(笑)、これから頑張ります~!

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