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2019年11月 4日 (月)

フリマ出店で感じた「相手を思う」難しさ

「コミュニケーションは相手を思って」というのは、私の科学技術コミュニケ―ションの講演で必ず入れる切り口です。相手が何に関心があるのか把握した上で、こちらが持っている情報を発信すると、受け入れてもらえる。記事にしてもらいたいリリースを作成し、記者発表する時などのノウハウとして、口にしています。ところが。この連休中に地元のフリーマーケットに出店する中で、その難しさを実感しました。

私が出したのは「大好きだけど、もう私には使えない」といった、大事にしてきた(実のところあまり使っていない)グッズです。文具とかポーチとか。好きで、使い切った感があるモノの場合は、私は「これまでありがとー」と感謝の声をかけて、ごみ箱に送っています。でも、ごみ箱行きには惜しい、きれいなものは、だれかに使ってもらいたい。だって好きなものなのなのですから。

実はフリマ出店は2年前に体験していて、ノウハウを積んだと思っていました。ところが不思議はいくつも出てきます。多くの人が手に取るも、結局、手放すというものがあるのです。その理由がわからない。まず、見た目は地味なんですよ。手に取って調べたところで、汚れてはいません。価格も聞かれません。手に取られて、また置かれてしまう…。

それから一緒に出店した仲間は古いレコードやCDを並べていました。私は「そんなの見向きもされないよ」と思いました。でも若い人も含めて、意外に足を止めてくれる。CDなんてリサイクル店で大量に出ているのに。レコードは「人気復活」と新聞記事で見たけれど、それはマニア向けであってそういう店にもっていかなきゃだめでしょう、と思ったのに。数人の年長者に「レコードのプレーヤー、持ってますよ」と言われてびっくりです。一軒家にずっと住んでいると、処分せずにおいておけるんでしょうね。

極め付きが、巨大なぬいぐるみです。某所から「フリマにどうぞ」と回ってきて、そこでも使っていたらしいくたびれが少々、あるけれど、なにしろ人気キャラクター。超かわいい。幼稚園生くらいの大きさがあって、私も自宅の椅子に一週間ほど座らせてかわいがっていました。色もピンク。絶対に客寄せになると思ったのです。ところが子供が寄ってくることはなく、買おうとしてくれた人も皆無…。最後は、仲間が「タダでいいですよ」と幼い子を連れた家族4組くらいに声をかけたけど、すべてお母さんが「うちにはちょっと…」と渋って×。気づきました。大きすぎるんですね。子供が小さいうちは賃貸のことが多いし。「うちだって、ちょっと…」です。引っ越しを考えている身(だからフリマを考えたのもある)だけに、それぞれの住まいの事情に気づいて感ずるところが多いですねえ。

新聞記事も最近はウエブで、「いいね」数など見られるのですが、私の予想と異なる反応が時にあります。でもフリマは目の前にお客さんがきての反応なので印象深い。記事にしても「私が想像しきれていないギャップが、もっともっとあるのかもしれない」と思いいたりました。だから「こんなの、記事になりませんね」とか「~にきまっているでしょう」といった姿勢(相手には露骨には言っていませんけど)を反省します。駆け出し時代の清らな(笑)心に戻って、明日からまた取材に励みましょう~。

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