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2019年11月 9日 (土)

「個人的にこう感じる」を大御所パネルディスカッションで発言す

文科省の科学技術学術・政策研究所(NISTEP=ナイステップ)が主催した「NISTEPフォーサイトシンポジウム~第6期科学技術基本計画に向けて日本の未来像を展望する~」に、パネリストとして出席しました。私も会社では年長者、でも大御所ばかりが登場するこういった場では最年少です、笑。今秋に購入したお気に入りのスカート(スカート単体として、私の予算感覚を越えていたけれど、あまりにきれいで購入を決断したもの)を身に着けて出席。取材側として出ていた同業他社(専門紙)のNさんに、パネリストなのを冷やかされて、「今日はおしゃれしてきたんですよ~」と、照れ隠しだか自慢だかわからない発言を返しちゃいました。

パネルディスカッションは45分など講演を終えた講演者数人と、パネルだけの数人で行われ、私は後者です。パネルだけといっても5分程度の話題提供をするので、「よしっ、6期では人文・社会科学系の研究者全体も支援対象とすることが議論されている(今は自然科学系と、こことの融合研究をする人文社会科学系のみ、が対象)ことを取り上げよう」と準備しました。省内のやりとりもして、テーマの選定はOKと確認していました。ところが。

登壇者は皆、組織の長などなので、その組織の政策議論の報告などが続きます。…基本、全員が。そこに来て最後の私は、「自然科学系と人文・社会科学系の研究者の間にはこんなギャップがある。社会人博士研究でも、取材でも、省内委員会委員としてもこんなふうな経験があった」という発表です。わ、わたしだけが完全に個人的な話をしている?? と、自分の番が迫る時間帯はちょっとだけ、びびっていました。

でも。今は多様性の時代ですからね。皆と違うことをいうことに価値がある。ましてや私は組織をまとめる仕事ではなく、ジャーナリストなのだから。ということで、思い直して。開き直って堂々とその話をしました。そうしたらその後のディスカッションで思わぬ反応です。ディスカッションといっても人数が多い時は、順番に発言する形になりますよね。それで、モデレーターの科学技術振興機構(JST)の浜口道成理事長(理事長がモデレーターをするというのも、大変なことですう)が順番に投げかけます。私の前まではだいたい「他のパネリストの意見を聞いてどうでしょう」といった質問だったので私もその準備をしていたのです。ところが「山本さんの~については」と具体的な質問がくるではありませんか。あせっちゃいました。

さらにパネリストの岸輝雄先生(外務大臣科学技術顧問という肩書、これまたすごいですね)が、「山本さんはこう発言していて、確かに私も…」と発言されたのでびっくりです。岸先生、著名だから私は存じ上げていましたけれど初対面。シンポジウムの終了後に名刺交換した始末だったのに。それで確信しました。「政府や各組織の話も取材で頭に入れつつも、私個人が感じたことや現場の個人の声を紹介することが、こういう場では最適なんだ。そう、私は新聞記者なのだから」と。この件は翌日、先のNさんともおしゃべりしてさらに自信を深めました。

いいですね、この感じ。私の性格にぴったりです。若い頃は経験が浅くて、さらに元からはみ出している(女性の少ない大学院、理系出身者もまだ珍しい入社まもない頃)ので、不安感が強かったんですよ。でも経験を重ねてだんだん、ずうずうしくなる(笑)と同時に、そういう不安の元、マイノリティー性が歓迎されるようになった時代性が重なりました。不思議なことです。「運も実力のうち」という言葉は、「運や時代を生かす才覚は、実力の一つ」という意味だと思いますが、それだけだと自画自賛で終わってします。だからこういう時は、これです。「運や時代に感謝する。そしてお礼は次の仕事で、社会に返していく」。この意識をまた、新たにするのです。

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