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2007年6月19日 (火)

国大協の解説記事 記者は書くべきことを書く

15日付大学・産学連携面に 「国大協会長が審議会委員兼務 発言にねじれ 新会長にK氏就任 改革進展、立場難しく」 を書きました。1大学のトップと、国立大全体を代表する国立大学協会のトップと、国の審議会の委員と、いくつも兼任するというのは、本来はプラスの面がたくさんあるでしょう。多くの大学人は、「審議会を通じて社会に対し、大学の立場を上手に主張してくれるだろう」と期待するものです。でも、今は微妙です。あちこちの審議会が、大学改革で厳しいことをいってきているので、「どの立場で発言して行動するのですか?」とおかしなことになっている、という内容の記事です。「K氏」はもちろん、記事では固有名詞で出していますが、ブログで書くのにはちょっと伏せることにします。

この記事、正直いって、書くべきかどうか、書くとしたらその書き方は…と迷いました。新会長のK先生も、前会長のA先生も、この記事を見て嫌な顔をし、そして「なんだ、この記事は山本が書いたのか」と思うだろう、と想像したからです。抗議が来たら、「この記事、間違っていますか(間違っている点はないでしょう)?」と冷静に対応すればいいんだよね、でもまあ、直接の抗議は来ないだろう(次に会ったときに嫌みを言われるくらいか)と思いつつ、その日は携帯電話が鳴らない(抗議がこない)ことを祈っていました。

こういう、裏話的な解説記事は、弊紙でも産業界の担当記者だとわりと頻繁に書きます。その分野のプロの読み手も興味を示す記事になるからです。一般紙の社会部ではごく普通のやり方でしょう。ですが、弊紙の大学面ではあまりそういう記事は扱っていませんでした。そこまで深くは食い込んでいない、というのもありますし。でも、今回はまず、A先生の関連で、かなりのうわさを聞いていました。それでも、「A先生単独の記事にすると、きつすぎるなあ」と迷いまして。そんな時、国大協の記者会見で、K先生の状況も同じだということが、ざざーっと見えてきたではありませんか。一人を非難する記事ではなく、構造的に問題があるのではないか、と訴える記事にできる。……書こう。それも署名記事で。

記者は書くべきことを書く。つまり、書いて社会に伝えた方がいいことは、書く。たとえ記事で取り上げる人と親しくて、機嫌を損ねるだろうかとひるんだとしても。同時にそれは、「私たちは、社会は、ちゃんと見ています。しっかりやってくださいね」と、取り上げた人に伝えるという役目も果たす。そう判断しました。

それにしても、K先生は記事を見て、「なんなんだ」と思っただろうなあ。だって、私は記者会見前の国大協総会には出ていなかった(だって、別の一面候補記事を書くのに忙しかったんだもん)のです。で、会見の冒頭で、司会が「新会長の抱負など、総会でお話されましたが…。出られていない方はいらっしゃいますか」といって。私が手を挙げたところ、30人くらいのうち私一人で、「あ、皆さん、出られていますね」と無視されかけたんです。恥ずかしかったから、別にそれはそれで続けてもらってよかったのに、K先生がわざわざ、「あ、日刊工業の山本さんが手を挙げていますよ」って会見の正面の席から、いってくれたのだから。親切心からだったのか、それともからかったのか、今でも真意はよく分からないのですが…。

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少しブログの間隔が空いて、失礼いたしました(取材先、数件にいわれました)。このところ、政府関係の動きとともに取材・執筆に忙しく、署名記事を頻繁に出していたため余裕がなかったのです。でもそのために、ブログに書きたいネタはたくさん(5テーマほど!)抱えておりますので、この先をお楽しみに。

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