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2007年8月

2007年8月31日 (金)

ブログ1周年

ブログが1周年を迎えました! 皆様が「読んでいますよ」といってくれるのでうれしくて、忙しくても書き続けてこれました。最近は取材しながら、「記事はこんなふうに書いて、おや、この話はブログに使おう」と頭を働かせてしまいます。ある人には「さすがに記者魂、度胸満点ですね。私にはとても真似はできません」といわれちゃいました。名前を伏せて、表現も選びつつですが、読み手におもしろいと思ってもらうには、これくらいは書かないと、と思っています。

最近は、まだ「相手がブログのことを知らないな」と思った場合、書かなくてもよいメールまで、わざわざ送ってしまいます。メールのラストには署名と、「ブログ:産学連携取材日記」と記してアドレスをくっつけているから。「ここをクリックしてネ」というさりげないPRですが、思っていた以上に見てもらえるようです。先日、同窓会があって、その時にももちろん、メーリングリストで同様に送りました。仕事の近況報告としては便利でしょう? まさにコミュニケーションのツールになっています。

デスクなど社内の人に対しても、「詳細はブログに書きましたので、ご参考に」と連絡することがあります。うーん、便利だ。書きすぎと思う人は社内にもいるようですが、「あれはまずいよ」と指摘されるまでは至っていません。記者の美学にうるさい先輩は、「記事にできなかった言い訳を書いているだけじゃないの」って。ま、それはありますね。でも、ブログは日記を公開したもの、という位置づけですから。「言い訳だよね」と理解したうえで読んでいただければよいかと。私としては「これを反省して、次回はもっとよい仕事をしよう」と前向きに切り替えられる、よい区切りになっています。

思い返すと、1年前の最初のブログで、私の日記好きについて書きました。イベントがあれば書くワープロ日記と、10年日記(ミレニアムから始めたからもう7割、埋まっています)を継続中です。ただ、通常の日記では最近、仕事の話は書かなくなりました。ブログで書いちゃうから。そして、ブログからコピーして自分の日記に貼り付けています。そのうち、プライベートの日記内容を間違えて、ブログに張ってしまったりして。おっとと、オソロシイ冗談

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2007年8月28日 (火)

他マスコミには出ていなくてもHPで…

最近、K大とW大とTN大という新たな「得意先」ができました。取材にお邪魔する回数が多く、大学の全体像が比較的、つかめてきた大学という意味です。K大はとある企画記事を計画し、集中取材をしているため。ニュースもばんばん、出てきてしまいます。W大は私の記事としてだけでなく、社の取り組みとリンクする面があって、そこからです。イニシャル表示にしていますが、W大というのは…すぐ分かっちゃいますね(笑)。TN大(東京N大学です)は以前から出入りしていましたが、多方面から親しい先生が何人か出来てきて。大学本部の動きにも明るい先生方だったので、「TN大ってこんなにネタがたくさん、あるの」と目からウロコです。東大だ阪大だとつい、紙面に出る大学名が偏ってしまうのですが、いい情報ルートさえつかめれば、中堅大からもおもしろいネタが掘り起こせるのだなあ、と実感しました。

そのTN大に産学共同研究成果の技術ネタを紹介してもらい、「他マスコミは出ていませんよね? 相手企業さんにも確認してくださいね」といって、ちゃんと確認したうえで取材をしました。「久しぶりの技術ネタだったけど、このくらい分かりやすいと助かるな〜」と楽しく取材をしました。ところが、出稿後、明日掲載となってデスクから「相手企業のHPに出ている」との情報が。マジ? 見たところ、それなりに出ていました。時期も…それなりに以前のアップでした。まいったなあ。HPには書いていない部分も記事化していたし、もうゲラが出ている段階だったので、デスクと相談して掲載に踏み切ってしまいましたが、あまりかっこいいものではありませんね。これはTN大にも伝えましたが、私も反省です。「他マスコミや【HP】で、公になっている情報ではないですよね?」という確認の文言を、これからは用意してまいります。

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2007年8月20日 (月)

寄付・基金の記事で書きたかったのは…

8・17付に「大学運営に『基金』活用 寄付を貯蓄し拡大 信託運用益の利用検討も」をお盆の読み物(大きな企画)として掲載しました。実はこの記事には特別な思い入れがあるのです。もっとも書きたかったこと、それはちらちらと見出しや前文に入れ、本文では後半に持ってきた「東大は日本経団連など経済団体のほか、信託銀行などと共同で投資組合を立ち上げることを検討中。経済団体傘下の企業が余裕資金を金銭信託し、運用益だけを東大に寄付するという新しい形を思案している」ということなのでした。

こういう動きがあると聞いたのは1年以上も前のこと。その時は「状況が整えば1,2カ月で発表も」なんて関係者はいうし、「一面トップを取るぞ!」と張り切りました。。正面突破は難しい(うちだけが掲載できるよう、手を貸してくれることはない)と思い、東大幹部など全部で6者に(取材ではなくておしゃべりも含め)アタックして、内容的には間違いないと固めました。発表に持ち込まれてしまった場合、どんな切り口で書き換えられるかと数パターンを思案。発表が近づいていよいよとなれば、夜回りをしてもいいと思ったほどです。

ところがいつまでたっても、話が表に浮かび上がってきません。最初は、文科省のOK待ちみたいに聞いていたのに、この初夏に確かめたら「ま、賛同する会社が集まらないんでしょう」って返事に変わっていたし。 …これ以上、待っても無理、記事にしよう。でも、「○月にも実施」という詰めに入っていない以上、ニュース記事ではなく読み物記事にしかなりません。東大に騒がれる(「ネタ元はどこなんだ」とか)のも面倒だから派手にはしたくない。とはいえ、長く気にしてきたネタだから、読者には「へええ、すごい計画があるんだ、山本はおもしろいのをつかんでいるな」と思ってほしい。悩むんですよお。それで、読み物記事の最初にこの話を持ってくるのは止めて、最後にさりげなく載せる形にしました。でも記事は、先にそこそこおもしろい話題を出さないと読んでもらえないから、複数の大学の取材で話題に上っていた(よく注目される)慶応大のケースを、書き出しに使いました。

これはもちろん、8・10付「卒業生寄付も早慶戦 節目迎え創立記念事業」に向けた取材とリンクしています。どちらも寄付が基本にある話ですから。早稲田と慶応は最近、私の取材密度が上がっている大学で、両学長(早稲田は総長、慶応は塾長と自称しますが、文科省的にはすべて学長で同じだとか)に会うチャンスもあったので、こんなふうにまとめました。こちらの記事も悩んだのですよお。早慶の対比は絶対、読まれるだろうから、ポイントをはずすとみっともない、でも新しい視点を出して読んでもらいたかったから。結局、「慶大は早大に比べてOBの結束力が強くて寄付が順調、逆に国際化は早大が圧倒的で慶応は遅れている」という視点でまとめました。

次回は寄付の具体的事例でも書こうかな。著名経済人の寄付なら発表になることが多いですがが、地方国立のK大でも、資産家の遺産が寄付で転がりこんできたと密かにいっていましたから。それから、ある旧帝大では、40〜50歳代の卒業生が「自分の努力で得たお金ではないから(遺産? 宝くじ?)」と数千万円寄付してくれた例を紹介してくれました。ちなみに私は、出身大学への寄付はほんのちょびっとしか、したことがありません。そうしたら週末、夢を見ちゃいました。出身大学の同窓会幹部から、寄付を迫られている夢を…。

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2007年8月10日 (金)

論説懇で出たネタを一面に書く工夫

某大学の学長・副学長ら5人と、一般紙さんの論説委員に私が加わった5人の懇談会が,少し前にありました。記者一般を対象としたパーティ形ではない、ちょっと珍しい形です。「学長が日々、考えている国の問題とか意見について、大所高所に立った視点から論説委員らに書いてほしい」ということでしょうか。人数が絞られていたので、普通なら一般紙ではないうちは「落ち」でしょう。でも、専門記者として長い私は、おそらくこの大学については、オリジナル記事で30回、発表ものも30回くらい書いてきている。え、サバを読んでいるだろうって? 実は自分でもよく分からないレベルなのですが(笑)。学長にもたまたま、直前にインタビューしていたので、呼んでくれたのでしょう、うれしかったです。最初は年長の論説委員に遠慮して控えめに。話題は法科大学院、教職大学院…。うーん、このテーマは私はほとんど取材していないt…。でも、せっかこうお声をかけていただいたのだから、と頭を巡らせて、途中からそれなりに(控えめにと意識しつつ)口を挟むのでした。

そして、「今日はニュース記事になるような、新しい話は出ないのかな。食事がおいしかったからまあ、いいか」と思った終わり頃に、出ましたわ、新しい話。取材の席ではないので、メモはできずに学長の言葉を暗唱する。論説の方々は、社説のネタに活用することはあっても、こんな個々のニュースは書かないだろうな。でも、あの人はよく署名記事を見かけるから、うちより先に記事にされちゃう可能性があるかも。この内容では、一般紙さんはともかく、うちならもうちょっと追加情報がとれると一面に持っていけそう。でも、この具体的な話を含む広いテーマでの取材を打診した時、広報さんが「これは秋に会見で発表する予定ですので、申し訳ありませんが…」と断ってきたから、広報さんに確認するわけにはいきません。黙って書くしかありません。そうだ、理事のA先生ならこの件の情報を、電話で話してくれるかもしれない。名刺、たしかあったよね…。

頭がぐるぐる回っているうちに、「本日はどうも」と皆は席を立つ。大学の施設の外に出て、論説の4人は私の先を歩き、おっとと、私のそばに学長が。広報さんその他はさらにその後ろ。ムムム。学長と話しても、他の人には聞こえないくらいの距離、かな? 「学長、先ほどの○ですが、××はされるんですか?」などQ&Aを3つほど。やった、聞けたぞ! で、翌日出稿、翌々日一面掲載に。広報さんからのメールも、「調整中の案件だったので驚きました」とはあるけれど、当然ながら抗議ではなかったし。ほぼ満点の動きができました。

この手の動きは、企業担当だった時に先輩の指導も受けて身に付けました。ずっと科学技術や大学の担当だったから、今回みたいな場合も、どうしたらいいか分からなかっただろうなあ。一般紙さんも、科学技術など専門記者は少なくないのですが、基本は入社まもない頃の地方支局やら社会部やらの経験だといいますよね。それと同じで、記者らしい分野の担当を経験して成長し、そのうえで専門記者になるということが大切なのでしょう。取材先の先生に頼まれたりして、「科学記者になりたい」という学生に会うことがありますが、「うちでも最初は支局担当だよ。それに業界担当もぜひ経験を。そのうえで、科学技術や大学の専門記者になるということを考えて」といっているのは、こんな理由からなのです。

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お茶と議論のカルチャーショック

暑い季節、駅から15分歩いての取材先の大学で、冷たいお茶が出されるとうれしいですよね。でも、気を付けなくてはいけません。大学でも役員取材なら企業カルチャーに近いのだけど、1教員取材の場合、「何も出てこないこともかもしれないから、先にちょっと飲んでいこう」と判断する必要があるかもしれません。最近、驚いたケースは、取材先の先生はPETボトルを机に置いていて、私の取材に答えながら、合間に口にしていたこと。もちろん、私には何もありません…。そういえば、大学では説明会でも(おそらく授業でも)皆、PETを机の上に置いていますね。大学カルチャーでは、「各自、必要な人が飲み物を持参する」という、まあ分かってしまえばリーゾナブルなカルチャーがあるということでしょう。

もう一つのカルチャーショックは、社会人大学院生(40歳前後)の議論の場に加えてもらったことのことです。私が日々の取材で考えたことを少し話をして議論する、という形で、私としては外から頼まれる懇談会(講演会より軽いもの)と同レベルのやりとりだと思っていたのです。そうしたら、出てくる意見の厳しいこと、厳しいこと! 「この話については不満がたくさんあるんだよオ、ええ?」とスゴまれているような感じで(笑)。「私じゃなくて、ある取材先がそういっていたんですよ。なんで私がこんなに攻撃されるのっ!」と頭に血が上りました。ところが、その場が終わると、それらの大学院生は「山本さんって○○なの?」と親しげに声をかけ、冗談までいってくるじゃありませんか。な、なんだ?? ちょっとおかしいんじゃないの?

後で気づいたのですが、彼らはコンサルタントや専門職大学院のバックグラウンドを持っていて、「相手の気持ちなどはお互いに配慮しない、激しい議論を展開する」というカルチャーを共有しているのでしょう。その場に同席していた先生だって、とくに議論の流れを修正する振る舞いをしなかったし。そのカルチャーを予想していかなった私のミス、ということでしょうか。でも本当に、頭にきたんですよ〜。取材先とのトラブル以外で、こんなに悔しかったことはない…。

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夏休みはたいてい、海外旅行や帰省で10日ほど休むのですが、今年は休養とし、数日を分散して取ることにしました。そうしたら! 記事を必死に前倒しで出稿しないですむので、楽ちんでびっくりです。お盆の今週など減ページになるとはいえ、10日休むとなると、いつもたいへんですから。「大学面の頭4回分、読み物2回分、ゴシップ(コラム)4回分は置いていかないと。あと2日でこれだけ書けるだろうか? うぉぉ〜」って感じで、休み直前のテンションは相当なものでしたから。

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2007年8月 7日 (火)

国立・私立大の学生食堂

大学取材の楽しみの一つに、学生食堂の利用があります。安いしメニューは多いし、和食小鉢重視派の私にはうれしいのです。とくに豚汁と揚げ出し豆腐は、ほぼ毎回、注文するお気に入りです。取材アポが午前中で11時半など少し早めに終わる時、混み始める直前が狙い目ですね。たまたま、7月31日に某国立大で、8月1日に某私立大で利用が続きました。「今日は何にしようかな」とディスプレーを見ると「あれっ、昨日と同じじゃん」。そうです、大学生協COOPで運営が同じなので、メニューもほぼ同じなんですね。でも構わないもん。

びっくりしたのは、ほとんど同じ時期なのに、両大学の利用者の様子がかなり違っていたことです。国立大は試験直前で、学生が三々五々に集まってノートを広げていて、理工系単科大のため女性は1,2割ほど。一方、私立大は試験は終わってすでに夏休み。高校生向けのオープンキャンパスと、大学院生の国際サマーセミナーみたいなのが同時開催していて、オシャレな大学ゆえ女性が6,7割かな。

ちなみに、私立大で見かけた高校生と大学院生は、さすがに私も区別が付きました。これは、「高校生と大学生、もしくは大学生と大学院生ってほとんど同じ。見分けが付かないな」って普段、思っていたことの裏返しです。という話をしたら、20歳代後半の後輩記者に驚かれてしまった。これって、自分と離れた世代は区別がつなかいってことなんだわ…。

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