« 今年の概算記事は苦労しました | トップページ | 東大の役割とは~東大総長懇から »

2007年9月25日 (火)

慶応大の連載と共立薬科大

「未来への先導 慶應義塾」と題した連載記事を、日刊工業新聞の3面で18日からスタートしました。いつもは企業研究をしている連載で、大学を取り上げるのは初めてです。主執筆者は論説の方で私はサブ(私は日々の大学面ニュースの担当があるけれど、論説はもう少し悠々とした立場から記事を書くから)ですが、21日(金)付の「共立薬大との合併 “薬”連携へ膨らむ期待」は私が執筆しました。

共立薬大は小規模単科大なので、一般にあまり認知度は高くないですよね。でも、薬剤師を養成する私立薬科大としてはリーダー格で、歴史もあってプライドが高いのです。なにしろ、薬剤師国家試験の合格率が89%で、81大学(国立薬学部も含む)のうち3位ですから。…といっても、実は私もそれまで、一般の人と同レベルの知識しかなかったんですよ。だから取材時に、「そうなんだ〜」と関心することしきり、で。それで、その新鮮な驚き(大学担当記者としては、あまり威張れませんが)をぐぐっと濃縮して、導入部を書きました。

ここで、合併・統合を結婚に例える手法について、ちょっと迷ったのです。理由は、記事でよく使う手あかの付いた表現だから、というだけではありません。両者のうち、規模や格が下の方を女性になぞらえ、「吸収される=お嫁に行ってアイデンティティがなくなる」という意味合いが、込められがちだから。でも今回は、「かなりよい家柄のお嬢様が片思いをした。自分の気持ちに正直に、(お嬢様であっても)自分から声をかけて、結婚にこぎつけた。彼が気に入ってくれた理由の一つは、薬学という彼にはない知性を、彼女が持っていたから」という形になります。だから、そういう書き方なら現代的かな、と思って使うことにしました。それに共立薬大は少し前まで女子大だったので、今だって女性が圧倒的。それに比べれば男性が多い慶大との組み合わせなので、この表現は問題ないだろう、という判断もありました。…男性記者だとここまでは考えないでしょうね。私が女性なので、ちょっと気を回した次第です。

それにしても、企業研究に替わる大学研究の第一号として、なぜ慶応大なのでしょうね? って私が聞いているのではダメかしらん。「そりゃあ、やっぱり慶大でしょう」と、早大卒(他マスコミと同様、弊社も早大卒が多い)の複数の幹部がいったのですが、早大では人数が多すぎて興味を引かない、ってことでしょうか。慶大は早大に比べて人数が少ない、でも結束力が強くて、銀行や商社などの経済人を輩出しているから、記事としては注目されるのだろう、と想像しています。私はあと社会貢献(TLOやベンチャーインキュベーション)の執筆を担当、連載自体は連日で20回程度を予定しています。大学面ではなく3面ですので皆様、見落とさないよう、よろしくお願いいたします。

| |

« 今年の概算記事は苦労しました | トップページ | 東大の役割とは~東大総長懇から »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 慶応大の連載と共立薬科大:

« 今年の概算記事は苦労しました | トップページ | 東大の役割とは~東大総長懇から »