一般紙じゃないけど、一般紙と競っているのです
「リリース配付は○日の予定ですが、山本さんはいつもきちんと書いてくれるので、その日解禁というお約束で、事前取材はいかがですか」。これまでに6回ほど取材しているA氏から提案がありました。さすがですね。発表で他紙さんと同着は仕方ないとしても、こういう提案は、単独取材に次いで歓迎する形です。これは別にずるい形ではなく、プロの企業広報担当者でもする方法です。リリースしても勘違いだらけの記事や、ちっちゃな記事だけだと、発表者も寂しいのでしょう。で、中身がおもしろそうだったので(つまらないときは「発表ならばちょっと…」とお断りします)、こちらから出かけてもまいります。A「○日の発表時間までは絶対に待ってくださいよ。○日当日に、日刊の一面に出たりなんてことはしないでくださいよ」山本「それはお約束ですから、もちろん大丈夫です」と、最後にもう一度、確認してもいました。
それがなんと、○日のライバル紙朝刊の一面に掲載されているじゃないですか!! 何これ、あれだけ私に釘を刺しておいて、この新聞の記者には先の掲載を促していたわけ?! 言ったとおりの、○日の朝刊で。どれくらいエキサイトしたかというと、そのあとに開いた別の記事が、3回読んでもまったく頭に入らなかったくらいです。なんと言って厳重抗議するかで、頭の中がぐるぐる回っていました。ただし、けんかを売らないよう注意しつつ。けんかになるとうっとうしいばかりで、状況はちっとも好転しないと、これまでの経験で分かっているからです。
ところが、電話のA氏は、事前取材を持ちかける戦略派にもかかわらず、私が何を怒っているか分からない態度です。そういうフリをしているんだと最初は思いました。A「面談であんなに時間をかけて説明したのは山本さんだけですよ。あの社の記者は、どこかから聞きかじって電話で聞いてきたから、こういう形です、でも○日に発表しますから、それをみて書いてほしいですね、といっただけ。中身の濃さは全然違うじゃないですか」という。山本「それじゃ発表にならないでしょう。発表にするのなら、問われても【発表までは何もいえません】と通すか、【絶対に先には書かない】と約束させるかでないと。読者に、あの新聞がスクープしたと思われることが問題なんですよ」というと、A氏はよく分からない様子で「???」。 A「 じゃ、山本さんも電話でちょっと話しただけで(ライバル紙記者のケースと同様、発表まではダメですよとはいわなかったとして)、書きましたか?」。今度は私が???の番。この人、何をいっているの、って分からなかった。一瞬の後、「当然ですよ!」と返しましたが、それで確信しました。Aさん、私をだましといて、しらばっくれているわけじゃないんだ。山本は早く掲載することより、じっくり深く書くことを重視しているんだと、日刊工業は雑誌みたいな媒体だと、思っていたんだ…。
あ〜、けんかを売らないでよかった。A氏も理解してくれて、さらに謝りのメールもくれました。そうかあ、日刊工業は一般紙とちょっと違うものね。読み手によって、一般紙と比べたり、一般紙とは関係なく読んだり、さまざまなんだ。発見でした。それだけに、こちらの媒体の特性や希望をちゃんと伝えるってことを、意識していくことにします。
それがなんと、○日のライバル紙朝刊の一面に掲載されているじゃないですか!! 何これ、あれだけ私に釘を刺しておいて、この新聞の記者には先の掲載を促していたわけ?! 言ったとおりの、○日の朝刊で。どれくらいエキサイトしたかというと、そのあとに開いた別の記事が、3回読んでもまったく頭に入らなかったくらいです。なんと言って厳重抗議するかで、頭の中がぐるぐる回っていました。ただし、けんかを売らないよう注意しつつ。けんかになるとうっとうしいばかりで、状況はちっとも好転しないと、これまでの経験で分かっているからです。
ところが、電話のA氏は、事前取材を持ちかける戦略派にもかかわらず、私が何を怒っているか分からない態度です。そういうフリをしているんだと最初は思いました。A「面談であんなに時間をかけて説明したのは山本さんだけですよ。あの社の記者は、どこかから聞きかじって電話で聞いてきたから、こういう形です、でも○日に発表しますから、それをみて書いてほしいですね、といっただけ。中身の濃さは全然違うじゃないですか」という。山本「それじゃ発表にならないでしょう。発表にするのなら、問われても【発表までは何もいえません】と通すか、【絶対に先には書かない】と約束させるかでないと。読者に、あの新聞がスクープしたと思われることが問題なんですよ」というと、A氏はよく分からない様子で「???」。 A「 じゃ、山本さんも電話でちょっと話しただけで(ライバル紙記者のケースと同様、発表まではダメですよとはいわなかったとして)、書きましたか?」。今度は私が???の番。この人、何をいっているの、って分からなかった。一瞬の後、「当然ですよ!」と返しましたが、それで確信しました。Aさん、私をだましといて、しらばっくれているわけじゃないんだ。山本は早く掲載することより、じっくり深く書くことを重視しているんだと、日刊工業は雑誌みたいな媒体だと、思っていたんだ…。
あ〜、けんかを売らないでよかった。A氏も理解してくれて、さらに謝りのメールもくれました。そうかあ、日刊工業は一般紙とちょっと違うものね。読み手によって、一般紙と比べたり、一般紙とは関係なく読んだり、さまざまなんだ。発見でした。それだけに、こちらの媒体の特性や希望をちゃんと伝えるってことを、意識していくことにします。
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