文章を効率よく、気持ちよく書き上げるには
「記者さんなら書くのは早いでしょう。私は文章が苦手だからうらやましいなあ」ということを、時々いわれます。職業上の訓練をしてきているので、早く書くこと自体は当然なのですが、効率的なうえに非常に気分よく記事を書き終えられるというケースが、時々あります。
それは、職場に戻って1時間後にはまた取材に出かけなくてはいけない、とか締め切り時間が迫っている、とかいった時にニュースを書く場合がひとつ。移動の電車内で取材ノートに赤ラインを入れ、頭の中ではぐるぐると、何を前文に書いて、本文の流れをどうするかという案が回っています。そしてパソコンを開いて集中して書くと、いったん書いたものの順序を入れ替えるといった時間を費やさずに、「できた!! 間に合った!」と歓声を上げて(私はけっこう、同僚の前でも口にしてしまう)、原稿の送信ボタンを押して、コートをひっかけて出かけるということになります。そして、不思議なことに、そういう時は本当に「必要かつ十分な情報を盛り込んで書けた」という気分になるのです。つまり、「伝えなくてはいけない必要な情報はみな、ここに入っている。でももう、これで十分。これ以上、書きよう(いじりよう)がない」という仕上がりになるのです。
逆に、長い読み物記事を、時間をかけて書く時に手こずることがあります。情報はたくさんある。あれとこれを書こうと固まっている。だけど、導入部はどうしよう? いまひとつぴんとこない、これじゃ読者に長い文章を読んでもらうことはかなわない、と悩みます。1月8日付の大学・産学連携面で、「今年はやっぱ、大学間連携がいろいろな形で来るに違いありません!」という記事(注、これが見出しになっているわけではないのですが)がそうでした。新年最初の大学面なので、東大・京大・早大・慶大が博士学生の研究指導で連携するという、年末の会見を活用しようとは考えていました。そして、翌日付に載せるニュース記事は、前半に書いたとおり、短く必要十分な記事で収める一方、頭は新年記事にどう活用するかですっとんでしまいました。。「そうだ、この言葉を使おう。O先生ももう少し何かいってくれないかな、いいぞいいぞ、こんな感じなら、書ける!」と一人で盛り上がってしまって。結果、4大学連携の特異性を象徴する文章を、4学長のコメントを括弧書きでつないで、それを導入に使う形をとったのでした。読んだ印象、いかがでしたか?
そこで文章が苦手な方にアドバイス。集中して考えて、うまくいかなければ、きっかけが降ってくるのを待つ。あれこれ考えていると、アンテナに引っかかるものが、きっと出てきますから、ね。というわけで、さあもう、出かけなくては!!
それは、職場に戻って1時間後にはまた取材に出かけなくてはいけない、とか締め切り時間が迫っている、とかいった時にニュースを書く場合がひとつ。移動の電車内で取材ノートに赤ラインを入れ、頭の中ではぐるぐると、何を前文に書いて、本文の流れをどうするかという案が回っています。そしてパソコンを開いて集中して書くと、いったん書いたものの順序を入れ替えるといった時間を費やさずに、「できた!! 間に合った!」と歓声を上げて(私はけっこう、同僚の前でも口にしてしまう)、原稿の送信ボタンを押して、コートをひっかけて出かけるということになります。そして、不思議なことに、そういう時は本当に「必要かつ十分な情報を盛り込んで書けた」という気分になるのです。つまり、「伝えなくてはいけない必要な情報はみな、ここに入っている。でももう、これで十分。これ以上、書きよう(いじりよう)がない」という仕上がりになるのです。
逆に、長い読み物記事を、時間をかけて書く時に手こずることがあります。情報はたくさんある。あれとこれを書こうと固まっている。だけど、導入部はどうしよう? いまひとつぴんとこない、これじゃ読者に長い文章を読んでもらうことはかなわない、と悩みます。1月8日付の大学・産学連携面で、「今年はやっぱ、大学間連携がいろいろな形で来るに違いありません!」という記事(注、これが見出しになっているわけではないのですが)がそうでした。新年最初の大学面なので、東大・京大・早大・慶大が博士学生の研究指導で連携するという、年末の会見を活用しようとは考えていました。そして、翌日付に載せるニュース記事は、前半に書いたとおり、短く必要十分な記事で収める一方、頭は新年記事にどう活用するかですっとんでしまいました。。「そうだ、この言葉を使おう。O先生ももう少し何かいってくれないかな、いいぞいいぞ、こんな感じなら、書ける!」と一人で盛り上がってしまって。結果、4大学連携の特異性を象徴する文章を、4学長のコメントを括弧書きでつないで、それを導入に使う形をとったのでした。読んだ印象、いかがでしたか?
そこで文章が苦手な方にアドバイス。集中して考えて、うまくいかなければ、きっかけが降ってくるのを待つ。あれこれ考えていると、アンテナに引っかかるものが、きっと出てきますから、ね。というわけで、さあもう、出かけなくては!!
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