やっぱり気になる、お金の話
ここ1、2年、注視しているテーマに「大学のおカネ」があります。5月9日(金)付は「東京大学基金、東京大学信託基金 2020年度に2000億円 年100億円超の運用益 東大、教育研究基盤を強化」を載せました。2020年度はだいぶ先だけど、本文に書いた「08年度末で660億円」ってすごいとおもいませんか? だって、これ全部、寄付なんですよ!!! まあ、このうち信託基金分の160億円は、それが全額寄付になるまわるわけではありません。キヤノンなど企業がお金を基金として信託して、運用した利益の一部が東大に寄付され、一部は出資企業に戻るというものです。でも、「東大のために、産業界などはこれだけのお金を用意した」という意味では、うらやましいですよね。普通、企業だと必死にやってのビジネスで売上高を出して、そこから人件費とか経費がさんざん引かれて、最終利益だって半分は法人税で持って行かれて…(涙)ということを考えると、ネ。
もうひとつ、アラブのオイルマネーを研究助成金として、東大の40歳代前半の准教授が年数億円でゲット、という記事も少し前に書きました(スクラップが見つからない…4月か5月かどっちかです)。アラブのお金は、とあるNPOの人も獲得したといっていたし、某地方国立大の医学部が大きな研究費で得て得意満面、といううわさも聞きました。いいなあ〜〜。
お金の話は企業はともかく(というより、企業ならば一番の重要事項ですから)、大学ではちょっと品がない話題かな、と思って、以前はあまり書かなかったのです。でも、国のお金にしても、運営費交付金ではなく、競争的資金で分配されるケースが増えてきていますよね。「いい研究や教育をするためにはお金が大事」となってきている以上、書かないわけにいきません。それに、まあ単純にいって、興味深いというのがありますよねえ。
でもね、「これはあんまりでは」と思ったのを一つ。ある文科系中堅私立大学の学部長に、教育プログラム(GP)の取材に行ったときのこと。「我々も商売ですから」って言葉を、3回くらい口にしたんですよ! どういう話の流れで出たのか、覚えていないくらいびっくりしました。そりゃあ、大学も学生の授業料収入あってこそだけど、こんなに明確に「ショーバイ」と口にするとは…。「興味があっても、それをあんまり露骨に見せるのはやめよう」って思いました。人のふり見て我がふり直せ。はい。あんまり「すごいですね」「いいなあ」「うらやましい」を連発しないようにいたします…。
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