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2008年8月22日 (金)

著名人の身内と会う

「著名人の身内」の人と、仕事で同席&取材という機会がありました。私はミーハーではないのですが、たまたま、両件とても興味がある著名人で、相手にその著名人の話をしてよいかどうかけっこう、迷いました。

一つは仕事での同席で、何回かチャンスがあると分かっていたので、タイミングを「狙って」いきました。つまり、最初は普通の軽い会話をしておいて、親しくなったところで持ち出したわけです。「身内が著名だと、ご自身の仕事(身内の方と同業ではないが近しい職業だった)にプラスがありますか」「マイナスはいかがですか」「こんな風に、著名人だからという関連で話をされるのはお嫌いですか」「私が前に、その身内の方にお会いしたときは…」といったあたりで。意外にも、著名人身内としての周囲の反応に対しては「可もあり不可もあり」と飄々と捕らえているのに感心しました。まあ、思春期の若い人というわけでもなし、双方大人であることを考えると、一般にこんな具合なのかもしれません。

もう一件は取材相手。5年ほど前かなあ、私のとある知恵袋から情報を得て、担当支局の若い記者に「□さんは○さんの身内なんだって? そのうち取材に行きましょう」と伝えたのです。でも、取材先としてあまり適切でなかったため、迷っているうちに担当変更などがあり、自然消滅。ところが最近、取材対象として私が行ってもおかしくないところへ、その□さんが復帰されたんです! 今度は担当支局の記者も、私のかなり親しい人だったことから「取材に行こう。手配してくれる?」と強力にお願い。対面が実現しました。でもね、取材時にその著名人の件は持ち出せずに終わりました。相手のご機嫌を損ねるのでは、というのが一つ。もう一つは取材しているうちに、本人も魅力的で「いいな」と思っただけに、ミーハーな記者だと見下げられたくなかった、というのが理由でした。「今日はありがとうございました」の時点で持ち出そうかと、かなり思案したのだけど(取材時に気が散っていたかも…)結局、持ち出せなかったなあ。写真を自分の知人に見せて「似ていると思う?」「口のあたりが似ているんじゃない」と会話する楽しさでとどめました。

両件とも「これなら失礼がないかな」と判断する方法は、「もし自分がその立場だったら」と仮定して、「身内と自分の職業関係がまったく同じではないので、このくらいの話なら嫌ではないだろう」と考えるものでした。これに対して私が常々、「きつそうだな」と思っているのは、同じ職業で、それも1企業人というより、個人の顔がわりと目立つ職業での身内関係です。研究者でも時々、いますよね。 「兄弟そろって○大学の教授」とか、「○分野の研究者同士で夫婦」とか。もちろん、同じ育ちだから同様の分野に進んだとか、職場が一緒だったから結婚したんだとか、背景はよく分かるのだけど…。私だったらライバル心から、けんかしちゃうのでは、と思うのです。このへんもそのうち、取材相手に聞いてみることにいたしましょう。

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コメント

これは、どの世界でも大事な事です。
身内や近しい人というのは難しいモノです。
この辺は山本さんの得意とされる「臨機応変」が
力を発揮するのでしょう。
しかし、「ライバル心から、けんかしちゃうのでは」
というのは、山本さんの実直さが現れていますね・・・。

投稿: watoson | 2008年8月26日 (火) 23時19分

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