オバマ世代がリードするイノベーション
かなりの力を注いだ今年最後の記事、として、12日付大学面に「世界視野に『チェンジ!』 オバマ世代3氏 技術革新でリード 自社開発主義の転換必要」を載せました。次期米国大統領オバマ氏47歳と同じ世代の、東京大学TLO・山本貴史社長、三井化学執行役員・藤田照典触媒科学研究所長、東京工業大学理工学研究科・真島豊准教授に、「技術イノベーションを生み出すには、R&Dに携わる人間が意識をがらりと変えなくてはいけない」と語ってもらったのです。前々から私が気になっていたいくつかのテーマに対し、【私が親しい、この世代(私自身もそう)でもっともおもしろい話をしてくれるだろう産学連携、製造業、大学の3人】を引っ張り出したのです。掲載後、その一人から「さっそく周囲にオバマ××(××は本人の本名)と呼ばれました。オバマが喜ぶでしょう」ってメールを受けました。「オバマが喜ぶ」は冗談としても、同僚に「オバマ××」と呼ばれて恥ずかしがらないとは、さすが、私がマークした人だわ、って感じです。
実はこの企画、一面で、キャップクラス4人くらいで連載する話があったのです。ところが、産業界の担当メンバーが、なかなかそういう個性的な人を見つけられないとなって。たぶん、産業部記者だと広報を通じて役員に取材することが大半だから、「個人的にも親しい40歳代」となると、広報さんや高校・大学の同窓生に限られちゃう、ということではないかしらん。かつて私が化学業界担当だった時のことを考えて、そう思いました。
私の場合、大学の学長・役員交替で「もう4年たったのかあ。○先生ともせっかく親しくなれたのに残念」ということはあるものの、大学教員は企業人に比べると、広報を通さなくてもやりとりできるものだし。産学連携の担当者となるとお互い専門家として、ずっとおつきあいさせてもらえるし。「記者の財産は人」というのを、ことさら強く感じます。
08年もたくさんの人に会い、「そうなんだ~!」と感激させてもらい、記事にできたことを、皆様に感謝します。来年もブログともども、どうぞよろしくお願いします。それでは、よいお年を。
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