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2009年1月 6日 (火)

単なる情報ではなく【知】を発信するということ

新年最初の私の記事として、6日付け大学面「大学発ベンチャー(VB)アンケート 【大学発】生かし産業に貢献 製造業のR&Dで活用、6割 企業技術者の育成重視、8割」を掲載しました。年末年始もこれにかかり切りで、負担は大きかったけれど、かなりの達成感を得ることができました。VBアンケートは金融や経済学系でよく実施されますが、【大学発】には普通の技術VBとは違う役割があるのでは? という視点で、発明者に尋ねたのが特色です。それに、「金融機関(VC)の出資があるVBと、ないVB」「赤字のVBと黒字のVB」で回答がどう変わってくるのかを調べたのは、通常の新聞社のアンケートではあまりないレベルだと自負しています。

取材先と話していて相手の話に「それって違うのでは」と思うことがあります。一応は反論してみせるけど、相手が主張を続ける時には、無視するしかありません。そのほかの共感した部分だけを記事にします。大半の記者がそういうスタンスだと思いますよ。私も大学発VBの取材において、これまでそうでした。「それは普通のVBについての話でしょう。金融機関や経済・経営系研究者は、急成長・上場のVBにしか興味がないのは分かるけれど、だからといってそれ以外を切り捨てるようないい方はどうかなあ。VCとタッグを組んで上場を目指す大学発VBも、そうでない大学らしい大学発VBも、存在意義がそれぞれあると思うけれど」と心の中で思っていました。このアンケートを手がけるまでは。でも、このアンケートをもって、「乱暴なものいいで批判するばかりではなく、それぞれのタイプに気を配った支援をすべきではありませんか」と、根拠を持って社会に発信しよう、と意識したのです。

キャリアの長い専門記者は、「一般社会は気づいていないけれど、こんな重要なことがあるよ」と発信する、そういう役割があるのだと今回、感じました。情報を右から左に流すだけだと、インターネット情報の信奉者に「記者の批判の目なんか求めないよ」といわれても仕方がありませから。もちろん、取材で新鮮な話に出会い、「そうなんだ~!」と感激する感性も大事です。それは失ってはいけないものです。そのうえで、単なる情報ではなく、手を加えて新たな【知】のレベルに引き上げることが重要なのでしょう。それができるジャーナリストになろう。そう、新年に際して思いました。

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コメント

先日は大変失礼致しました。
話がそれてしまいますが
ネット発信は、どうしても右から左へ
流れてしまい、一時の感情論になりがちですね?
しかし、これが紙媒体であると
不思議と頭に残る気がします。
これは、記者の方が文章を何度も咀嚼して
いるからだと思います。

ネットは本当に難しいです(笑)
いかに、その書き手の大意を見出しに
短く表現するか…

最近、この仕事にで感じることは
ラジオ好きの方が良いのかな?と思います。

放送で想像力を働かせるように「見出し」で
読み手に想像力を使ってもらえればと
最近、感じるようになりました。

明日こそ6日付け読むぞ…

投稿: watoson | 2009年1月 8日 (木) 23時00分

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