「理研スパコンからNECが撤退」で一日が過ぎる
14(木)科学技術面で「次世代スパコン開発 NEC・日立が離脱 理研が大幅設計見直しへ 10年度稼働『黄信号』」を載せました。この件で13(水)は、文科省記者クラブ幹事としても、大わらわだったのです。この日は弊社のクラブ在籍4人のうち、私が「一日中、電話番も含めて文科省にへばりついている担当日」だったのです。まず10時半ころ、2、3の資料配付申し込み電話を簡単に受け付けていたところ、理研の人が「まもなくご説明、お願いします」と来る。何、何?? 直後、同僚から電話。「今日の理研の件、お願いします。携帯電話にメールしました」。慌てて携帯をみると、その同僚から、この「理研のスパコン開発からNECが離脱」の話で連絡があったので、資料を貼りだして、発表予定を知らせてください、と入っているじゃないですか。およよ。周囲がにぎやかな通勤途中に入ったメールで、気づかなかったんだ。
皆が集まるスペースに出て、読売新聞が抜いたニュースだと判明。11時からの会見と決めるも、「30分もないのにそんな設定して、クラブの各社が、急すぎるって怒るのでは」と思いつつ、「担当者が今、こちらに向かっています」とアナウンスしたら、「担当者が来次第にしてくれ、なるべく早く始めてほしい」との反応。そうか、一般紙は夕刊締め切りが昼過ぎにあるから、急いでいるんだ。弊紙は夕刊がないけれど。で、11時の8分ほど前に担当者が着、「会見始めます」とアナウンスすると、どどどと各社が会見室へ入ってくる。「え、11時からじゃないの」という社があり、「もう読売に出ているんだから、(会見時間を設定しての)しばりも何もない、早く早く」という記者がいて、「これは(ネタ元とはまた別の、理研の会見だから)新しい形であって、そうではないんだけどな」という声も聞こえ…。ここで30分ほどで、いったん会見を終えるも、その後、数社がさらに話を聞いていて、20分ほど続いたようでした。
私は弊社のデスクと、NECのコメントが取れるというエレ担当編集とやりとり。執筆へ。NECと組んでいた日立に確認の電話。そのうち、3時20分から、文科省内の担当課の会見が入ることになりました。夕刊向けの原稿は終わったから、少しは軽く(簡単に)なるかと思いきや、4時まで質問がとぎれない。実は元々、JSTの技術モノ成果の会見が4時から予定されていて、どこで区切るか、幹事として司会をする私は気が気じゃなくて。ようやく、ジャストに終えて「あとは個別にお願いします」と結ぶ。
ところが、そのまま全社が会見室の隣のソファー席に移動して、担当者を囲んで人だかり(個別じゃなくなっている…)。JST側と発表する大学教授には待ってもらうことにして。「いいですよ、我々も発表の準備がありますから」とスクリーンなどを動かしていてくれたのですが、ソファー席はいっこうに収まらない。4時半、「そろそろ…」とJSTにもいわれ、「次のレクを始めます」と声をかけると、ああよかった、ようやくソファ席から人が離れ、一部は会見室へ、一部は各社のブースへとちらばって。次のレクの内容は、やや分かりにくかったけど、解禁指定は幸いにして数日後。幹事からの質問のあと2、3の質問が出て、なんとか終えられました。
幹事としてこんな形でばたばたするのは、初めての経験でした。その幹事業務は昨日で無事、終了。新型インフルエンザも、弊社のバイオ担当は土日出勤が続いたようですが、幹事としては怖れていたほどではなく、幸いでした。文科省クラブの皆さん、いつもコウモリの私を冷たい目で見ずに、サポートしていただき、ありがとうございました。これを機に、コウモリであってもコウモリなりに、今後ともよろしくお願いいたします。
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