デスク代打で知った「自分で考えろ!」
我が道をいくコウモリの私ではありますが、迷った時には2つの候補を挙げて、周囲に意見を聞く手法も、わりとよく、採ります。「こっちがいいだろう」と一人で判断し、突き進んでも、「これじゃまったくダメ」と後でいわれると、へしゃげちゃうでしょう? それなら早い段階で、他の人の反応を見てみて、ついでにノウハウも教えてもらってから手がければ、効率がいい。【自分らしさ】はそのうえで発揮すればいい、と思うからです。
自分が執筆した記事のゲラを受け取って、見出しなど赤字を入れる時にも、時々それを私はしていました。見出し候補Aと、候補Bを書いてファクスしたり。ところがデスクはあまりそれを好まない。「どっちがいいかな、っていうのは止めてくんない?」といってくる。なぜ? 一緒によりよいものを作りましょう、っていっているのに~。不思議に思っていました。
その理由が分かったのが、先週のデスク業務の代打でした。遅い夏休みのデスクに代わって、科技面と大学面の2つをつくる曜日の2日間、手がけました。昨年はほとんど原稿をそろえてもらっていた状態で、それらしい業務をしたのは今回が初めてでした。それで驚いたのは、とにかく忙しい。慌ただしい。締めきりが迫って、「山本さん、もう間に合わないよ! 他の原稿で行くよ!」と整理部に言われて焦っているところに、数本の記事が立て続けに端末に入ってくる。正直言って、ほとんど読まずに整理部にまわした状態でした。
そこで、ようやく分かりました。「どっちがいいか、判断してくれだって? アニいってんだよ、この忙しいのに!! 駆け出し記者の原稿は指導しなくちゃならないけれど、そういうレベルじゃないだろ? 編集委員なんだから、自分で考えろ!」ってことだったんですね。うちのデスクは実際には、こんなふうに怒鳴らなかっただけで…。
私は若い頃、社内でも(支社支局にも)有名な、指導が細かくて、うるさいうるさいデスク2人に付いた経験があるのです。累計で、5年くらいかな。手書き原稿がはさみで本当に【切り刻まれ】て、切り貼りされて。「1時間後にそっちに行ったら、山本さんがまだ、説教されていてびっくりしたよ」と他の部の人にいわれる状況でした。それで、上におうかがいを立てる習性が付いちゃったんだなあ。反省です。
というわけで、コウモリ体質にもう少し磨きをかけましょうか。「え、これはほ乳類さんたちの問題でしょ?」「あら、私は鳥類ではないのよ」って。「自分で考えて」一番、オイシイ道を選んでいくとしますか!
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コメント
ご無沙汰しておりました。
見出しを使うか?記事から引っ張るか?
今でも毎日悩んでいます(笑)
新聞のように2行見出しが出来ないので
ネット配信は1行で伝えなければなりません…
しかも、すっと頭に入るようにと言うと
私も、よく怒られます(涙)
でも、気持ち良く入ると嬉しいものですね。
投稿: watoson | 2009年9月17日 (木) 20時45分