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2010年4月

2010年4月28日 (水)

事業仕分け、大学評価・学位授与機構での印象

事業仕分けの現場取材をしてきました。秋は出張と重なって出られなかったので初体験です。「大学評価・学位授与機構」は取材をそれなりにしてきていたし、3月の認証評価結果の記者会見も4年くらい出ているしで、どんなだろうって興味もありました。これまでの報道で仕分けの雰囲気は分かっているつもりでした。でも、実際は思っていた以上に強い印象を受けました。

同機構はなんといっても、「認証評価」と「国立大学法人の教育研究評価」という、似ているけど違う事業を手がけているのが分かりにくい。それが順次、議論され、法人化からみの国の制度設計の問題もあって、だいぶ意見が錯綜しました。結局、「認証評価はほかの機関が手がけているのだから、そういうところに任せたらいい」「教育研究評価だって、機構の職員自身がやっているのではなくて、専門家間のピアレビューで(大学教授など)300人に委託している形。だから、ほかの機関と一緒に(公募など)競争させて、実施する機関を選定するべき」という結論になりました。「そういわれてみるとそうだなあ」という結果ですが、それまで「この機関はこういう仕事をする組織」という認識の元に記事を書いていただけに、衝撃的でした。なんていうか…、「はじめまして。どういうお仕事をしているのですか?」で始まって、何回か会って親しくなった人と一緒にいるところに、知らない人がやってきて、「あなた、こんな人とつきあっちゃだめよ。もうここから出ていってもらおうとしているんだから」と断言されたみたいな感じで…。

それにしても残念だったのは、同機構のトップが、評価を開始する前から長年、務めていた木村孟先生では、もはやなかったことです。木村先生は年長だけど超かっこよくて、かつすごく怖い。初取材は、東京工業大学の学長時代だったのですが、その存在感は強烈でした。以前、国の審議会委員に同じ人が重ねて登用されていることを問題視した一般紙の記事があり、木村先生がもっとも多いことを知って、「やっぱりああいう人は、なかなかいないんだなあ」と思った覚えもあります。木村先生が説明者に立っていたら、いったいどれくらい激しい議論になっていたことか。仕分け人を切り倒しまくる情景を想像するだけでああ、うっとり…。

それにしても、仕分けの会場はマスコミの席・場所取りが激しくて、あぶれた私は席なしに。最初はカーペットの上に体育座りしたり、途中から隣の男性記者を見習って、えいやってあぐらをかいてしまったり(もちろんパンツスタイルです)。さらに発言者がだれか確認するために立ったり、後の人に遠慮してすぐ座ったりの【屈伸運動】も。明日は筋肉痛かもしれません。

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2010年4月19日 (月)

取材先女性のジュエリーが気になって

年上の女性を取材する機会があると、いつも思い浮かぶのは「どんなジュエリー(宝石)が出てくるかな」ということです。先日は知的財産の著名な女性弁護士さんで、胸元の赤石にゴールドのネックレスはデザインも個性的で「これってもしかしたら一点モノ? いったいいくら?」と、気になってしまいました。前に外資系コンサルのパートナーである女性に、公的機関に民間の手法を取り入れる、FPじゃなくてなんとかという仕組みを取材した時は、ダイヤモンドの粒が大きくて、これまた気になって仕方がない。たいてい、私にしては不得意分野のテーマでうかがっているのに、これじゃ取材がおろそかになっちゃう。おまけに最後のおしゃべりで、MBA系のA氏を私が取材した話になったら「Aさんとはハーバードで一緒だったんですよ」ともうひとつパンチ。ダイヤもすごいけど、ハーバード大卒にもくらくらしちゃいました。

お二人くらいになると、収入が高い一方、常にぴしっと決めていなくてはいけないプレッシャーもあるでしょうね。幸い、そうでない私は、人前に立つ場合は少し活用するけれど、普段のジュエリーは皆無です。なんといっても、私は落とし物がけっこう多い。だからジュエリーのような高価なモノは危険なのです。

もう一つ、危険なジェリーという意味で若い女性にアドバイスしたいのは、「ほかの石はともかく、ダイヤのネックレスやイヤリングはやはり、止めた方がいい」ということです。以前、女性科学者のパーティに出たら、普段の研究室とは違って皆さん、おしゃれをしてきていて。「わー、B先生のダイヤきれい。おや、となりのCさんの方が大きい。おやおや、あそこにも付けている人がいますネ」って具合だったのです。がんばって手に入れたものなのに、比較されたり、上がいるのを見せつけられたりするとショックですよね。ということで、ジュエリーについても「我が道を行く」のがよろしいかと…。

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2010年4月 6日 (火)

急ぎ取材するも相手は全面否定

大ニュースではないけれど、へえっと思う某大学話を聞きました。社内A氏から「こんなメールがあったんだけど」と、雰囲気的には某大学の内部関係者向けのウエブに載るような情報をもらいました。A氏に、どこから聞いたのが尋ねたけれど、数人の手を渡ってきたメールというような言い方をして、はっきりしない。これではメールの出所に確認するという訳にもいかない。それで、「これって本当? 本当なら△? ○はどうなるの?」と急ぎ電話取材に動きました。

うーん、この大学、前政権(前学長の体制)なら役員の名刺もそろっているのだけど、現政権は全然、ツテがない。研究や産学連携で親しい先生もいるけど、この話は部局が全然違うから知らないだろうなあ。ということで、広報系数人に仕方なく(職員は一般に教員より口が重い)アタック。それでも皆、知らないという。ただ、「どこで聞きました?」と口をそろえていってきたので、「どこから情報が漏れたのか、気にしているのか。ということは、当たりか」と揺れてしまう。でも、最終の一人はかなりしっかりとした【全面否定】だったことと、A氏に報告したら「まあ、この内容では1面は無理だろうし」といったので、労力対効果を考えて、打ち切りとしました。

まったくのガセネタなら、なんでそれらしい(形式が、内部関係者へのお知らせみたい)文章で出てきたのかなあ? 間違いだと後で判明するにしても、とりあえずウエブやマスコミやミニコミで、こんな話もあるって信じ込ませた方が得だという人がいるのかな、と思っていて。そうしたら後日、A氏から連絡がありました。「ごめんごめん。あれ、エープリルフールだってさ」と。…エープリルフールねえ、考えもしなかったわ。仲間での遊びならいいけど、仕事としてエネルギーを割いたこちらの身としてはちょっと、ね。ところで、だれがやったいたずらなの? A氏と話した時は、A氏にメールが転送される前の、一番最初の発信者のいたずらと思っていたんですよ。でももしかして、これってA氏から私への直接のいたずらだったのかも??

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