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2010年6月 9日 (水)

菅直人首相と東京工業大学

菅直人新首相と出身校、東京工業大学についての記事を、5(土)3面「菅新首相 環境意識、東工大時代に原点」と、8(火)科学技術・大学面「菅首相にエール 母校・東工大 喜びに沸く モノづくり精神 国づくりに生かして!」を書きました。菅さんが党代表に立候補して、強力な対抗馬がいないと分かって、「これは東工大の広報も大々的に動くのでは」と思ったんですよ、最初は。ところが、わりあいと静かで。その理由の一つが、土曜日に予定されていた東工大で開かれた博士学生のシンポだったようです。鳩山前首相が30分も講演するという計画が、たまたまぶつかった(数日前までは、現役首相の講演の予定だった)ため、気を使ったようです。とはいえ、「130年の歴史で、初めての首相でしょ? 政治に関心の薄い理工系単科大学なんだから、やっぱり、画期的!」という思いは、卒業生の一人としても持ったので、あれこれ動いてみました。

ラッキーだったのは一人、東工大の団塊世代の知人に、菅首相と学生時代から親しかった(学生運動の隣のグループだった)人がいたことです。菅首相の後援会は東工大OBで立ち上げたのだとか。OB会の蔵前工業会会長だった、不二越の大和田国男元社長が、旗を振ったのだそうです。日刊工業は機械業界が強いので、不二越というのはちょどいいですよね。機械メーカーの読者の皆さん、気づいてくれましたか? そこで、「菅直人君を総理にする会」とうたっていた、という話も、「へえ~」って思いました。あと、麻雀点数計算機の発明は一般紙も皆、書いているけど、「麻雀が好きで強かった」というポイントはあまり出ていない気がします。

火付の記事で私が気に入っているのは、東工大での恩師のコメントです。学生運動のどさくさで卒業していく学生がほとんどだったのに、本人が研究もちゃんとしようと留年を選んだこと、学会発表までやっていったことは意外で。「学生運動でも研究生活でも、自分の考えを確かめながら、現実的でよりよい役割を果たそうとするタイプだった」というコメントは、東工大の学生たちに伝えたいところですねえ。学生はうちの新聞をあまり読んでないから、もったいない。皆さん、どこかでこれを再活用して、理工系学生を励ますべく、教えてあげてくださいね~!

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コメント

左巻き菅政権の支持率はいずれ30%以下に。
菅の政策で唯一支持できるのは、タバコ税の上げだけ。
社会主義・菅は亀井との間で、官営郵政に戻すという郵政改悪を行うことを改めて署名確認した。
夢も希望も持てない民主党政権は参議院選挙で惨敗し、菅は責任を取って辞任する短命政権となることを切望する。

投稿: 左巻き菅 | 2010年6月 9日 (水) 15時26分

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