対応を【抗議】したつもりが【ご説明】に
1年ほど前から狙っていたネタが、気づいたらホームページに掲載されていたという体験がありました。気づいたら、といったけれど、親しい大学副学長A先生と話していてそのことが発覚! そんなのあり?! なのに「書いてよ」って気楽に言ってくる。同席した広報さんまで「一番、詳しい△さんを取材で呼びますから」といっている。「先生、私は何度も、あの件は取材にはまだ早いですか、って聞いていたじゃないですか! 先に取材したいと思っていたのに、HPに載っちゃうなんてひどいです」と文句をいうも、どうやらよく分かっていない様子。その場はほかの先生方もいたので、その日はそれ以上、深く突っ込むことは止めておきました。
翌日、大学HPから探すも、「どこ??」。仕方がないから、HP内検索ですると出てきましたが、写真が3つくらいあって「○大学と△で協定を結びました」に毛が生えた程度しか載っていない。なんなんだ、これは。内容がないまま、HP掲載という半端な情報公開になっている…。
その後、A先生には改めて【抗議】というか、【ご説明】しました。「HPで掲載となると、公開情報となるので、記事を大きくすることができないのですよ。もしも親しくない相手の場合は、『先生、弊紙のみの取材・掲載にしていただけませんか(HPも当然、不可)。それならば大きく書けますから』って、念押しをしておきますよ。でも、(そんな疎遠の間柄ではないし、ましてや)一年前から気にしていたのなんて、私だけでしょう? 深く考えずにHPに載せられたのは心外です」って。こういう事情、もし企業の広報さんならよくわかっているので、私がしたことは【抗議】となります。ですが、教員としてはマスコミが得意な方のA先生にしても、このことはよく分かっていなかったようで、「仕方がないなあ」というわけで【ご説明】になったわけです。私だけでは不足と思って、弊社の先輩B氏からも重ねて、ご説明してもらいました。
その後、取材はもちろん別件と一緒に設定してもらいました。「HP掲載済みの案件を、単独で取材に行くほど暇ではないんですっ!」という抗議を、マイルドにぼかして言ったのですが、これもよく伝わらなかったような…。取材の結果、中身は面白かったんですよ。だから、「ちゃんと狙いを記した大きめ記事にしてしまおうかな~」とかなり迷いました。あんなどこにあるか分からないHPなんて、だれも見ていないに決まっているから。でも、今回は抗議しましたからねえ。「なーんだ、抗議していたくせに、結局大きく書いてくれるじゃん。じゃ、次のネタは一般紙に先に流してやれ」と思われたら、マズイ。「ちゃんと対応をしないと、山本はビシビシ言ってくる」と思わせておかないと。あ、でもこんなことも企業広報と違って、考えないかあ。なんかすることなすこと、【ご説明】になってしまう。話がかみ合わないとケンカにも抗議にもならないってことですね…。
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