取材の夢
若い頃よく見た取材中の夢を、久しぶりに見ました。1対1で何かを取材していて、「あれについても聞かなくちゃ。このことも確認して」と、質問項目を頭の中で数え上げて、その結果を受けてどんなふうな記事に仕立てるか思案をしている状況です。それで、「よしっ、これだけ情報が集まれば、書ける!」と奮い立ったところで目が覚める、というパターンです。内容までわりあいと具体的で、目が覚めた時点で「見出しはこうだな」と思っているくらいのこともありました。誤って原稿にしちゃわないかと、少しだけ本気で思ったほどです。
駆け出しの頃、「一度の取材で、必要なことは全部、その場で聞いて帰る」という形で鍛えられました。経験が浅いうちは、取材時に分かった気になって帰るけれど、デスクに指摘されて不足が分かり、電話をかけなおすも相手がなかなかつかまらない(まだ当時はメールが一般的でなかったし)、となりがちです。それを乗り越えるよう、課題として与えられていたわけですね。もうそんな指摘を受けることはたまにしかないのに、夢を見るなんて、よくある「学生時代のテストが白紙となった夢」と同じで、当時の苦しみが表に出てくるのでしょうか。
最近多いのは、特定の夢というより、しなくちゃいけない仕事を抱えて、十分に眠れないパターンです。私は夜、「明日の朝起きて、自宅で原稿を書こう」と判断することがよくあります。でもそういう忙しい時は、夜も9時くらいまでは書いていたりして、頭が興奮しているせいか、なかなか眠れない。夜中に何度も目が覚めるし、寝ているはずなのに、「ああ、あの原稿を書かなくちゃ」「いやまだこれは時間があるから大丈夫」とか頭がぐるぐる回って、どれが夢だかうつつだか。「もうこれでは、どうせ眠れない」と、6時起きのつもりだったのに4時半に起き出す羽目に。あああ、貴重な睡眠時間がまた減ってしまった…。「枕が変わると眠れない」というほど繊細ではないけれど、すぱっと心を切り替えてシッカリ眠れるくらいの強さもほしいところです。
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