講演の時間配分に苦労する
原稿執筆では時間配分もばっちりの私。記者会見から急いで帰って書く時でも、デスクに迷惑をかけることはまずありません。「出かける前に二本書かなくちゃいけないけど、原稿以外にすることがあるし、原稿ばかりだと飽きちゃうから、一本は後に回して、でも仕上げてから出かける」と時間を割り振ることもあります。私、計画立てて実行するのが大好きだから。夏休みの宿題だって、一日の時間配分表作ってやってたクチだもん~。
ところが最近続いた、外部での講演の時間配分は、二回ともちょっと失敗でした。一つは大学院生向けの科学技術コミュニケーション。新聞記事を通して、科学技術がどう社会に発信されているのか、もし君たち(学生)がいい研究成果を会社などで出して、成果リリースを書くことになったら何に気を付けるべきか、といった内容です。最後に演習を「記事の前文を書いてみよう!」で用意したのですが、この演習に突入する前に思ったより時間を食ってしまい、演習後の指導時間がちゃんと取れないありさまとなってしまいました。さらに次の授業に出る学生も一部はいるだろうから(夕方遅い時間だった)と慌てて切り上げたところ、管理者側に質疑応答もと促されてしまいました。いくつも活発な質問に出たのはうれしかったのですけどね。
もう一つは、国立大学協会の関東・甲信越地区の広報研修会です。こちらはマスコミ人と敵対せずにwin-winになる秘訣とか、リリースするときのお願いとか、技術リリース・大学運営リリースを書くときのポイントとかを紹介。なぜかこちらは時間があまってしまうことが、途中から気になり出しました。実戦部隊の広報さんなら質問も多いだろし、と前回の失敗を生かして、講演途中で時間を入れたものの、広報初心者が対象だったせいか質問はほとんど出ない。最後の時間は、ブログで昔書いた、広報さんとのバトルなど裏話を紹介して、帳尻を合わす形となりました。一応、どちらも1時間半にだいたい収まるよう練習してきたのだけど、情けない。
話はけっこう乗ってできたんです。一番、聴講者の心に残したかったのが、「記事(情報)は相手のことを思いながら」。何かを書くときには、自分が発信したい内容ではなく、相手が喜んでくれる内容を意識しましょうということです。ブログのいっちばん最初に書いた「恋文」の内容と同じですが最近、これは文章を書くだけでなく、すべてのコミュニケーションの基本だなと改めて思っているからです。聴講者はほとんど寝ている人がいなかったし、携帯電話や手帳をいじる人もいなくて、講演する側としてもうれしかっただけに、講演が万全でなかったことで聴講者に申し訳ない気持ちが残りました。近く、講演とは違うけど発表の練習をするチャンスが続くので、今後はもっとばっちりの講演ができるように訓練したいと思います。
それで、楽しみにしていたのはブログのアクセス数です。 どちらも講演最後にブログ案内を載せていたから、講演後に増えたか、チェック! …? 急増しているとはいいがたいような…。おかしいなあ。それより講演とは別に、増えている日をチェックしたところ、ブログをアップした日に連動している傾向が、やはりある様子。登録してくれているファンがそれなりにいるってことですよね。すみません、「ブログ更新をさぼらずにやってよ。2週間ぶりでしょ」という声が聞こえてきそうです。情報発信は相手のことを思いながら。聴講者の新しいファン獲得にかまけていないで、固定ファンも大切にしていきますね。
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