取材決断の当落線
大震災で年度末・年度初めに予定されていた発表が、5月にずれ込んでいるようで、リリースや会見がたくさんあって忙しい。T1大学は記者懇ぽい会見が今月2回。T2大学のA研究所も、会見が2週間の間に2回あって。A研究所の先生は「新年度スタートと思っていたのですが、震災で間に合わなくなり、秋スタートに変更しまして。パンフレットも刷り直したのですよ」といっていましたね。忙しいと、「書いても(取材して記事にしても)いいけど、書かなくても(記事にしなくても)いい」という決断の当落線上にある案件の扱いに迷いますねえ。
一例は先日の省内取材。委員会の報告書がまとまったとリリースされたのですが、通常は付いている要旨に相当する一枚紙がない。「きっと記事にしてもらえないよ」と思って要旨をつくる手間を省いたのかなあ? 私は皆が書かない案件に食指が動くタイプなので、気になりますね。けれども忙しさにまぎれて日数が過ぎてしまう。ようやく、えいや、と思って取材お願いの電話をしたところ、担当室長が不在。「やっぱボツにしちゃうかも」と思うも、応対に出た方が「失礼ですがお名前は。室長に申し伝えます」という。に、逃げられない…。1時間後、室長から電話が来て、「今日ですと国会の関係でこの後、説明があり…、夜遅い時間なら可能ですが。明日なら11時から11時半の間が対応できます」という。可能な時間が30分のピンポイント、厳しい提案ではあるけれど、取材相手がこれだけ譲ってくれるとねえ、人情といいますか。「ボツ」じゃ悪いなあ、と判断するのです。官僚は公職として取材に応じようという基本姿勢を持っているわけですが、忙しい中でよく時間をつくってくれるものですね。というか超忙しいから、取材の予定でさらに、少しくらいより忙しくなっても、苦にならないのかも~(笑)。
もう一つの例は、行ったことのないB大学での会見案内です。科学技術の学部は持っていないので「落とす」のでもよいけれど、人材育成という切り口なら「当たり」にしてもいいかな。決め手となったのは「三軒茶屋駅なんて、行ったことな~い」ということ。都心から近いし。式典と会見の一緒型(主催者にとってラクチンなタイプ)、でも全部で1時間なら許せる(式典に長々と付き合わされるのは辛い)。直前まで迷うも、別の原稿執筆のメドがついたことから、「当たり」判断とし、出かけました。B大学の学生ってこんな感じ(外見しか分かりませんが)?、昔は厳しい大学だったとか。付属学校の子どもたちの夏の制服もまぶしい。世田谷区というと都心の区なので、ハイソでよそよそしい感じもあるかと思ったけれど、この辺はそうではないのね。そして帰りに確認したのは、駅近くの、「キャロットタワー」。名前だけは聞いていた。確かに「にんじん色」かも。あ、名前の由来ってこれかどうかもよく知らない。…じゃ、次回は学長インタビューを夕方に設定して、帰りに探索、かな。新しい大学を訪問するきっかけって、こんな感じ??
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