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2011年10月

2011年10月30日 (日)

カガクギジュツ食堂のお母さんの仕事

ニッカン村でカヨちゃんちが家族経営をしているカガクギジュツ食堂のお話を、2010年2月4日に引き続いて書こうと思います。毎日の料理サービスの元締めをしているお母さんに、とある事情ができて、カヨちゃんが時々、お母さんの仕事を代わりにするようになりました。食堂の代表としていろいろな調整をしているお父さんも、それぞれの分野の食材を探してきて〔おいしい記事〕に向けて腕をふるっているきょうだいも、その事情で忙しくなっています。

でも毎日、お母さんの仕事をしているのではないので、なかなかカヨちゃんは慣れません。ある時、ほかの食堂のお母さんたちが「どうしてあんなにばたばたしているのかな~」と不思議に思うことがありました。そうしたら、その後の村の打ち合わせで食堂ごとの〔成績、のようなもの〕が発表されました。でも「確か、前に出席したときは、カガクギジュツ食堂は一番というくらいよかったはず」と思いながら聞いていました。

そうしたら、「クルマ食堂70点、エネルギー食堂80点…」という具合に来た後に、「カガクギジュツ食堂、30点」といわれたではありませんか。ええっ、さんじゅってん?! どうして?? と泡を食っていると、すかさず村長さんが「カヨちゃん、どうしたの~? 理由をいってごらん」と声をかけてきたのです(…現実はもちろん、普通の尋ね方でしたが…)。各食堂のお母さん、お父さんが居並ぶ中でもう、しどろもどろです。でも、少し前にうちのお父さんとおしゃべりしていて、その理由をなんとなく推測できたので、なんとか説明をすることができました。…そして、その前に各お母さんたちが必死に仕事をしていたワケにようやく、気づいたのでした。チュウカンカンリショクとも呼ばれるお母さんたちの大変さを、カヨちゃんは身を以て知ったのでした。

でももちろん、いいこともあります。お母さんの料理手配の仕事を知ることで、自分の料理をどうすれば、もっとよい仕上がりになるか、分かる面があるからです。それから、カヨちゃんを含む年長きょうだいの調理場は別のところにあるので、お母さん、お父さん、年の離れた弟、妹とはさほど頻繁に会っていませんでした。そのため今回、「お父さんにあれこれ質問をしてまとわりつくと、嫌がられるかも」と不安だったのですが、お父さんはカヨちゃんが思っていたより、ずっと親切な人だということを発見しました。弟や妹の性格も、それまでよりよく分かるようになりました。これからもなるべく、前向きに皆でがんばって、食堂をはんじょうさせていきたいと思います。 おわり

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2011年10月18日 (火)

15歳の年齢差

15歳ほど年下、30歳を越えたあたりで「感じがいいな」と思う相手が最近、公私問わず増えた気がします。反応がいい、聡明な30代前半の相手を、男女ともに魅力的だなと感じます。これまで、おつきあいをして得るところの多い相手といえば、人数がいるうえに取材対象になることの多い、15歳ほど年上の団塊世代が圧倒的でした。そのこれまでの交際と逆の形で、意識が重なるのです。つまり、「団塊世代が私たちをかわいがってくれた、それと同じ視線を私は今、彼ら・彼女らに向けている」という状況です。これは非常に感慨深い。というのは、同世代の女性が、若い男性タレント(韓流を含め)のファンだいう話を雑誌などで見聞きするたびに、「見た目より知性。おじいさんの方が私はいいな」と思っていたのですから…。

 以前は少し年下の男性で、素敵な相手には必ず、「うちの弟みたい」という感覚を持ちました。5歳下の実の弟には年に1、2回しか会わないのですが、私って「姉ばか」なので…。そしてそれより下の世代になると、実はちょっと距離を置いていました。というのは、社内で仕事のあれこれを気にかけてあげていた相手が突然、退社してしまうということが何回かあって。「すぐ辞める相手を気にかけてあげる必要はナシ」とむくれていたからです。

それがどうして、15歳も年下なのが気になるのでしょうねえ? 一因として、弊社の科学技術部が近年、若返って、半数が30代前半となり、きちんと向き合う年代の同僚という認識が高まったというのがありそうです。でも、それだけでない気がしていました。ごく最近、気づいたのは、この世代は「団塊ジュニア」だということです。私の上下合わせて30歳分、ですから。おそらく全体数が多いから優秀な人も多く、目に付きやすい傾向なのでしょう。…考えてみれば、順繰りになっているというだけの、当たり前の話です。自分に子供がいないため、普段は順繰りの発想を持たず、気づかなかっただけです。なのになぜか、落ち着かない。これって何なのかな…。

 団塊世代一期生は2012年に65歳となり、企業では再雇用終了、本格退職が始まります。私は今、このことに注目をして、関連の取材も思案しているところです。そこに私のこの新しい感慨がどう作用するのか…。15歳差について、新たな興味が湧いてきました。

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2011年10月13日 (木)

一面連載の「リケジョ小町」

20代無名女性が著名社長より大きな写真で掲載される、一面連載「リケジョ小町」が今日付で3回目掲載となっています。対象は理系出身の研究職以外の20代女性。「新聞を読まないケースが増えている中で、とにかく手にとって開いてもらうためには何でもする」的な改革の一つで始まりました。

担当デスクがうちの部長なので、当科学技術部ではスタート前から話題沸騰。今や部長を含め7人全員が理工系出身で、うち女性3人(かつてと比べて大きく変容している)という当部ですから、関心も大。賛否両論でした。私は「取材先に相談する時は、美人が取材対象だと露骨にいわなくても、『小町の企画ですから』と強調すればよい」とのワザに感心したりして。実際の記事としては、読者が「なんだこの記事」と目を向けてくれる、まあ「何これ!!」と怒るほどふざけた記事でもない、という意味では許容範囲かと思っています。

さすが、どの取材対象もかわいらしくて、「日刊らしくない」人選です。私がびっくりしたのは、続く3面で掲載されている全身写真を見てのこと。ソニーさん(膝下丈のカジュアルなパンツスタイル)、富士重工さん(作業着)、三菱東京UFJ銀行さん(パンツスーツ)と皆、パンツルックだったからです。丸の内OLならたぶん、カメラが入る時は女性らしいスカート姿を選ぶだろうから、この点は「日刊らしい」のかもしれません。ちなみにもうひとつ、うしろの方の地域面のページでは、「現場女子」という企画(こちらは皆、作業着姿)をやっています。

目下の話題は、当部きっての個性派、Tさんが企画・取材・執筆する回のこと。「審美眼も個性的」といううわさが流れているからです…。

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2011年10月 7日 (金)

「週刊誌的ですが、なにか?」

「週刊誌じゃないんだから」という、当社でデスクが、執筆の遅い若手に注意する定番の言葉があります。新聞は新しい話を即、記事にするものだ、のんびり書いているんじゃない、という指導です。でも、ご存じの通り大学面担当の私はそれに真っ向から立ち向かっています(笑)。本日7(金)付には、文科省2013年度概算要求の産学連携、大学改革事業を掲載しました。記者レクがほぼ1週間前にあって、文科省の三役会見があった日に二つの課の課長取材もすませていたのですが、その翌日付掲載という訳にはいきません。

それでも、文科省担当(専任)記者であれば、これが第一優先ですが、私はそうではないのであれこれ抱えてしまいます。その日はほかに技術成果の電話取材(親しい相手なのだけど、学会直前になって急に声をかけてくるから困る…)と、博士教育シンポの懇親会(発表は聞けなかったけど、キーパーソンに挨拶したかった)と、ハシゴが続いたのです。

でも、「文科省の産学連携の予算要求まとめ」という切り口は、ほかの一般紙ではない一方で、弊紙では10年近く継続しているものです。もちろん、ウエブですぐ見られる情報もあるけれど、この手の〔資料満載もの〕は、必要な情報を一般人が探し出すのも難しい。だから、発表から一週間後、週刊誌と同じようなテンポでの情報提供でも大丈夫だと思っているのです。

実は10月から、この傾向をさらに促進しかねない社内事情が発生しました。科学技術部デスクの一部を担当することになったのです。デスク業務をするため本社にあがる時があって、記者として動ける時間は平日5日に比べて、なんと2割も減ることになります。でも、通常のデスクに就任すると、完全に外に出られなくなるので、そのことを思えばこれくらい、我慢できるというものです。それに、「マスコミ人として、デスクを経験することは非常に重要だ。一般紙でも皆、体調を壊すなど大変とは思うけれど…」と私のメンターともいえる人たちが口にしていたので、〔たまにデスク〕は喜ぶべきことかもしれません。

ということで、これまで以上に開き直ることにします。それで、今回のブログのタイトルとしました。この表現、少し前に女性誌などで流行ったもの(たぶん。あまり流行には敏感でないのでよく分からない)。周囲にちょっと批判的に見られる事に対して、上品に「あら、私はこの形に自信があるのだけど、文句ある?」ってタンカ切るというシチュエーションです。一度、使ってみたいと思いつつ、だれかに面と向かってはなかなかいえないワ、というわけでブログで使わせていたえだきました。

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