15歳の年齢差
15歳ほど年下、30歳を越えたあたりで「感じがいいな」と思う相手が最近、公私問わず増えた気がします。反応がいい、聡明な30代前半の相手を、男女ともに魅力的だなと感じます。これまで、おつきあいをして得るところの多い相手といえば、人数がいるうえに取材対象になることの多い、15歳ほど年上の団塊世代が圧倒的でした。そのこれまでの交際と逆の形で、意識が重なるのです。つまり、「団塊世代が私たちをかわいがってくれた、それと同じ視線を私は今、彼ら・彼女らに向けている」という状況です。これは非常に感慨深い。というのは、同世代の女性が、若い男性タレント(韓流を含め)のファンだいう話を雑誌などで見聞きするたびに、「見た目より知性。おじいさんの方が私はいいな」と思っていたのですから…。
以前は少し年下の男性で、素敵な相手には必ず、「うちの弟みたい」という感覚を持ちました。5歳下の実の弟には年に1、2回しか会わないのですが、私って「姉ばか」なので…。そしてそれより下の世代になると、実はちょっと距離を置いていました。というのは、社内で仕事のあれこれを気にかけてあげていた相手が突然、退社してしまうということが何回かあって。「すぐ辞める相手を気にかけてあげる必要はナシ」とむくれていたからです。
それがどうして、15歳も年下なのが気になるのでしょうねえ? 一因として、弊社の科学技術部が近年、若返って、半数が30代前半となり、きちんと向き合う年代の同僚という認識が高まったというのがありそうです。でも、それだけでない気がしていました。ごく最近、気づいたのは、この世代は「団塊ジュニア」だということです。私の上下合わせて30歳分、ですから。おそらく全体数が多いから優秀な人も多く、目に付きやすい傾向なのでしょう。…考えてみれば、順繰りになっているというだけの、当たり前の話です。自分に子供がいないため、普段は順繰りの発想を持たず、気づかなかっただけです。なのになぜか、落ち着かない。これって何なのかな…。
団塊世代一期生は2012年に65歳となり、企業では再雇用終了、本格退職が始まります。私は今、このことに注目をして、関連の取材も思案しているところです。そこに私のこの新しい感慨がどう作用するのか…。15歳差について、新たな興味が湧いてきました。
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