言わなくてもいいことが出てしまうのは
社内で日刊工業新聞の新しい事業について説明がありました。内容はまもなく公表とのことなので、詳しくはいえないのですがとてもおもしろくて。入社以来、何回か(新聞社は普通の会社より少ないと思うけど)あった各種説明会や研修のうち、もっとも熱心に聞いてしまいました。デフォルメしていうと「未来は明るい!!!」とハイになった、という感じでしょうか。講師役は、途中で質問OKというもののとくに出ないまま。その中で私は聞いてしまいました。「AとBの違いがよくわからいあのですが。Aは~で、Bは-ということですよね」という確認でした。私はAとBの違いの疑問が、話を聞いている途中で解決したのですが、同席の若い社員にはわからないだろうと思って、〔質問してあげた〕感じです。そんなことをするくらい、ハイになっていたんですよね。
それで最後に「実は一つ課題が出てきまして。Cという点なのだけど、皆はどう考えるかな」と講師役が問いかけて。えーっ、Cっていったら、私は絶対にこうだと思う。と心の中でいったところに「とくに若い人の意見として」と講師役の弁。そ、そうだよね。Cは若い人に聞くべき案件だよね。「どう。Dくん。Eさんは?」とやりとりがあって、そのあとに「山本さんはどう思う?」って来ました。きっと、物欲しそうなというか、発言したそうな顔をしていたんでしょうね。それで私ってば、直前まで心の中で思っていたとおりのことを、つい…。「〔若い人〕でないので意見をいうのは恥ずかしいのですが、Cについては~がよいかと思います」と言ってしまいました。「若い人でないので恥ずかしい」なんて、説明会の場ではどうでもいいことなのに。個人的にも、別に若くないことを残念に思って生きているわけではないのに、こんなことを言ってしまうなんて…。
言わなくてもいいことがつい、出てしまうのって、本心だとか、逆にウソをごまかすための必死さの表れだとかいうけれど、なんか実体験してちょっとショックでした。いやいや。こんなのでめげていてはいけない。スクープを狙っている時に、取材相手が言わなくてもいいことをいったのに反応して、ネタを引き出してくる〔演習〕になったのだと、思うことにいたしましょう。
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