教員退職と団塊世代
本日2012年3月27日(月)付の2面社説で「団塊退職後の国立大教員 女性、外国人など多様化進めよ」をかきました。これ、1.5付の「団塊教員が一斉定年 新陳代謝狙う国立大」で大きく書いた分に、載せられなかったもったいない材料を活用して書きました。私は一般論として、「同じ能力の候補がいる時に、女性とか外国人とか変わった経歴の人とかを採用したり、昇進させたりという組織の判断は、多様化が遅れた日本ではある程度、許される。能力が劣る女性そのほかまで、男性より優遇することはないけれど」と思うので、このような論調で書いてみました。
団塊世代は一般に、1947-1949年生まれの3年間を指します。企業だと60歳定年になる4年ほど前に大量退職で話題になったのですが、国立大は定年が65歳(東大は移行期のため64歳)なので、来年度から3年間、退職者が年度末にどどっと出てきます。教員採用は大学院重点化とか各大学の新学科設立とかのタイミングで、たくさんあったため、採用は新卒メーンの企業と違って傾向が明白ではないのですけどね。
某大学の来年度退職者リストを見せてもらったら、「え、あの先生も退職なの。まああ~こんな有名人も入っている。外部資金の獲得額が多い教員が減ってしまう、と大学幹部が心配するのももっともだわ」って思いました。すでに今年度もなんとなく知り合いの退職教員が多い印象です。学部時代の親しかった先生もそうだし、修士時代の指導教員もそうだし。昨年度、震災があって「最終講義」ができなかった先生が今年度に併せて実施する、なんて企画もあるようです。
それにしても大学の先生は、定年退職時に弟子筋を集めて現役時代の研究(教育も?)を振り返る「最終講義」とか、「退官記念パーティー」とかあって、お祝い金を含めて準備する関係の先生は大変だなあと思います。でも、大学教員ならいずれ回ってくるし、「自分だって華やかにやってもらいたい」と思うから、いいのかも。それに、受賞記念パーティーとか結婚式だとかだと、人によっては何回もあって、周囲の負担の多少に差が出てくる。けれど「定年退職」としては一回だから、目をつむってあげられるのもあるでしょう。ということで、私の指導教員のイベントを盛り上げる一助を担うことにいたしましょう。
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