フェルト人形で職業を思う
講演など有休で地方大学へ行った時は、宿泊翌日などの自由時間が楽しみの一つです。少し前のケースでは、ショッピングセンターで「フェルト小物の細工教室」というのを見つけ、「2時間で完成するのなら、帰りの飛行機にも間に合うな」と判断して参加しました。自宅での自由時間を費やすほどではないけれど、ちょっと興味を持った対象の【体験もの】が好きなのです。
お店の人がはずしているようだったので、材料の棚とか人形をみて待ちました。そばのテーブルでシロクマ人形に、お母さんと息子がとりくみ、お父さんがそばで見ていたので、「すぐ戻るだろう」と思って。ところがいっこうに帰ってきません。もしかして…。その、「お父さん」と思った人が、フェルト小物の先生だったのです! そりゃあ男性だって、理工系モノづくりタイプは器用な人が多いし、何もおかしくないのですが、想像外でした。 私は比較的、短時間でできそうな、ウサギ人形に取り組みました。できあがりが左の写真です。これ、羊毛のわたの固まりをぎゅっと巻いて、先にぎざぎざのある針をブスブスと刺していくと、羊毛が絡み合ってフェルト状になるので、その固まりを動物の胴体や耳に使う、というものです。「あらー、このブスブス刺すのがけっこう、ストレス解消かも。憎たらしい相手の顔を思い浮かべるとよさそう」と楽しんだのですが、それにしてもその間中も頭に残ったのは、「フェルト小物の先生は女性」と思いこんでいたことへの反省でした。理工系の女性はかつてと違ってとても増えたし、私は女性として嫌な思いをしたことがほとんどない、ラッキーな職業人だと認識しています。なのに、逆のパターンに偏見を持っていたなんて…。反省です。
どうです、なかなかかわいく仕上げられたでしょう? 私もなかなかの腕ですね(?)。問題は、「置き場所」。合理主義の私にとって、人形を飾ることはなかなか難しい。ほんの6センチくらいの人形なんですけどね、だからこそ半端に邪魔というか。まあ、「ブログにアップしたからいいや」と捨てることはないとして、母への小プレゼントということにして【押しつける】とか考えます。母の干支であるウサギを選んだ時点から、それを考えていました。どうです、この合理主義…。
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