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2013年1月

2013年1月27日 (日)

首相官邸にホームビデオで乗り込む

教育再生実行会議の初会合が24日にあり、官邸での会議冒頭と、文部科学省での会議終了後の会見に対応しました。実は官邸行きは久しぶり。前日の官邸入館の申し込みはスムーズにいくも、写真部の手配が付かないとのこと。私がなんとか撮影することになり、手持ちカメラはコンパクト最重視ゆえ対応できず、ズームなどわりと高性能のホームビデオで撮影することにしました。実は前から「そのうち使えるように」と思っていたけど、思うだけでほったらかし。そのため、前日帰宅後に説明書を開く羽目になりました。

当日、官邸内でメディアはいったん集まって、会議会場入り口に記者とカメラ担当者がすし詰めです。40人くらいいたんじゃないかな。テレビカメラクルーの近くに並べたおかげで、部屋に入る時、幸いにもいい場所が取れまして。安倍首相から鎌田座長(早稲田大学総長)、下村文科省の並びを、ちゃんと撮ることができました。ホームビデオカメラで、です。

記者クラブに帰って、会社のPCにビデオのソフトをインストールしようとしたら、外付けのCD/DVDドライバーが見つかりません。ほかの方法も考えるもうまくいかず、あせります。やっぱり「いつでも対応できるよう、先にやっておけばよかった」と反省です。すると、見つかりました。ドライバー。PCに内蔵されていました…。

動画から静止画を切り出すのにも苦労します。安倍首相の顔が机から上がったところでボタンを押すと、すでに顔は伏せられていて、いい画像が切り出せません。カメラのシャッターチャンスがうまくあわないのと同じじゃない、ずっと写しているビデオデータからだから安心と思ったのに~。でも、当たり前ですね。動いているモノから止まっている瞬間を切り取るのは、普通のカメラでも、ビデオで撮り溜めたものからでも、同じですから。

「発見!」とうれしかったのは、音声がビデオにきれいに録音されていることでした。これもまあ、当たり前ですけれど。いえ、ノートとペンはいちおう持って行っていましたが、ICレコーダーを忘れていて、しまったな、と思っていたものですから。これにより、原稿に活用するコメントの拾い出しもうまくいきました。

会議後の会見(大臣と座長が出席)時には、着席だったのでビデオをまわしつつ、ノートにメモしつつ、質問もと動きました。黙っていると、一般紙やテレビの関心が高い、「いじめ」「体罰」のコメントしか出ずに終わってしまいます。のでがんばって、「少し先のテーマとのことですが、大学については、どのような論点を予想されていますか」と質問しました。これでようやく、日刊工業新聞としても使える、大学関連コメントが得られました。

さらに今度は、予想していたのと違って、ビデオ再生時に焦りました。「ノートにちゃんとメモしてよかった」と本当、思いました。なぜだか分かります? ビデオを再生すると、かちゃかちゃかちゃかちゃ…。最近、会見ではかなりの記者がPCで発言をメモるようになっていて、そのキーボードの音の洪水です。大臣も座長も何をいっているかまったく聞き取れません。スピーカー側に置くICレコーダーでないと、PCキーボードに近い座席でのビデオ記録ではだめなのですね。これまでは「PCでメモとる人が増えたなあ」と思うだけで、PCがこんな【脅威】になるということを初めて知ったのでした。

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2013年1月14日 (月)

引っ越しと仕事の多少の変化で気分転換!

引っ越しの気分転換は、職場ではなく自宅の変化です。今の住まいも大好きなのですが、マンネリというかちょっと飽きがありまして。安全策をとるのなら、4月の定期人事の内示が出る3月上旬に、その結果を待ってから引っ越しを思案するところです。でも、そのころは物件が動きすぎるくらいで、引っ越し業者の価格も跳ね上がってしまいます。ので、年末から先に物色をしていて、いいのが引っ越しシーズン前に見つかったことから、まあ各種状況から地方転勤などはないだろうと踏みまして。このほど引っ越しが決まりました! 嬉しいなあ~盛り上がって盛り上がって、大変ですよお。

実は仕事の方も「無風」ではありません。こちらは、民主党から自民党へ政権が替わって、教育関係など政府の動きが激しいことから、これまでよりも政策取材にエネルギーを注ぐことになりました。ので、文科省の外での取材量をやや減らすというのと合わせ、働き方が少し変わりそうです。ちょっと不安ですが、これもまた「気分転換」。といったら怒られるかなあ? でも、「マンネリ化したこれまでとは違って刺激がある」と前向きにとらえることで、がんばっていきたいと思います。

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2013年1月 6日 (日)

論説委員A氏の有識ぶりに年初から刺激を受ける

仕事始めの4日、論説委員A氏とランチの約束。とくにおしゃべりのテーマはなし。その後、若手記者Bさんが、A氏に取材企画の相談に来たので、3人ランチとなりました。Bさんのこと、顔と名前は知っていたけれど、ちゃんと話すのは初めてです。私がA氏に、「そういえば以前の助言、ありがとうございました。おかげで今度、△を手伝うことになりました。でもこの業界(とある産業分野)、私のこれまでのキャリアでは接触のない業界なので、本をいくつか読んで、それから社内の担当記者にレクチャーしてもらおうと思っているんですよ」というと、なんとBさんがこの業界担当だというではありませんか。し、自分と年齢が離れていると、ので、なんとラッキーなこと。新年から幸先がいいわあ~。記者は通常、3年程度で担当が替わるので、だれがどの業界担当か把握しきれず、失礼しました。

さらに、この業界はA氏の個人的興味(記者として担当したことはない)があり、けっこう調べている、とのことで両方から情報をゲット。助かりますう。資料を入手して読むといっても、事前に概況を教えてもらってから読む方がずっと楽ですもん。黒酢酢豚ランチを食べながら、ノートを広げて「取材」しました。

そして私のその後に、BさんがA氏を「取材」。A氏は博識だと以前から思ってはいたけれど、それに加えて視点が独自で感心しました。技術とサービスのこれからの産業の在り方について話していたのだけど、例えば「著名な△は~をしたのはすごいけれど、~の点で評価はしかねる」とか、「日本の技術が強いとされる~だけど、これは~の理由から世界展開は難しい」とか。前半の「~」は新聞でもよくみる評価だけど、後半の~はそうではない。さらに推測を含め、今後はどうなっていくか、人とは違う仮説でもって論を展開できる点がすご~い。すっごく魅力的な有識者に、取材している気分になりました。A氏は一般記者時代を含め、担当が幅広かったのが一因でしょう。私だって論説委員兼務の編集委員なのに、これはレベルが違うかも…。と新年早々、がっくりです。

後にA氏にこの感想を伝えたところ、「記者が論評しちゃだめなんだよね」と笑います。、「えーっ、でも若手記者じゃないのだから、おかしくないですよ」。取材先の方がベテラン記者側より考えが浅い、ということがたまにあったとしても、仕方がないわけで。すると、「だからまあ、(一般や編集の記者ではなくて)論説委員なんでしょう」との返答でした。そうかあ。なるほどね。じゃあ、私のように論説委員 兼 編集委員(ベテラン記者との意味がある)となっている場合は? 答は、「論説委員として、一段上の広い視野での論評をする」のと同時に、「編集委員として、最新の社会の動きをニュースとしてキャッチし、一般に知られていない未来図を描ける取材先の有識者の言葉を引き出す」ことの、両方をするということです。片方だけじゃ不十分。その両方で読者に資する仕事をしなくてはいけないな、と気を引き締めた仕事始めの日でした。では2013年、がんばってまいりましょう。

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それにしても、私はPCがどうもとっても嫌いみたいです。ブログとかメールとか、年末年始の休みに手を出せばいいのに、「なるべく手を付けないでおきたい」という気持ちが働いてしまいます…。「PC系(もちろんメールチェックのスマホの態勢はとっていない)に触れないことが、一番の休養」と信じているような…。自分のことなのに「みたい」だの「ような」で申し訳ありません。というわけで、ブログやメールの対応が遅くて申し訳ありませんが、今年もどうぞよろしくおつきあいくださいませ。

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