首相官邸にホームビデオで乗り込む
教育再生実行会議の初会合が24日にあり、官邸での会議冒頭と、文部科学省での会議終了後の会見に対応しました。実は官邸行きは久しぶり。前日の官邸入館の申し込みはスムーズにいくも、写真部の手配が付かないとのこと。私がなんとか撮影することになり、手持ちカメラはコンパクト最重視ゆえ対応できず、ズームなどわりと高性能のホームビデオで撮影することにしました。実は前から「そのうち使えるように」と思っていたけど、思うだけでほったらかし。そのため、前日帰宅後に説明書を開く羽目になりました。
当日、官邸内でメディアはいったん集まって、会議会場入り口に記者とカメラ担当者がすし詰めです。40人くらいいたんじゃないかな。テレビカメラクルーの近くに並べたおかげで、部屋に入る時、幸いにもいい場所が取れまして。安倍首相から鎌田座長(早稲田大学総長)、下村文科省の並びを、ちゃんと撮ることができました。ホームビデオカメラで、です。
記者クラブに帰って、会社のPCにビデオのソフトをインストールしようとしたら、外付けのCD/DVDドライバーが見つかりません。ほかの方法も考えるもうまくいかず、あせります。やっぱり「いつでも対応できるよう、先にやっておけばよかった」と反省です。すると、見つかりました。ドライバー。PCに内蔵されていました…。
動画から静止画を切り出すのにも苦労します。安倍首相の顔が机から上がったところでボタンを押すと、すでに顔は伏せられていて、いい画像が切り出せません。カメラのシャッターチャンスがうまくあわないのと同じじゃない、ずっと写しているビデオデータからだから安心と思ったのに~。でも、当たり前ですね。動いているモノから止まっている瞬間を切り取るのは、普通のカメラでも、ビデオで撮り溜めたものからでも、同じですから。
「発見!」とうれしかったのは、音声がビデオにきれいに録音されていることでした。これもまあ、当たり前ですけれど。いえ、ノートとペンはいちおう持って行っていましたが、ICレコーダーを忘れていて、しまったな、と思っていたものですから。これにより、原稿に活用するコメントの拾い出しもうまくいきました。
会議後の会見(大臣と座長が出席)時には、着席だったのでビデオをまわしつつ、ノートにメモしつつ、質問もと動きました。黙っていると、一般紙やテレビの関心が高い、「いじめ」「体罰」のコメントしか出ずに終わってしまいます。のでがんばって、「少し先のテーマとのことですが、大学については、どのような論点を予想されていますか」と質問しました。これでようやく、日刊工業新聞としても使える、大学関連コメントが得られました。
さらに今度は、予想していたのと違って、ビデオ再生時に焦りました。「ノートにちゃんとメモしてよかった」と本当、思いました。なぜだか分かります? ビデオを再生すると、かちゃかちゃかちゃかちゃ…。最近、会見ではかなりの記者がPCで発言をメモるようになっていて、そのキーボードの音の洪水です。大臣も座長も何をいっているかまったく聞き取れません。スピーカー側に置くICレコーダーでないと、PCキーボードに近い座席でのビデオ記録ではだめなのですね。これまでは「PCでメモとる人が増えたなあ」と思うだけで、PCがこんな【脅威】になるということを初めて知ったのでした。
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