10年を経て大学・産学連携面が終了に
4月から「科学技術・大学面」が連日となり、金曜日の「大学・産学連携面」で収容していた内容はこちらに吸収することになりました。2004年4月の国立大学法人化を前に、この面は2003年4月からスタート。最盛期の数年間は週2回のページ建てだったにもかかわらず、頻繁に一面にネタが載るくらい、動きがあったことを振り返ります。産学連携は国の施策で動きだしましたが、今は〔イノベーション創出に有効ないろいろな手法の一つとして産学連携がある〕というとらえかたになってきています。一般紙は大学の入学関係に読者ニーズがあるので、むしろ強化していますが、産業専門紙としての日刊工業新聞としては、見直しが必要となったわけです。結局、唯一となった専任記者として私、山本佳世子から、長年の取材とご購読に深くお礼を申し上げます。
でも、面がなくなることを私は後ろ向きにはとらえていません。私自身の担当は「科学技術政策、大学・産学連携」となります。つまり、これまでは科学技術政策担当の先輩に甘えて、「私は大学・産学連携のところだけ」と区切っていたのですが、今度は〔日本の社会と、大学や研究機関、企業など全体を通しての科学技術〕を意識する役割になるのです。正直いって自分自身、「週1ページの専門記者という気持ちが強くなりすぎたな」と感じていましたから、よい転換点かと思うのです。
ということで、大学・産学連携の記事数自体は減ることになると思いますが、内容は今まで以上に濃くしてまいります。産学連携は、記者である私のアイデンティティーとして重要なことは変わりがなく、このブログのタイトルは変えません。ですが、「産学連携だけ」ではありません。本当の意味での一流の記者になりたいと思うのです。今後とも変わらず、皆様のご支援、ご鞭撻を、どうぞよろしくお願いいたします。
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