「研究費が…」の著書が増刷に
「研究費が増やせるメディア活用術」は2012年6月の刊行当初から、丸善出版の編集者に「一日も早く増刷に持ち込みましょう」とプレッシャーをかけられており、このほど増刷となりました!初刷の3割分の冊数が、追加で刷られました。
なんといっても、ある本を手に本屋さんで「買おうかなあ」と迷ったとき、裏表紙の表記を見るでしょう? 私はチェックしますよ。それで、「初版 ○年○月」だけだと、当初の見込み冊数の期待が大きすぎた、というケースも含めてと「あまり売れていないのね」と判断します。でも、刷りや版を重ねている表示だったら、「評価が高いんだ、じゃあ買おう」となります。だから増刷は嬉しいです。それに大半の本は初刷で終わりだから、「がんばったでしょう!」と得意なのも、もちろんありますね。
「けっこう浸透しているかも」と思うのは、リリースやシンポジウムなどで初めてやりとりをした人に「本、書いていますよね?」とか、「あの本の著者だったのですか!」といわれることです。担当編集者の情報では、「学会の年会で、丸善出版の展示ブースで立ち読みをして、あとでアマゾンで購入、というパターンも多いですよ」とのこと。どうして、後で買うのかというと、学会会場で「研究費がほしいよね!!」という顔を知人に見られるのはちょっと…、ということらしい。そうか~、確かに、知り人が本を開けていると「何を読んでいるのですか」って声をかけますものね。その時に、研究の専門書ならいいけれど、ノウハウ本では気恥ずかしい、という感じ。だから、2段階で入手するのですね。
親しい研究者、それも学部長や機関長など管理職サイドの複数の人にいわれたのは、「研究費をどう獲得するかということは、(一般の人が)思っている以上に、研究者にとっては大事なことになっている」とのこと。そして、研究費獲得のノウハウを研究者が書いている本はあるけれど、マスメディアのような【外の人】の視点でかかれたものはないので、役に立ちますよ、とのことでした。
出版のうれしさに、名前を少し広く知ってもらうとか、印税も多少は入るとかもちろんあります。でもやっぱり一番うれしいのは、本を手に取ってくれた人に「おもしろいですね」「役に立ちますね」といってもらうこと。本だけでなくて、人生通してもそうですよね。おつきあいしてよかったと、いろいろな場面で思われる人になりたいものです。
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