2013年10月24日 (木)
臨時国会が始まって、起床などのスケジュールを定時出社より2時間も前倒しして、閣議後会見に向かうという日が出てきました。朝、何を着るか、すぱっと決めたいところですが、この季節は難しいですねえ。暖かいのか寒いのか。その程度はどれくらいか。寒がりの私ですが、かといって「もうそんなかっこう?」と驚かれるのはやっぱり恥ずかしいから、ぎりぎりのところで思案します。ブラウス類だけでなく下着とか、靴下とか、スカーフとか、小物まで含めて、付けたりはずしたり。 とある日は10分早く起きたはずなのに、あれやこれやそれやで、10分遅れに。若い女性がオシャレのために、という形でないのに、こんなとは。「そうそう、国会内会見だとか、初対面の取材相手で堅くいくときは、コレ」と選んだはずの紺色パンツスーツでさえ、イマドキのおしゃれなデザインのため股上が浅く、背中が出やすいことに気づいてブラウスを変更、という羽目に…。 でも。「じゃあ、常夏の国で仕事するのがいい?」といわれると、「…四季のある国での仕事の方が、楽しいと思う」。である以上、これくらいの迷いは仕方がないかもしれません。明日は台風が近づいているから、ぬれても許せる服に加えて、傘は長いのにするか折りたたみか、靴はどうするetc、あああ大変、でも四季があってヨカッタ。と台風対策以上に混乱気味の私でした。
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2013年10月18日 (金)
東京工業大学の同窓会誌「蔵前ジャーナル」の最新号、「今、活躍中の同窓生」という目玉コーナーに同世代の東工大女性2教授が採り上げられました。そのお一人、森川淳子教授と親しくしているので、掲載を楽しみにしていました。09/8/20のブログで、国際標準化機構で戦って発効を勝ち取ったと書いたその人です。森川先生と私は、高校までの学年でいうと同じ学年でもあります。生まれ年は早生まれの関係でずれている&私は浪人したので大学以降の学年はずれているのですけれど。 私たちの世代は工学系の女性はまだまだ、うんと少なかったんですね。学部、修士、博士の学位すべてを東工大でとって、東工大の教授になったというのは、今春のこのお二人が初めて(他大学出身の女性教授はいたけれど)とのことです。東工大だと新入生の3%、25人くらいしか女性がいなかったそうです。本文にありましたが「一番困ったなと思ったのは、東工大に入学したときです。2類の部屋におそるおそる入っていったら、88名中女性は私一人。まだ18歳ですから、そのときは『えっ』と驚きました。それに比べると、その後の体験(女性としての苦労など)はそれほど過酷ではなかったような気がします(笑)」とのことでした。実は森川先生、女子高出身なのです。ですから、天と地とひっくり返るくらいのショックだったことでしょう。 私はといえば、高校は共学で大学は女子校。高校の理系クラスは女子が少ないため、「男子クラス」というのと「共学クラス(といっても私のクラスは女子9人だった)」がつくられてました。私は「将来の仕事として、理から工にはいけるが、工から理にはいけないらしい。じゃ、理学部」って選択です。経費の点で国立にといわれていたし、東工大も理学部は工学部より難しかったから、狙えるところとしてお茶大になった、という具合。ちなみにクラスの女子9人のうち、工学部を受けた人はゼロ。理学部志望5人の全員がお茶大を受けた(うち現役合格は2人、浪人合格が私)という状況でした。同じクラスでやりにくかったけれど、「それほど過酷ではなかったような気がします」。そして「入学して部屋に入っていったら、20名中女性が20人でした」。というか、入学式の段階で、見渡す限り若い人に男性はいませんでした(笑)。 というわけで、私と森川先生はちょうど逆をいったわけです。女子校と、共学理系、その善し悪しは。まだこのテーマで森川先生と議論したことありません。次回、会うときの話題として、楽しみにしています~。
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2013年10月14日 (月)
メディア一斉の記事では「他紙がどう書いているか」をいちおうチェックします。「私が書いたの、大丈夫かな?」と新聞を開くのがもっともおそるおそるなのが、ノーベル賞外国人受賞者のケースかもしれません。リリースが英語だからです。そのうえ数年前には、私のまったく知らないテーマが受賞した(具体的内容は恥ずかしいので秘密)こともありました。英語ができる同僚がすべて訳してくれるかもと思っていたらそんな話ではなく、「いざっ、英語&中身がわかるか?!」って、試験の問題用紙をめくる瞬間のような緊張感も味わいました。 結果、今年は「まあまあ」。私の出来として、ですよ。たんぱく質のような巨大な分子の化学反応に対するコンピューターのシミュレーション。「薬などと作用する部分は量子物理学を、そのほかの部分は古典物理学を使い、計算量を抑えつつ精密なシミュレーションを行う」って読んで、「そうなんだ~、量子計算と古典力学の両方を活用しているとは知らなかったけれど、おもしろいね。とわかるくらいだから、私の英語理解も間違っていないことでしょう」とほっとしたのでした。 翌日の各紙。むむむ、タイトルの授賞理由が微妙に違う…。元の英語の「for the development of multiscale models for complex chemical systems」で、complexや systemsをどうとらえるかの違いかもしれない。どう違うか各紙をここで見比べましょう、とはいいません。理由は…、私のぼろもでちゃうから。ご容赦ください。今日はここまで~。
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2013年10月 6日 (日)
国の大型プロジェクトの注目は初年度のみ、となりがちな中で、「その後」を検証して問題点を浮かび上がらせる記事を書くことは、私の【宿題】の一つでした。「あの事業も最後はうやむやになっちゃって」って人ごとのようにいう官僚や、「資金をつけて官僚の天下り先は増えたみたいだけど、どれだけの成果が社会にもたらされているのか」と怒る大学教員に接すると、「いずれやらなくちゃ」と気にしていた切り口です。でも、「そういう社会部的な記事は、日刊工業新聞ではあまり手がけないもの。面倒なうえ、ニュースは出にくいし…」とエクスキューズして、なかなか取り組めずにいました。 けれども春に科学技術部キャップになり、部員全員参加の企画記事を検討することになってついに! 実現あいなりました。2013年10月4日の弊紙最終面「深層断面」でのまとめ&7日からの科学技術・大学面での連載です。4日付は「最先端研究開発支援プログラム FIRST 予算基金化『予想以上』の成果 研究者が最大限の力発揮 『経済活性化』に疑問の声も 次期プログラムの課題に」という見出しで、私が執筆しました。 これは日本を代表する一流の研究者30人を選び、その中心研究者に相当の自由度がある予算(最終的には1件最大62億円)を付けた取り組みです。山中伸弥京大教授(1年前のノーベル賞受賞者ですね)が、博士研究員(ポスドク)を同事業で大量に雇用するも、事業終了後の配慮がないことに抗議の声を挙げたり、【いってこい】となった政権交代に翻弄されたりで、話題の多かった事業で最終年度にあります。議論真っ最中の14年度新規「革新的研究開発支援プログラム(IMPACT)」の元になった事業なので今、検証記事を書くことは、これからの大型予算のありようを考えるうえでプラスだと考えました。 行数でいうと250行。これってよく知ったテーマだと、追加の取材一つ程度で書き飛ばすこともできる分量です。でも、今回はみっちりねっちり、多数の取材先を選定しました。一般紙さんに比べ、なにかと余裕のない弊社ですが、「ここは時間をかけなくては」と判断したのです。ただ、評価を受けての研究者の不満の声などは、各記者から集めて匿名で入れたものの、「切り込みが甘かったかなあ」との思いも残ります。 明日からの連載は当科学技術部の各記者が執筆するので、多少のでこぼこはあるかもしれません。ですが、よしあしひっくりめて「次」を高めるために生かしていきたいと思っています。読者の皆様、これからもご支援よろしくお願いいたします!
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2013年10月 1日 (火)
年齢不詳の取材相手の定期券をこっそり見て、年齢をチェックする、という行為ではありません。今回のブログのテーマは。「そういうこともできるんだな」って今回、気づきましたけれどね。 定期券って社会人の場合は、学割がある通学と違って、たいして割引にならないですよね。「土日に使おうとするとその分がタダ」くらいの割引率だったと思います。そのため、細かいところのある私は(全体的にはおおらかなタイプなのですが)、定期を常に継続としているわけではなく、いったん切れたら「長い休みが明けてから新規購入しよう」と判断しちゃうわけです。それで先日、9月の連休明けに定期自動発券機で購入しました。 性別や生年月日を入力したところ、「○歳」との自動表示が。ええっ、○歳?! 私って○歳だったの? …もう一歳、上だと勘違いしていました。悔しい。もったいない。私は、年齢は隠さない主義なんです。ので先日も仕事相手に、とある事情で年齢をいう状況になって「もうすぐ大台なんです。あと数カ月で」といったのに。訂正のメールを出さなくっちゃ。でも、普通は年齢は「さばを読む」って若くするところ、逆に上の年齢で見積もるなんて、私って謙虚ですのね、おほほ~。
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