下村大臣の新刊、記事スクラップで上手にアピール
官庁内で毎日、新聞報道各社の記事スクラップのコピーが回覧されます。文科省では一般紙と、専門紙と別々の束で、それぞれその日の一番、注目すべき記事が最初のページに位置されています(広報さんの選定で、そういう意図なのだと想像しています)。13(金)にはちょっと変わった記事が。それは下村博文文科大臣の新刊の「広告」でした。
この本、なんといっても題名がすごい。「9歳で突然父を亡くし新聞配達から文科大臣に 教育を変える挑戦」です。どこまでが題なのかと思いきや、全部が背表紙に記されていました。ので、「9歳から…大臣に」が主の題名で、「教育を変える挑戦」が副題なのですね。オシャレとは思わないけれど、だれもが手に取りたくなる題名でしょう。ご経歴は多少、知ってはいましたが、私もやはり同書を読んでみたいと思いました。
この新刊の表紙コピーは、少し前の幹事の時に、広報さんから「PRなのですが、張り出してよいですか」との確認があり、記者クラブに掲示されました。「そうか、文科省の内容ではなく、本は大臣個人の活動によるものだから、さりげなくのPRなのね」と納得。閣議後会見では大臣が、文科省とマンガ「宇宙兄弟」とタイアップのポスターの話をするのに対し、「自分の本をこの場でPRしたいだろうに、そうはいかないのはジレンマだろうなあ」と思っていました。
そして一般紙の記事スクラップ。「記事」じゃないんですよ、正確には。「広告」。でもまあ、新聞に載っていて、省内関係者としては知っておいた方がよい「情報」なのは確か。なので、。「なにこれ」と批判されない形で、ギリギリ許されるとの判断で載せたのではと推測します。スクラップの束の一番上、何もしなくても目に入る位置ですからね。上手です~。
ちなみに、日刊工業新聞は専門紙の記事スクラップの方なのですが、一般紙と一緒ではないことで、そのスクラップの束の一番上にくる可能性が比較的、高いのがよいところです。とはいえ、予算とか文科省「らしい」のでは、必ずしも一番上に持ってきてもらえません。きっと官僚が「おっ」と思う記事をセレクトしているのでしょう。そんな自信作が掲載された日は、自分の記事ながらスクラップの上にあることを確認してしまいます。
最近のでいうと6・10の23面「人財戦略 キーパーソンに聞く 文部科学省科学技術・学術政策局長 川上伸昭氏 産学連携で人を育成」とか。これ、「ひと&会社」面という23番目にくるぺージですからね。そのままだと、読み落とされる可能性が大。専門の広報さんがしっかりチェックしてくれるから、こうして省内で大勢の目に触れられることができます~。それから5/21の3面「東京医科歯科大 医歯学で五輪選手支援 食事・メンタル・身体管理 アスリートの知見集約」とか。オリンピック関係はあまりかかない弊紙ですが、大学&オリンピックものということでユニークでしょ。さて、次はどんな記事で「おっ」と思わせようかな?
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