名大、パワエレ拠点、なるか?
2015.1.13付で、パワー半導体の設備支援で名大に補正予算12億円がついた件の読み物記事を掲載しました。先週、右往左往した案件ですがその結果、状況としてかなり正しいところを解説することができました。
つまり現状は、拠点化の巨額の補正予算がついたのではなく、天野先生支援の装置導入の補正予算が付いたという形なのです。この先、名大を中心に新たな研究開発プロジェクトを立ち上げ、それに参加する人も集めて拠点化したい…との希望を、下村文科相や文科省は持っている。でもそれはまだ未知数なのですよ。そのためにはこの次、つまり今度の夏の16年度概算要求で探ることになる。ので、「名大、パワエレ拠点、なるか?」というわけです。あ、これ、記事の見出しではなくて、ブログのタイトルですけどね。
記事では、「補正予算で窒化ガリウムの結晶成長から評価、デバイス化、システムまで7段階の設備を名大に導入」とまずニュースに当たる部分を執筆。次いで、内閣府の事業で(すでに)天野教授は、窒化ガリウムの横型ではなく縦型の基板技術を開発中というエレ担当記者の原稿を挿入しました。文科省はある意味、後追い的な立場にある、と示したのです。それで、拠点化はまだ構想よ~と示して、「『名大を国内外のトップレベル研究者を集めた拠点にする。若手研究者も積極登用し、民間ノウハウも使う』(下村文科相)ための枠組みまでは(今回の補正では)詰められなかった」と書きました。文科省も「他省庁と連携・調整していくとしている」と。こんなふうにまとめました。
この件、1.6の閣議後会見で、大臣が年頭所感を述べるところで転がり出てきたんですよ。最初、記者側から質問が出なかったから、「各社、関心ないのかな? これってどこかで報道済みなのかな?」と不思議に思いました。でも私が手を挙げて、「もう少し詳しくお願いします」と質問したら、あらら~大臣の熱い思いが噴出。結果、各社がバタバタと動くことになりました。
それにしても。今冬は選挙12月&補正予算編成あり、という例年と違う状況です。よって新年から{自民党、文科省事務方レク、大臣会見}×2回(補正と、通常のと)があり、さらに財務省や復活折衝・その大臣会見、通常の閣議後会見(週2)があって、ほかの仕事に手が出ない。ようやく明日付の予算記事掲載で一息となるところです。(「(一般には)年始は時間があるから、伸ばし伸ばしになっているあの記事を出稿できるだろう」などと考えていた私は間抜けでした…。
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コメント
大変遅くなりましたが、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
年明けから「肺炎」になってしまい、この2週間の出来事がほとんど分かっていません…
これから追いついていきますので、よろしくお願いいたします。
投稿: watoson | 2015年1月17日 (土) 22時29分