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2015年4月

2015年4月28日 (火)

24時までスマホメールを気にする

夜中までメールを気にしなくてはいけないのは、世界遺産のシーズンだからです。普通の文化遺産は日刊工業新聞では扱いませんが今回、有望視されているのが長崎造船所(三菱重工)だの三池炭坑(三井化学とか、ですよね?)だの八幡製鉄所(新日鉄住金)だのが対象ですから、弊紙としては落とせない案件です。問題は、発表日時がよくわからないこと。ユネスコの世界遺産委員会の諮問機関が「4月末から5月中旬にかけて、本部フランスから平日昼のどこかで公表する」としかわかっていないのです。日本は地球の真裏とあって、時間帯は17-24時に当たるわけで、ゴールデンウイーク中を含めずっと気にする羽目になっております…。

この4月は政府の動きがいろいろあったうえ、4月から「本業と大いに関連するけれど、本業ではない活動」も始まりました。博士研究のようなものです。このため土曜も丸一日、出かけるなどで疲れている面も少々。前に「寝過ぎだった?」のブログでいっていた短時間睡眠も、行きつ戻りつです。朝早く起きて資料を読む日が少々、あったけど、週末睡眠10時間の時もありました。でもって世界遺産です。でもこれは、「後日、ブログのネタに」と思えますからネ。それをテコにひとがんばりすることにいたします。

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2015年4月17日 (金)

東大発ベンチャー、予想以上の健闘です

大学発ベンチャー(VB)関連の記事が続きました。「大学発VB創出数 東大トップ」を2015.4.17付科学技術・大学面で掲載。6年ぶりの経済産業省調査で、対象は学生発VBや、大学との共同研究VBもOKと定義を広くとったもの。トップの東大は196社と6年前の調査に比べ、6割も増えているのが注目です。京大は84社と3割増。現在の絶対数で3位阪大は6年前比で微増、4位筑波大と5位早大は減です。この間、新設もあるも閉鎖がそれを上回って(VBの今の活況はごく最近のことですからね)というのが全体の傾向です。それを考えると東大と京大はなかなかではないでしょうか。

では、「なぜ東大はこの間、そんなに増やせたのか?」。 それはこれに先立つ15.4.6付同面をご覧ください。東大の産学連携本部の学生向け企業家育成プログラム「東京大学アントレプレナー道場」が10年を経て、約80人が創業にかかわったという内容です。私は「一流企業に就職できる著名大学の学生は、なかなかVBというのはネ。日本は米国よりコンサバで、学生も親のいうことをよく聞くし」と、以前は思っていたました。起業家教育はほかの大学でもやっていますが、「事業化の意識ももってもらうように」というレベルが大半かなと。それだけに、最大の国立大という規模大はもちろんあるものの、東大でのこの講座受講は1800人、上級まで修了は240人、その中で80人がVBの創業に踏み出した…。これは予想以上のものでした。

もう一つ、「でも学生VBってアイデア勝負みたいな、浮き沈み激しいものも多いよね。それよりしっかりとした研究をやっているはずの教員発VBはどうなっているの?」に応える記事が、15.4.15付同面のJSTによるVB創出支援プログラム(サクセス)の記事です。JSTによる初年度・2014年度の出資2件のケースを、対象VBの社長コメントを交えて書きました。2件とも、厳密には東大発ではないのですが、「サイフューズ」は東大エッジキャピタルが出資していて、東大のインキュベーション施設に入居しているので、広くは東大の創業支援関連といえましょうか。この事業は「一般のベンチャーキャピタルは技術がわからないし、経営乗っ取られの心配もあるし」との不安がある大学人にとって、JST出資はかなり魅力的…という内容です。

東大発VBでは、ミドリムシの「ユーグレナ」が添加した食品のCM含めて知名度がものすごくて、一方で創薬VBで世界の大手といくつも提携する「ペプチドリーム」の上場益が東大にとってはすごいと聞いています。身近に具体的な成功例があれば、VBを志す人が増えてくる--。官僚輩出がダントツで超コンサバティブ…だと思われた東大で、そうなりつつあるのってすごいじゃないですか。VBにかぎらず、東大ばかりが偉いとは思わないけれど、社会に対して影響力があるという点では、東大の記事は意味がある。その意識で、読者に有益な記事を提供するために、これからも注目していきたいと思います。

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2015年4月 7日 (火)

名刺3400枚をウエブで管理

仕事関係の名刺と、A4資料の片づけは、快適な分類の仕組みがなかなか整え切れません。「進行中」「保存・大事なもの」「保存・中くらいのもの」「捨てる、けどもうしばらく置いておく」など幅が大きいためでしょうか。スケジュールノート(手帳)については20代前半で自分好みのものが確立できたことを考えると、雲泥の差でずっと悩んでいました。

 「そうだ、あの人に連絡してみよう」と思い立ったら、「まずは名刺探し」の作業が構えている…。名刺が出てこなくて何日も「どこに置いたのかなあ」と気になってストレス大。本当、嫌な思いを引きずっていました。これまでは。それがこのたび、ウエブでの名刺管理が始まりまして、大ヒットです! 名字か所属か、断片的な思い出しだけでウエブ検索できてしまう。予想以上の快適さを味わっています。

 Image1 スキャナーで簡単に大量に読み込めたため、私の手持ちをすべてアップしその数、約3400枚になりました。写真は、机の引出の中と、保存箱から出してきて机の上においたものの全体像です。メールアドレスが記載されていない駆け出し記者時代のものは、「保存・超大事」なもの限定。一方でここ5年ほどの間は思うところあってほとんど捨てていなかったので、名刺交換で入手した「すべて」が入っています。なんだか懇親会などで、わりとどうでもよい相手とも名刺交換し、データをアップすることにウキウキしてしまうこのごろです…。


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2015年4月 3日 (金)

「私がいなかったら」という貢献

4年前に取得した社会人博士の指導教官が定年退職で、お祝いにいってきました。若い学生も含め大人数ですが、つながりが強い仲間は、私の後に入学・博士号取得となった約10人の研究室の社会人博士です。このコミュニティーのエポックは、皆が「査読論文投稿がこんなに厳しいものとは思わなかった…」と意気消沈している時に、私が化学工学会の英文査読誌への論文掲載苦労談やノウハウを語り、彼らの次の一歩が可能になったということでした。

先生と仲間の主テーマとなる日本型プロジェクトマネジメントでいうと、私の研究はまったくの〔はぐれ〕。なのにこの時の貢献があったせいで、今回に限らずずっと(笑)、私はこのコミュニティーで「大きな顔ができる」存在なのです~。

実は高校時代にも似た役割を果たしたことがあります。体育会並の厳しい吹奏楽部で、指揮・指導の先生(外部人材)がいなくなり皆が困っていた時のこと。私は個人で受けていたレッスン帰りに、そのスクールのバイオリン(吹奏楽の楽器ではない)の先生と駅で一緒になり、「僕、指揮もするんだよね」という話を聞いて、仲介をしたのです。

最初は部の皆が「だれそれ、大丈夫?」といっていたのですが、これが大当たり。生徒の能力を引き出すのがうまい、熱くて大人気の指導者として、私が卒業してからも何年も活躍いただくことになりました。よって、卒業生が集まる時、ふと「そういえば△さんがうちにきたきかっけは…」と思い出してもらったりして。私は楽器がヘタで、個人レッスンに通っていたわけで、けっしてリーダー格ではありませんでした。ですが、この貢献によりここでも「ずっと大きな顔がしていられる」状況となりました。 

ひるがえって本業です。以前に先輩が「日にちが経てば出てくるニュースは、他メディアより少し早く掲載しても、本当のスクープではない。その記者が書かなければ表に出てこなかったものが、真のスクープだ」といっていました。新聞メディアは伝統的に、一日でも半日でも早くニュースを出すことを競っているけれど、もっと大事なことを意識すべきではないか、と。

社会部ではない私の仕事で言い換えるなら、「私が書かなければ、読者は気づかなかったもの」を意識していきたいものです。でもそんな記事はもしかしたら、上記の2例と同様、狙って努力するのとは違う、瓢箪から駒みたいな出方をするものなのかも…。

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