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2015年4月17日 (金)

東大発ベンチャー、予想以上の健闘です

大学発ベンチャー(VB)関連の記事が続きました。「大学発VB創出数 東大トップ」を2015.4.17付科学技術・大学面で掲載。6年ぶりの経済産業省調査で、対象は学生発VBや、大学との共同研究VBもOKと定義を広くとったもの。トップの東大は196社と6年前の調査に比べ、6割も増えているのが注目です。京大は84社と3割増。現在の絶対数で3位阪大は6年前比で微増、4位筑波大と5位早大は減です。この間、新設もあるも閉鎖がそれを上回って(VBの今の活況はごく最近のことですからね)というのが全体の傾向です。それを考えると東大と京大はなかなかではないでしょうか。

では、「なぜ東大はこの間、そんなに増やせたのか?」。 それはこれに先立つ15.4.6付同面をご覧ください。東大の産学連携本部の学生向け企業家育成プログラム「東京大学アントレプレナー道場」が10年を経て、約80人が創業にかかわったという内容です。私は「一流企業に就職できる著名大学の学生は、なかなかVBというのはネ。日本は米国よりコンサバで、学生も親のいうことをよく聞くし」と、以前は思っていたました。起業家教育はほかの大学でもやっていますが、「事業化の意識ももってもらうように」というレベルが大半かなと。それだけに、最大の国立大という規模大はもちろんあるものの、東大でのこの講座受講は1800人、上級まで修了は240人、その中で80人がVBの創業に踏み出した…。これは予想以上のものでした。

もう一つ、「でも学生VBってアイデア勝負みたいな、浮き沈み激しいものも多いよね。それよりしっかりとした研究をやっているはずの教員発VBはどうなっているの?」に応える記事が、15.4.15付同面のJSTによるVB創出支援プログラム(サクセス)の記事です。JSTによる初年度・2014年度の出資2件のケースを、対象VBの社長コメントを交えて書きました。2件とも、厳密には東大発ではないのですが、「サイフューズ」は東大エッジキャピタルが出資していて、東大のインキュベーション施設に入居しているので、広くは東大の創業支援関連といえましょうか。この事業は「一般のベンチャーキャピタルは技術がわからないし、経営乗っ取られの心配もあるし」との不安がある大学人にとって、JST出資はかなり魅力的…という内容です。

東大発VBでは、ミドリムシの「ユーグレナ」が添加した食品のCM含めて知名度がものすごくて、一方で創薬VBで世界の大手といくつも提携する「ペプチドリーム」の上場益が東大にとってはすごいと聞いています。身近に具体的な成功例があれば、VBを志す人が増えてくる--。官僚輩出がダントツで超コンサバティブ…だと思われた東大で、そうなりつつあるのってすごいじゃないですか。VBにかぎらず、東大ばかりが偉いとは思わないけれど、社会に対して影響力があるという点では、東大の記事は意味がある。その意識で、読者に有益な記事を提供するために、これからも注目していきたいと思います。

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