記事切抜を車内読み&長期保存22年
日曜版は一般紙の「楽しい読みもの」別刷りとして、普段の紙面とは違う楽しみです。万人向けの雑誌、のような感じでしょうか。ゴールデンウイークのような余裕のある休日に、数カ月分ためてあったものから切り抜いています。
ためてあったものを読む、のではないのですよ。興味あるものをチェックして切り抜くだけ。読むのは、平日の帰宅時の電車の中です。平日の新聞の「家庭欄」などに載っている記事、健康関連情報なども同様です。イリーの通勤なら少なめ」「遠出取材なら多め」と分量も自由に調整できるし、多く持参しても軽いし。いったんチェックしているから内容もそれほどはずれはなくて、疲れている時に気楽に読むのにもってこいです。読んだうえで捨てる分と、自宅に持って帰って保存にするのと、分けるのも簡単です。
切り抜いた新聞記事を電車内で読む、ということは、「急ぎではないけれど読んでおいた方がいい日々の記事」でもします。担当のテーマではないけれど、幅広く科学技術・大学にかかわる記事などがこれに相当します。不思議なのは、新聞購読派が社会人の多数を占めていたかつても含め、「切り抜きを電車の中などで読んでいる」という人をほとんど見かけないことです。新聞は開いたその時点で、読むか飛ばすか二者択一ということなのでしょうか。
もう一つ、人と違う使い方としては、記事の長期保存があります。自分の記事をスクラップノートに貼って保存する以外は、仕事関係の情報は古くなると役立ちません。ところがこういう「生活関連読み物記事」は古びません。A4袋に分類しておいていて、いざというときに探します。昔からの習慣です。今でもインターネットは「ヒントがあって検索」というのにはいいけれど、「そうなんだ! 知らなかった」という情報提供は、新聞とか雑誌に軍配が上がると思うのです。
それでも少し前に、「あまりに古い情報は捨てよう」とA4袋をひっくり返し、読み直し(当然、通勤の帰り道に車中で)したのですが、これがなかなか捨てがたい。「そうなんだ」って数年ぶりに思い直し、「やっぱりおいておこう」という判断を、かなりの記事でしてしまいました。これは我ながら意外でした。自分の関心事は年数たっても変わらないっていうことでしょうかネ。
ゴールデンウイークの遊び計画を立てよう、と思って取り出した切り抜きは、なんと! 22年前の記事。今もまだクローズドになってはいない施設のものでした。「おいてあるものを目にする」ということで、「そうだ、こんなのがあった」と思い出す効果、これもいいのではないでしょうか。
「新聞、本当は好きじゃないんですよ。仕事に必要だから毎日読むだけであって」と私は時々、口にしていました。そのため「退職後、新聞購読を止めるシニアが多いのは仕方ないよね」とも思っていました。けれども、今回のような慣習を考えると、実は違うかもしれません。もしかしたら80歳になっても「この情報は、そのうち気になるかも…」と切り抜いて、22年後に備えているのかもしれません。
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