地元&東京での記者会見がラッキー!
首都圏以外の大学は、大物の記者発表や学長ら幹部のメディア懇談会を、時に地元と東京と2回、開催してくれます。書くのは「支局か東京本社か」の片方ですし、大学側の負担が大きいのでしょっちゅうではないのすが、両方でお願いできる状況はやはり、メディアPRとしては有効だと思います。少し前に京都大学が総長懇談会を開いてくれました。「どんななのだろう」と関心あるも、京大総長をすぐ訪問できる状況にはない身にとり、いろいろ質問もできたことで得るもの大、でした。
昨日は九州大学が文科省クラブで、「安達千波矢幹教授の有機EL技術、開発~実用化~ベンチャー本格稼働」の会見を開きました。出稿はうちは九州側がすると話がついていたのですが、会見が隣室ならすぐでもあるし、「顔見知り&ご無沙汰しています」の先生やビジネスパーソンが出席していたので、私も会見に顔を出しました。
そうしたら、これがなかなかおもしろくて、「聞いてよかった!」。科学的な原理も、「内閣府のFIRST事業で、その時は効率は1%以下だけどイノベ-ションの可能性ありと採択され、それが今や効率100%に」という展開も、ベンチャー運営のメンバーの経歴・個性も、どれも魅力的。「今すぐではないけれど、△のテーマとか、△の視点でとか、どう取り上げていこうかな」と思案しちゃいました。
今回の会見、もしも私が執筆することになっていたら、こんな楽しみ方はしなかっただろうとも思います。というのは、後ろの予定が詰まっていたため、効率よく仕上げることが第一。必要最低限のことしか聞かず、ごく一部で退席することになっていたはず。だから、九州と東京の両方で会見してくれたことは、私にとってラッキーだったわけです。
この案件、ちょっと気になったのは「△の開発に成功しました!」という、ストレートの単純な科学技術ニュースではなかったことです。だから、書き方&掲載の仕方に各社とも(弊社含め)悩ましい面があるのかも、と心配します。でもその分だけ多様な取り上げ方がされるのかな、それもまた、意味ある形なのだろうな、と思うのでした。
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