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2016年9月

2016年9月25日 (日)

電話回線かインターネットか、海外で理解する

「海外で」と休暇で海外で行ったのを自慢しているのではないんです。だって、パックツアーは驚き価格の△万円でしたから。「格安航空券のエアアジアの本拠地だから、価格競争は激しそうだな」と思ってはいましたが、それにしてもの低価格でした。一方、携帯電話(スマートフォン)はうまくしないと、海外でなにげなく着信に出たりすると高く付く、と聞いたので、身内に研究してもらった結果、たいへんよく理解ができたのですよ~。これが今回、再びブログタイトルに「海外」をわざわざ入れた理由です。

スマホが会社貸与となってから、連絡に使う頻度が激増したのですが、それでもメッセージとメールの違いが依然、わからないまま、混在して使っていました。どちらかというとメッセージの方が「簡単だ」とか、「過去のやりとりが残っていい」という人が目立つかなあ。でも私は、過去のやりとりは随時、消してすっきりさせるのが好きですし、メッセージは横幅が狭く長い文章は書きにくくてイマイチ、という思いがありました。今回、海外にも連れていく(持っていく、の意味ですが)うえでどう理解し、対応したをここでまとめてみます。

スマホのメールは電話回線でやりとり仕組み。通常の電話着信と同様に、海外で日本からの着信にうっかり出てしまうと、高額になるので避けたいもの。よってスマホのほかの機能を使うものの、電話の機能だけ停止するため、「機内モード」をずっとオンにしておく。これだと「飛行機内と同様に、電波を発しない機能だけ使える」形になる。実際に、帰国して初めて、機内モードをオフにすると、それまでに入っていたスマホのメールや着信履歴が表示されました~。

スマホのメッセージはインターネットでやりとりする仕組み。通常のネットと同様に、ホテルなどWiFiが使える場でWiFiをオンにすると、それまでに入っていたスマホのメッセージが表示される。会社の部のグループでやりとりされている仕事の状況は、これで把握(休暇中なので、あまり惑わされない程度ですんでホッ…)、一部は返事も返しました。

通常の会社アドレスでのパソコンメールも、WiFiインによるターネットでのウエブメール機能でチェックできる。パソコン持参せずとも、スマホ画面にて、急ぎのものがないかを確認します。これで大事な落ちはないなということが分かって安心です。実は少し前までウエブメールの設定がわからなくて、使いだしたのは最近なのですが、できるようにしておいてよかった。「休暇だからって、あんな大事が起こったのに山本さん、何も知らなかったんですか!」と周囲に冷たい目で見られたらマズイなと気になっていましたから…。

◎さらにさらに! これまで敬遠していたLINEが、こんな場合には便利なことがわかりました。LINEはインターネット経由での電話、メッセージが可能なアプリ、ですよね。そのため、ホテルにてWiFiにつなげば部屋が離れていたり、朝食レストランに出向いたりしていても、費用をかけずに連絡をつけられるのです。大勢のグループでの旅行なら、中心の一人WiFiルーターを持参(日本の空港で借りるのもあり)して常にオンにしていてもらって、ほかの人が別行動中に連絡を取りたい時には、どこかWiFiが使えるマクドナルドなどから連絡を取れば、海外現地でもタダですむんですね。今回は会社貸与スマホの私用を控えるため、上記のようなフル活用体制とはいたしませんでしたが、「LINEってこういうときに便利なんだ」と知った次第です。

でもね、日本ではLINEは引き続き、使わずに置きます。SNSは情報が多すぎて、収拾がつかなくなる心配があるからです。情報は、必要十分で。取材のときもそう思います。ということで皆様、私宛にLINEのお誘いをかけないでくださいね~。

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2016年9月18日 (日)

緊張感とリラックスの使い分け in Malaysia

新聞記者に必要な能力の一つに、【緊張感とリラックスの使い分け】があると常々、思っています。一日の中でも、一週間の中でも、もう少し中長期な形でも、私は意識しています。メディア人は、いつ何が起こっても対応できる体力のある人が多い。その中にあって私は「メリハリをつけないと、私はとてもやっていけない」と自覚しているからです。今夏は8月中旬から9月頭は概算取材で集中し、その後に休暇でマレーシアへ、とメリハリある計画を立てました。

マレーシアに行きたいなと最初に思ったのは、10年ほど前のこと。そのころ、マレーシアは物価が日本の3分の1程度。、退職者のロングステイで人気が高かった(今は3分の2となって、かつてほど生活費がラクラクではない)のです。私は観光希望の方でしたが、そのころの日付のPR記事が今回、自宅で出てきたのには、自分でも驚きました。1年前に知人がロングステイを始めたチャンスをとらえて、計画を立案。テロとか、蚊(私は格別に刺されやすい)によるデング熱とかの不安もありましたが、【決行】です。そのため、旅行中もけっこう(おっと、ダジャレみたいですね)気が張っていて。いつも以上に「危ないな」と思うと即、口やら手が動いてしまい、同行の身内に途中でキレられてしまいました…。「職業柄もあるとはいえ、休暇中にこれでは確かに、よくなかったなあ」と反省しました。

旅行中、最大の思い出は? と聞かれたら、答えは「ハイジャックされたのではないかと思ったこと」かもしれません。成田からコタ・キナバル(マレーシアのボルネオ島の都市)に6時間、到着は21時ころ。マレーシア航空の日本との直行便なのに、日本人のフライトアテンダントが不在でした。「やれやれ、やっと着いた」。機体が止まってから、機内のトイレ利用の列ができた段階ではまだ、不思議に思いませんでした。ところがなかなか降りられません。アテンダントに聞くと「天候が悪いから。それに各機体が順番を待っているから」との返事です。窓の外は小雨、数機が見える程度なのですが…。給油もしているらしい、なんでかなあ。

待つこと1時間超。「これ、どうなっているの」と不安になってきました。周りは誰も騒いでいません。乗客の多くは日本人(英会話に長けたビジネスマンというより、バカンスの家族連れ)なのに、これまでのあのコチャコチャとした機長の英語アナウンスを皆、理解しているの? 少し前にテレビで見た番組(恐怖の事件もの特集)を思い出して、「ハイジャックではないか???」と緊張が高まりました。短いアナウンスが入って、アテンダントが「ほら、シートベルトを締めて」的なジェスチャーをして、機体が走り出し…。「私たち、どこへ連れ去られて行くの?!!」

飛行機、飛んじゃいましたよ…。ふとフライトインフォメーションの画面に気づき、見ると「到着地まで△㌔㍍」と載っています。そんなに長い距離ではありません。コタ・キナバルの近くでそれって、どこ? ガイドブックを開いてみると…「Federal Territory of Labuan」。これじゃない? ラブアン島。初めて聞くけど。マレーシアはボルネオ島の州が、首都などある半島側に対して、半独立の統治だって聞いていたから、連邦政府の管轄下のラブアン島ってことね? じゃあ、さっき止まっていたのは最終目的地のコタ・キナバルではなくて、現地の悪天候による着陸待機で寄った近くのラブアン島だったのね…。

ということで、数十分後に目的地に着きました。初日からすごい緊張感にさいなまれてぐったりです。出迎えのガイドさんに聞くと、ラブアン島での待機は、めったにないことだそうで。先に話した同行の身内は「よくわからなかったけど、こんなこともあるのかな~って気にしなかった」とあっけらかんとしています。まあ、杞憂に終わってよかった。それでよしといたしましょう…。

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2016年9月 6日 (火)

個人研究費の記事の反響と、気の強さ

「『個人研究費』減少傾向 年間金額 8割『100万円未満』 文科省調べ」を2016.8.25付の弊紙大学・産学連携面に載せました。競争的資金をとらなくても、大学からもらえる定番の個人研究費(校費)ですが、運営費交付金削減など大学の財政が厳しくなってうわさが飛び交っていました。「うちは半減した」「△大学はゼロになったらしい」「本学は、もっと減らされるのではないか」など。その実態を文科省が調査(リリースではなく、速報値)した内容を紹介しました。

全体としては予想以上に厳しいという結果でした。年間金額50万円未満が、非実験系で8割、実験系でも5割とか。10年前と比べて「減った」のは、国立大6割で私立大3割など、国立大がうんと泣いていることも明示できました。コメントを引用しましたが「これほど少額とは衝撃的」(国立大教授)。大学の関係者共通の感想ではないでしょうか。

これ、ちょっと書きにくかったんですよ。産業人などうちの読者だと「個人研究費って、何?」から始まると思いましたから。実際、最初に書いた原稿は、「何がおもしろいのかわからない」って批判されました。私の書き方が悪かったのでしょう。でも、大学の研究者の関心は大きい案件だと自信を持っていたので、「なんとか大きく載せたい」と書き直しに注力しました。

掲載から数日後、指摘されました。「日刊工業のウエブ、『ニュースイッチ』で、『いいね!』が2200件とか付いているよ。このサイトで最多かもしれない」って。慌てて確認しました(週間ランキングでの紹介だったから、今ははずれてしまっています)。そうかあ、ニュースイッチなんて地味なサイトで、大勢の人が読んで、その上で「いいね!」とわざわざ反応してくれた人が2000人以上、ですからね。すごいです。想像するに、人気の大学人がSNSで「すごい記事が出ている」と紹介してくれて、ワッと見に来てもらえたのかな、と。新聞を購読してなくても見られるサイトですし、ね。

さらに昨日、16.9.5に毎日新聞でほとんど同じ内容で記事が掲載。おおお~。毎日さんは署名を多用するから、後追いであっても名前が入っていていいなあ。おまけに文科省のスクラップコピーでは最初の頁に置かれています。弊紙の記事では署名なし、コピーも後ろの方の頁で目立たなかったのに。でも、「火付け役」は私だったということは間違いないので、嬉しいです。

「この記事、何がおもしろいのかわからない」といわれた時に、もしも「すみません。変なネタで。私が悪いんです。ボツにしてください」とひっこめていたら。そうしたらこのデータは、この先はともかく現時点では、ほとんど知られないままだった。批判された時に私が、「冗談じゃないですよ、これはスゴイ話なんですよ。じゃあそれがシッカリ伝わるよう、書き直します!!」と対応したからこそ、日の目を見たわけです。まあ、実際はこんなキツイけんかをしたわけではないですけど(笑)。

それで思いました。「女性も若いときはかわいくても、キャリアを積むとずうずうしいオバサンになっていくのは、当たり前のことだな。むしろそうでなくっちゃ、いけないよね」と。若い時は経験も自信もなくて、年長者や上司のいうがまま。だからしおらしくて、かわいい。でも経験も自信も蓄えたベテランなら、そうはいかない。自らの欠点や失敗の指摘をいったんは、受け入れることは必要ですよ。でも、そのうえで「何が本当に大切なのか」を考え、決断したら強気で、やっかみやら意地悪やらをはね返して、いい仕事をしていくべきなのでしょう。

実は以前から「キャリアで成功している女性は、能力も体力もあるだけでなくて、気も強いんだな」「私はわりと弱いところがあるからなあ~。ドロップアウトしちゃうかも」と思っていました。でも、開眼です。ようやくこの年になって(笑)。気に入っている、と先日のブログで書いた、ドラマの「ノンママ白書」をみての感想とも、重なりますね。もっともこのドラマ、心配していたように先週は、録画に失敗してしまいました…。

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