大学・研究機関と大企業の連携新連載スタート
2017.5.18(木)付から新連載「企業資金を3倍に 大学・研究機関の産学連携新モデル」を、日刊工業新聞の「大学・産学連携面」で始めました。私が執筆した1回目は東京大学とコマツ、熱交換器という成熟技術でのブレークスルーです。再生医療といった派手な分野ではなく、”枯れた”テーマですが、燃費5%改善、または同性能で大きさ15%縮小となります。省エネ関連はほんのちょっとの改善でも、ビジネス上では効果大と聞きます。のでこの技術は、なんとコマツの建設機械の大半に、密かに(知らぬうちに)導入されているのです。すごい~!
一面トップに行く原稿もわくわくするけれど、産学連携で「地味とみえてすごい」話を持ってこられるのは、専門記者冥利につきます。今回、取材先の方が「90になる田舎の母に新聞を送りたいので、どこで購入したら良いか」と尋ねてきました。「お母様、息子さんはこんな素敵な、所属機関にも社会にも大きなプラス効果をもたらせるお仕事をしているんですよ。別に学長だの取締役だのにならなくたって、とってステキなんですよー!」と心の中で叫んじゃいました。
この連載、すでに数件を取材しています。大学に取材申込みをするのですが、大手企業が相手ゆえ、企業の広報さんがいらして、また産学連携の担当者も同席して、部屋が人でわんさか、となる傾向が(笑)。皆様の期待に応えないと、といつも以上に思っちゃいます(笑)。私が数回、手がけたあとは、科学技術部の全記者が取材していきます。ので、私の情報ルートとはまた違う、地味だけどユニークで、読者の参考になる”掘り出しもの”が出てくればいいな、と思っています。
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