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2017年6月

2017年6月25日 (日)

職場のパーフェクト軽食を開拓

夕方、職場でとる軽食を考え直す、というブログを以前に書きました。甘い菓子が多く、「昼食を減らしておいて、これではマズイ」と思ったためです。その後、健康と美容の女性誌チェックなどで見直した結果、なかなか自慢のシリーズができてきました。具体的には…

ナッツ、ドライフルーツ(女性向けのザクロなど)、干し大豆、干し小イワシです。素敵~(笑)。前二つは女性誌で頻繁に出てきているもの、後二つは自宅近くで、包装材の「原材料」欄を熟読して、シンプルなものを探しての結果です。これに「もっと空腹な時に」手を伸ばすシリアルバー系で、「ソイジョイ」が加わります。小麦でなく大豆をベースに、クリームとかチョコとか使わずにおいしい。さすが個性的な大塚製薬グループの食品です。

次に挑戦しようというのが飲み物です。お茶よりもお腹が満足するもの、としてスキムミルク(脱脂粉乳)を暖かいお湯(熱湯は固まってしまうのでパス)に溶かす、という形です。

きっかけは、自宅で就寝前に飲む牛乳を、普通のものから低脂肪乳へ、そして無脂肪乳に変えたことです。「無脂肪でこれくらいの味なら、許容できるな」と思いました。で、「昔は超マズイと思った(戦後の実体験ではありませんよ~)脱脂粉乳も、味は改善されているのでは」と気づきました。実際に自宅で試してみると、無脂肪乳とほぼイコールの味となり、私には問題ありません。そして! 粉なので職場の机の中に保存できるのです。これなら先の食品群と一緒の場所に置いておけます。冷蔵庫はあるんですよ。記者クラブに共用のものが。でも、そこに無脂肪乳1リットルパックをドーンと置くのは、ねえ。だいたい、自宅近くのスーパーはともかく、職場近くのコンビニで売っているか怪しいし。外取材が多いと飲みきれずに古くなってしまうし。共用で置かれている野菜ジュースは時々、飲んでいます(席で軽いランチを取る時など)が、個人で冷蔵庫を頻繁使いするのはためらわれるのですよ。

このうえで、「ナッツは個包装だけど、開封して今日明日と二日で食べよう」とか、「直帰だから外でもパクッと口に入れられるのは、これかな」とか、いろいろ思案しちゃいます。と、そんな話をしたら、同僚に「それって、今晩はどのビールとつまみにしようか、と楽しみに悩むのと同じですね」といわれました。そうかもしれません。夕方の軽食を楽しみに、昼間の仕事をがんばるといたしましょう(笑)。

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2017年6月15日 (木)

理研の記事で社内三つ巴?

理化学研究所が100周年を迎え、各種の改革も進行ということで、一般紙を含め関連の記事が目立っています。弊紙では私、キャップの冨井記者、特定研究開発法人を頻繁に書いている小寺記者の3人が手がけています。

私が書いたのは社説、17.5.23付「理研100周年 産業社会への成果還元に期待」です。基礎研究で大規模で存在感あり、の理研。とはいえ、運営費交付金年500億円が投じられている。そうであるなら、産業とつながる成果がもう少しあってもよいのではないか、という主張です。

小寺記者が書いて(署名記事)読み応えがあったのは、17.6.2の最終面「理研・産総研・物材機構 産学連携モデル三者三様」です。三つの特定研究開発法人の産学連携の手法を、今動いている話を中心に出し、違いを際立たせています。そして1面連載「100年の先を見据えて 理研のネットワーク戦略」は17.6.14に始まり(署名記事)、上が冨井記者、中は小寺記者です。明日の下は、どっちが書いているのかな~。

今回3人は、取材の調整を含め情報交換し合って、取り組みました。が、「全部の取材に3人がそろって出向いた」わけでもなくて。明日付の記事について私がよく知らないように、それぞれに任せている面もある。意見のずれが出てきたりもしました。でも、これはこれでおもしろい動き方だな、と思いました。大学担当の私は、「この案件は私1人で全部、書きます」ということが、しばしばある。1人の視点で統一された記事になるというメリットはあります。でも今回のように、多様な切り口を盛り込むことも、読み手には有益だろうな、と感じました。。いい意味での「三つ巴」かな。夏の概算に向けて、こんな形が増えてきそうな予感を、持っております。

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2017年6月10日 (土)

IBMフェローの浅川智恵子さんが素敵!

「ジェンダーサミット 日本で初開催 研究者の男女差に注目 日本社会変わる意識必要」を17.6.5付で掲載しました。丸2日間の開催でしたが、人手に余裕がない弊紙では、全部が全部は参加できません。こういう案件では、「一部しか出席しないながら、魅力ある中身を紹介できるか」に頭をひねり、プログラムとにらめっこして参加の時間帯を決めるのです。その結果、今回は3件の切り口を取り上げて、いい記事にまとめることができました。

ウエブでのご案内は「ニュースイッチ」からです。http://newswitch.jp/p/9265

一つは英科学誌ネイチャーの編集長の講演です。編集者と異なり、論文の査読者はどうしても男性に偏りますが、「この論文を査読できる女性はいないのか」と常に検討するようになったとのこと。その結果、査読者における女性比率は現在、20%半ばで「2012年と比べ倍増した」のだとか。おお~、いいですね~。さらに恣意(しい)的な判断を防ぐため、著者の性別と名前を伏せた査読を、総説論文で導入しているのだとか。これだと女性研究者の論文を軽く見る、ということはなくなるし、「あの大先生が書いた論文なら、中身はイマイチだが通すしかない」といった判断はなくなりますよねえ。

もう一つはフィリピン科学技術省の女性次官の報告です。80年代のアキノ、09年に各省ジェンダー予算を法制化したアロヨの両女性大統領の活躍が大きかったそうです。工学や農業は今も男性が多いものの、医療やビジネスで女性が多い状況に。そのため同国の平均年収は、「女性が男性を上回る」。す、すごいですね。日本も医師のかなりの割合が女性となってもいますし、そう考えるとあながちありえない話でもないかもしれません。

そして私が感激したのは、世界初のウェブサイト読み上げソフトを開発した浅川智恵子IBMフェローでした。視覚障がいを生かしたイノベーションを起こした、ということで、「弱者は弱者なりに、人の上に行けるんだ」って以前から気になっていました。が、話を直接、聞くのは初めてでした。結果、あまりのすごさに、「私を含む多くの健常者が、”焦りまくり”だろうなあ」と思いました(笑)。

経歴は、10代でプールの事故で失明、学部は文系、その後に点字で学ぶ専門学校からコンピューターの可能性に触れ、訪問学生研究員のような形で日本IBMに入って。後に博士号も取り、今や、世界のIBM全体の技術系最高峰、「IBMフェロー」の肩書です。お子さんもお二人、育ててきて。道は一直線ではなかった、それだけになおさら、「これ以上、私たちを引き付けるキャリアはないのではないか?」と思うほどです。

人柄もまたすごく素敵なのですよ。だってご本人が、「いきなり障がい者が来たら、びっくりするのは当然だと思いますよ」って一般の人の気持ちに立った発言をして、だからこそ「マイノリティーの方から声をかけなくては」っていうのです。つまり、「コミュニティーにおいて自分が、たった一人のマイノリティーだったとして、寂しいとか差別されているとか考えるより、とにかくこちらから話しかけ、能動的にやっていかなくっちゃネ」ということです。私は以前から、辛い経験やコンプレックスについて人は、「他の人にこの辛さはわからない」って閉じてしまいがち、それは注意しなくてはいけないことだ、って思っていたんですよ。実は大昔のことですが(笑)、不妊症の治療をしていた時に、そのことを悟りました。で、そういう特殊と思われる経験がある人こそ、「自ら」オープンマインドでいきましょう、と浅川さんは呼びかけているんだな、と。仕事をしながら、感激しきり、でありました。

そのためにこの記事は、書いている段階から「きっとウエブのニュースイッチで、おもしろいって取り上げてくれるな」って期待しちゃいました。どの記事を選ぶかは、ニュースイッチのファシリテーター次第。ウケ狙いに走ってはいけませんが、読み手に響く記事を、という意識を持つことは、悪くない。そんなふうに思っています。

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