質問の挙手タイミング
記者会見の後半、質疑応答の時の挙手タイミングを最近、変えました。以前は、文科省クラブでの文教系の会見にけっこう多く出でていた(最近はそうでもない)こともあり、そこでの控えめ姿勢を外会見でも維持することがちょっと多かったんです。つまり、「一般紙メディアの文教の皆さんの関心ごとを優先しますので、お先にどうぞ。専門紙の特殊な担当の私の興味は、皆さんとちょっと違う面がありますので」という感じでした。
が、今は早いうちに挙手するように変えました。雰囲気を見る意味で「二番手」を第一候補にしますが、もし他の記者が反応しなさそうだったら、「一番手」も臆せず、進んで質問するようになりました。実際、その方がいいんですよ。だって「では時間がないので」とすぐ打ち切られてしまうこともあるし、「会見後に登壇者に近寄って名刺交換を」と思案していたら、複数いる登壇者のうち一番の大物が途中退席してしまうこともあるからです。いえ、もちろんそんな状況は以前からわかっていたことです。でも、「産業専門紙の記者が大きな顔をしてはいけないのでは」と思って、やっぱり後の方に回っていたのです。
その姿勢を変えたのは、科学新聞社のN記者に刺激されたからです。同新聞は国立大学学長らの部屋によく置かれていて、それなりの存在感がある専門紙です。規模はうちに比べるとかなり小さい。でも。でも、大臣会見や予算会見で、いっという最初に手を挙げて、文教記者にも一般紙にも臆することなく、マニアックとも思える科学の質問をして、衝撃を受けることが何回かあったのです。考えてみると、1年程度で異動のある一般紙の文教の一般紙記者より、ずっと長く文科省にいて、知らない役人はいないくらいの強さです。それで私も、おそらくN記者の次に長く文科省にいるのだし、それなりの記事を書いているのだから、と遠慮することを少なくとも、挙手の段階では止めたのです。
Nさん、ありがとう。いつも取材で「あれって~なんですかネ?」と弊紙記者は皆、お世話になっています(うちだけでないけど)。これからも引き続き、よろしくお願いいたします~。
| 固定リンク | 0 | コメント (1) | トラックバック (0)