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2017年12月

2017年12月29日 (金)

よりよい広報コミュニケーションに向けて

大学・研究機関の広報担当者とのコミュニケーションについては、ケースバイケースも多く、ノウハウを蓄積しつつも悩ましいことが起こります。あまり内々をさらけ出すのはと思ってブログ執筆は悩むところです。が、一年を振り返って、「よりよいコミュニケーションをこれからも目指していきたい」という思いに基づいて、つまり決して悪口列挙ではないとの意図で、経験を書くことにします。

一つは、「これは丸一日、出席して取材しよう!」とわくわくしたシンポジウムでの件です。報道向けの案内メールに、お願いが付いていました。ひっかかったのは、「発表を聴講するのはいいけれど、各発表者に個別インタビューするのはダメ」という内容(そう読める)の不思議な一文でした。取材の案内ということでメールを送っているのに、これはどういうことでしょうか? 

幸い、親しい広報だったので電話をしまして、「あまり条件をいろいろ付けてしばると、記者は皆、嫌がりますよ。取材して報道してもらいたいのですよねえ? そうであれば表現を少し工夫した方がよいのではないでしょうか」と伝えました。その結果、修正されたメールが改めて届きまして。当日も口頭で互いに配慮したやりとりをし、よい結果となりました。

もう一つは、「これまでにない苦労」の経験です。詳細は書けませんが、世間的にはかなりの位置にある相手機関・人です。そもそも「早く載せたい、できれば1カ月後となると読者の反応も高いぞ」と動きだした案件なのですが、信じられないくらい時間がかかってしまいました。その理由は広報コミュニケーションの不調でした。そうだなあ、例えば「取材に応じたんだから、謝礼を払ってよ」といわれた、というレベルに近いかなあ。

開始時に加え中盤、再びあまりにひどいと感じたことから、めったにしない強い口調で相手に切り返しました。でも、即座に「すみません、今のは言い過ぎました。…それにしても困りましたねえ。ではこんな形はどうでしょうか」と、なんとか続けました。ブチ切れず、ヒビが入ったくらいで抑えたって感じかしらん(笑)。数カ月かけてどうにかこうにか、記事掲載を完了することができました。

職種が、お客様第一の営業だとか、上のいうことを聞くしかない秘書だとこうはいかない。”不条理”なことをいわれて、涙を流すことがあるんだろうなあと想像しました。でも報道の記者ですからね。そこまでする必要はない、というか、報道の記者として「そこまでするのは、おかしい」という基準があります。「この大事な相手とこの先、関係が断たれてもいい」という判断を、しないことも、ない。でもなるべくならそれは、避けたい、と努力するのです。

よりよいコミュニケーションにつなげたい。それはメディアと広報や研究者でも、メディアと社会とでも、どのつながりであっても、共通する大切な気持ちだと思います。私も。あなたも。来年もがんばりましょう。良いお年をお迎えください。

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2017年12月25日 (月)

カレンダー入手のスケジュール

遊びなどの計画をカレンダーや手帳に書き入れる時ほど、幸せな時はありません。週末、カレンダー類をそろえて、いろいろ書き込んで、読み直して、また別の情報を書き入れて、ああ幸せ~(笑)。ここで入手までの定番ンスケジュールを、自分の覚書も兼ねて、記しておきます。

私は「入手したい数」なり、「それぞれに求める条件」なりがうるさいの。職場の机の前、自宅はリビングに個室、ベッドサイド…といくつも必要です(笑)。「ここは書き込むスペースの大きいつり下げタイプ」「こちらは卓上型、でも曜日と日付が太字で見やすいもの」といった具合です。ですので12月上旬から、取材先からもプライベートでも問わず、もらったものをしっかりストックしておきます。

弊社では取材先からカレンダーを多くもらう外勤(記者)の手元から、バック便にて本社に集められ、外とのつながりが薄い社の内勤(紙面制作や事務の職種)が好きなのをもらって行くという慣習があります。これに合わせて、事前に自分は使わないものを手元から本社に送り、キメの日に自分の好みのモノをもらいにいくわけです。いわば物々交換ですね。

キメとなるのはクリスマス前あたりでしょうか。帰宅前に本社に出向いて、使いやすそうなものをいただいて帰るのです。この日をいつにするかも大事です。早すぎるとまだモノが集まっていない。遅すぎるといいのが残っていない。年によっては社の仲間5人くらいと奪い合った経験もありますわ~。その後に、もらいものではすまない定番のもの(仕事のスケジュール文具)を購入するというパターンです。すごいですね、我ながら(笑)。

今回は新メンバーがいたので少し違う形で対応しました。自席で「これ、使うなら差し上げるけどどう? 使わないから本社に送るので、断ってもらって大丈夫よ」と声をかけたのです。そうしたら何と、その場にいた3人がそれぞれ、別のタイプの手帳・カレンダーをほしいとなって行き渡りました。コダワリの強い私にしては「全部、はけちゃったの?!」という驚きです(笑)。それにより、本社に提供する数がぐっと減ってしまった、もらう一方となって悪いなあ…というのが悩ましい。でもまあ、本社を通じて別の社員の手に渡ったのと同じことだから、ということで私も、本社から数部をいただいたという次第でした。

それにしても。いただくカレンダーはなぜつり下げ式の大きなものが主力なのでしょう。職場だと個々人が机の前に置くケースが圧倒的なのでは、と周囲を見渡しても思うのですが。こちらのタイプが不足している感じ、しません? 持ち帰りにも小さい方が便利だし。カレンダーを企画する皆様、ぜひ卓上型をご思案ください~。

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2017年12月18日 (月)

同窓会でみる年長ビジネスパーソンの思い

同窓会の頻度が高まる年頃になり(笑)、2017年は旧友と集まる機会が多くありました。

文化祭の機会を使って出向いた高校、訪れたのは20年振りかなあ。なつかしいのはもちろんですが実は、校舎が古いのに驚きました。同級生の1人が県庁所在地の市役所職員で、「県立高校の建物耐用年数からすると、このくらいはよくある」とのこと。そうなのかあ。これでは少し収入に余裕が親は、私立高校を選択肢に考えるようになるだろうなあ。それから国立大など、施設関連の資金がない話はよく聞くけれど、このような寂しい見栄えの建物はほぼ皆無でしょう。卒業生寄付の活動を各大学は強化していますが、高校のことを考えてあげるべきかしらん。それに生徒はまあ動いていくからまだしも、教職員は長く同じ職場にいるわけで、この環境では元気がなくなってしまうのでは、と心配になりました。

大学院修士時代の集まりは、研究室ベースで数年に一度、あります。今年は私が在籍していて毎日、顔を合わせていた学年がほぼ全員、集まって感激~。やはり20年ぶりというメンバーが何人かいましたし、「あの頃は~」という話題に盛り上がります。また学部は卒業30周年という節目で、同窓会が主催の学年横断の集まりがあり、併せて当時最も親しかった友人と、めいっぱいおしゃべりできる席ができ、大笑いが続いて楽しかったわ~。

驚いたのは各自の仕事の状況がけっこう違ってきていることです。大手銀行のA社は50歳半ばで役職定年とか。つまり管理職でない人は定年まで勤められるけれど、管理職の場合はその年齢になると子会社へ移るか、転職するかの選択肢になるそうです。公的機関から後に民間に変わったB社の男性研究職の場合は、50歳前に文系社員と同列のビジネスに向けた研修と競争をさせられたとか。で、これは勝ち残れないワ、と判断して大学の教授職を探したとか。国立大だと定年は65歳で、民間より長く勤められるので人気ですが、ポスト獲得は容易ではないので、かなりラッキーだったとそのいっていました。

よく「やっぱり現場がいいよな」という人、いますよね。それってカッコ付けているんだって思っていました。でも、多くの年長ビジネスパーソンの話を聞いて、本気で「現場がいい」と思っている面があるんだなと思い直しました。。そして記者職はずっと現場、というのを通しうる職業です。管理職でない私はそちらの路線。管理の仕事ではない、ビビッドな現場に居続けられる幸せを、改めて感じました。

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2017年12月 8日 (金)

写真撮影があるなら黒服を避けて

お正月用の企画記事では、「大きく扱っても見栄えのよい写真」を撮ることが重要です。ここで通常以上に問題となってくるのは、「冬場はどうしても黒い服装が多くなってしまう」ことです。先日、シンポジウムの中で行われたグループワークのシーンを撮影したのですが、会場がクールな黒い内装だったこともあり「どこもかしこも黒」。日本人は一般に髪も黒い(年長になるとそうでもなくなる、笑)し、あまり正面から撮影するといやがる人もいるだろうとやや斜め後ろからの角度を思案すると、肌色さえ入らず、ひどい写真になってしまいます。おまけに新聞は白黒ですから、カラー写真なら耐えられる構図でもダメなことが増えて、本当に悩ましいです。

大勢の人の撮影では、マイノリティー(若手や高齢者、女性、外国人)にカメラを向けるという意識も持っています。だって均一なマジョリティーの紺色スーツの”畑”じゃあ、つまらないから。マイノリティーの方が”組織の一員としてなじむ”ことにこだわらないこともあり、服装も多様という傾向があります。実は私も(撮影被写体ではないですが、笑)、周囲の目がうるさい場合を除いて、黒や紺のスーツはなるべく着ないように心がけています。鞄もコートも、できれば避けたい。黒の方が汚れが目立たず、買い物の品揃えも豊富なんですけどね。それから被写体が女性の場合、別の関門があります。ヘアスタイルです。長い黒髪、素敵ではあるのですが、あれこれポーズをとってもらったとしても、どれも顔がばっさり隠れてしまって「あああ~」。黒色の侵攻に泣く羽目になるのです。

皆様、「今日はひょっとしたら写真撮影があるかも」という取材を受けた時などはぜひ、ご思案ください! 服は黒や紺を避ける。仕方なく上着がそうなってしまった場合は、中のシャツ類を軽い感じにして、上着を脱ぐことも思案する。ヘアスタイルも顔を出すすっきり型で。だって新聞に載るなんてそんな頻繁にはないでしょ? 素敵に写りたいでしょ? 黒は避けて。ね、よろしくお願いしま~す!

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2017年12月 3日 (日)

長く電車に乗るならチェックすべきは…

横須賀へ遠出取材しました。天気予報を見て「気温は私の住んでいる区より2度Cほど高いんだ。退職後は、温暖な地域ということで海の近くに住むことを候補にしているけれど、三浦半島もいいかも~」と、”プライベートの検討付”の仕事に出向きました。バスを待っている間に不動産屋さんの張り出し物件も物色して。今回は親しい取材相手だったので懇親会付きで、初めての横須賀繁華街にも繰り出して。居酒屋さんで「三浦半島で遊ぶならお薦めはどこ?」と、取材先のアドバイスを、取材ノートの続きにメモしておりました~。

帰宅時、1時間近く京浜急行線に乗るため、持参した本をカバンを出してゆっくりそれも楽しんで帰るつもり…でした。が。特急が、ですね、通常型の車両だったためですね、けっこう揺れて、本を読むのがちょっと厳しい状態でした。うーん。三浦半島に住んで京急利用、となると気を付ける必要があるかもしれません。

私、乗り物の揺れにとても敏感なのです。車酔いに気を付けているのは当然のこと。通常の電車では酔わないのですが、それでも都心の地下鉄で「今日の運転手はブレーキとアクセルを交互に踏んでいて、へたっぴねえ。みんな、何ともないの?」と思ってしまうタイプ。99%の人は「いつもより揺れている」とも何とも気づかないのでしょうね…。それで今回の経験が新たな気づきとなりました。「遠出取材も遠距離住まい思案も、早い電車の揺れに注意するべし」。新たな課題がまた付け加わって、生きていくのは大変ですう~。

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