写真撮影があるなら黒服を避けて
お正月用の企画記事では、「大きく扱っても見栄えのよい写真」を撮ることが重要です。ここで通常以上に問題となってくるのは、「冬場はどうしても黒い服装が多くなってしまう」ことです。先日、シンポジウムの中で行われたグループワークのシーンを撮影したのですが、会場がクールな黒い内装だったこともあり「どこもかしこも黒」。日本人は一般に髪も黒い(年長になるとそうでもなくなる、笑)し、あまり正面から撮影するといやがる人もいるだろうとやや斜め後ろからの角度を思案すると、肌色さえ入らず、ひどい写真になってしまいます。おまけに新聞は白黒ですから、カラー写真なら耐えられる構図でもダメなことが増えて、本当に悩ましいです。
大勢の人の撮影では、マイノリティー(若手や高齢者、女性、外国人)にカメラを向けるという意識も持っています。だって均一なマジョリティーの紺色スーツの”畑”じゃあ、つまらないから。マイノリティーの方が”組織の一員としてなじむ”ことにこだわらないこともあり、服装も多様という傾向があります。実は私も(撮影被写体ではないですが、笑)、周囲の目がうるさい場合を除いて、黒や紺のスーツはなるべく着ないように心がけています。鞄もコートも、できれば避けたい。黒の方が汚れが目立たず、買い物の品揃えも豊富なんですけどね。それから被写体が女性の場合、別の関門があります。ヘアスタイルです。長い黒髪、素敵ではあるのですが、あれこれポーズをとってもらったとしても、どれも顔がばっさり隠れてしまって「あああ~」。黒色の侵攻に泣く羽目になるのです。
皆様、「今日はひょっとしたら写真撮影があるかも」という取材を受けた時などはぜひ、ご思案ください! 服は黒や紺を避ける。仕方なく上着がそうなってしまった場合は、中のシャツ類を軽い感じにして、上着を脱ぐことも思案する。ヘアスタイルも顔を出すすっきり型で。だって新聞に載るなんてそんな頻繁にはないでしょ? 素敵に写りたいでしょ? 黒は避けて。ね、よろしくお願いしま~す!
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