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2018年5月

2018年5月29日 (火)

「少し前のこと」「そんなの知っている」と思っても

「あれっ、髪型が変わりましたね」と声をかけられて最初、すぐに返事ができませんでした。というのは自分にとっては、髪型を変えたのは「少し前のこと」だったからです。でもその人と会ったのは、美容院に行って以来、初めてのこと。だから相手にとっては自然な反応だったわけです。私は、深く考えずに発言してしまうところが「なきにしもあらず」ですが(危ないと自分で分かっている)、この時はなんとか持ちこたえました(笑)。「そうなんです。ミディアムショートに変えたら手入れが超簡単で。朝、起きるのが10分、遅くなったのですよ」と、答えることができました。相手は「10分は大きいですね!」と会話が弾んだ形のよいコミュニケーションになりました。

実はその少し前に、別の相手と逆の立ち場での会話があったのです。仕事をほめられるのは好きなタイプなので、「持ち物はどうかな、コミュニケーションしておこうかな」と思って、「△、変えたのですね」と言ったのです。そうしたら「それ、だいぶ前のことですよ」とストレートな返事が。あっそう。お声をかけて失礼しました。なあに、××××なのに…。口にはしませんでしたが、心の中でひとりごちたわけでした。

取材でもそうです。取材相手の説明が「それちょっと古いんじゃない」とか。「私の方がその案件はよく知っているんだけど」ということがあります。そんな時、話の腰をバチッと折るのは避けたい。でも長くこの話に時間をかけられると、肝心なことを聞く時間がなくなってしまう。それで少し相づちを打った後に、「△さん(学長とか局長とか上のクラス)もそのようにいっていましたよ」と、振ってみます。相手が「この件に付いては山本さんは詳しいんだな」と察知してくれそうな内容をチラと示すわけです。そのうえで、「となると~の件はいかがですか」と、次のテーマにシフトするようにしています。

この「よく知っているんだけど」という表現で、悩ましい相手もいます。情報交換とかおしゃべりのレベルで、こちらが話始めると「はいはいはい」といった表現が出てくる。「よく知っているから、話を切り上げてほしいという意思表示かな?」と最初は思ったけれど、いっつもそうなので、単なる相づちなのでしょう。とはいえ「相手の役に立つ情報と思ったけど、そうではないのかな」と引っ込めた方がいいのか、どうかわからなくて。コミュニケーションが途中で切れてしまう、ということになる相手なのです。

まあ定石はなくて相手を見ながらということですね。仕事でも、友人との交友でも、コミュニケーションは悩みのトップクラスの項目。気にしつつ、悩みすぎずで参りましょう。

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2018年5月22日 (火)

記事を書いたのって、私? ニュースイッチなら確実だけど

某大学の新しい工学部長(にあたる人)に大学運営ネタで取材に出向きました。そうしたら、「山本さんには以前、研究成果で取材いただきまして」との言葉です。え? 私が? 私、近年は研究成果ものは、特別な絡みがあるケース以外は書かないんですけれど。「いや、電話取材を受けて。山本さんだったはずですよ」。電話取材だけだったのに、女性だから覚えていてくれたのかなあ。先生の専門は、えーと、理学系の物理? ますます、私じゃなさそうです。軽く否定しますが、先生はニコニコしています。他メディアと間違えているのかなあ。先方がせっかくこちらに対してウエルカムな姿勢をアピールしてくれているのですから、「それは私ではありませんっっ!」と啖呵を切る必要もないですよね。ということで「そうでしたかネ」と私が引き受けて(笑)、次の話題に移りました。

「ちゃっかり、いい評価をもらっちゃった」っていう感じですが、こういうこともたまにはあります。でも逆に、私が精魂込めて書いた記事が、相手に勘違いされて、数年後に別メディアの別記者に「いやあ、いい記事をありがとう」と感謝のズレが起こっているのかもしれません。プラスもマイナスもあってトントンなのかな?

それから別の取材先とメールやりとりする中で、「このテーマについては先日、社説で書いたんですよ」と弊紙電子版の記事URLをメールで送りました。そうしたら「この記事、記事回覧で回ってきました。いい内容ですよね。みんな見ていますよ」との返事が。わあ、嬉しい。このテーマ、実をいうと社内的にはそれほど皆が重視しているものではありません。それだけに読者や取材先の好反応は嬉しくて、やる気になります~。あ。でも紙面の社説だと、署名が入っていません。だれが書いたかはわからない…。

こういった対策に活用できるのが、弊社の別のウェブサイト「ニュースイッチ」です! 掲載された記事に、コメンテーターの発言と顔写真が付いたうえでアップされます。私は基本、新聞紙面の自分の記事のうち、自信作をピックアップしてニュースイッチ用に取り上げ、「実はコレは…」という裏話的なコメントを書いてアップしています。なのでこちらを目にした人は、「コメンテーターは山本」とわかり、さらにコメントの雰囲気から「コメンテ-ターの山本=この記事の取材・執筆者」ということまで伝わるわけです。ということで、新聞紙面の電子版のURLもあるけれど、自分がもっと顔を出したいときは、ニュースイッチのURLを紹介していきましょう。

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2018年5月14日 (月)

記者とコミュニケーションは広報の仕事の一つ

ある国立大学でのニュースをいくつも得て、1面含む紙面にかなり頻繁に記事を掲載する経験がありました。執筆前には何回か広報さんと確認メールのやりとりがありました。その後にさらにもう一件、広報申込みの幹部取材で出向きました。

まだつきあい始めの大学の広報さんだと「記事見ました! ありがとうございました」というメールをくれることもありますが、今回は以前からの大学ですのでそれはありません。とはいえ、広報さん自身とのおつきあいはまだ数カ月なので、コミュニケーションできるかな、思って行きました。ところが。取材まで待ちの時間があったのですが、なぜか何もいってくれません。他のメディアはどれひとつとして書いていない案件のに。「こんなにたくさん、大感激です! 山本さん、最高!」っていってほしいわけではないけれど(笑)、ちょっとつまんないなあ。

それで「このところ、記事でいくつもお世話になりました」とこっちから言ってみました。口火を切って、このあと記事以外も含めて会話をしたい気持ちからです。広報さんのことをよく知ることは、よりよい仕事につながるからです。ところが。「いえいえ」的な簡単な反応があっただけ。広報の二人は、私とフォトグラファー(以前、カメラマンという男性名詞は変だよねと口にしたところ、フリーのカメラの人が、この表現を教えてくれました)が座る席から少し離れたところで、取材対象のA先生についての楽しそうなおしゃべりが続きました。うーん。これってメディアとのコミュニケーションが重要な広報さんとしては、どうなのかなあ。

別の日に出向いた私立のW大学との違いがちょっと気になります。ここは以前から広報が優秀だと思っていましたが、課長でも課員でも、歴代のだれでも、取材前の待ち時間は、その日の取材に関係することを含め、最近の大学の話でこちらとコミュニケーションしてくれます。「それ、おもしろいですね。取材してみようかしら」と次の活動につながることも時々、あります。そういう流れの方がいいのではないのかしらん。

厳しくいうならば「記者とのコミュニケーションが、広報の仕事の一つではありませんか」ということです。でもまあ、目くじらを立てるほどでもないかな。この状況で、もしも取材先と緊張関係を崩さないジャーナリストであれば、これもよしとして「耳に挟んだよ。A先生は~なんですね。それ、どこかでこっそり使えないかな」と画策することでしょう。逆に職場恋愛応援派?の寛大なベテラン(優しいお局様か)であれば「もしかしたら課員のBさんは課長のCさんに憧れているのかも。それでA先生の情報提供で、C課長の関心をひいて、二人の世界に浸っているのかもしれない」と許してあげるところでしょうか。

そしてまた、別の大学の広報さんのことも思い出しました。弊紙としてはなかなか字にならない(記事がかけない)大学なのに、「あっ、山本さん、こんにちは! 先日の△大学の記事、よかったですよ。それで今日は、こんなリリースなんですう~」と文科省記者クラブで、頻繁に声をかけてきます。ちょっと冷たくしても、まったく感じていないようで、めげずに何度もアタック。クラブ内の他のメディアに対しても同様の様子。これぞ広報のプロ、なのかもしれません。

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2018年5月 7日 (月)

セカンド・ライフの計画にワクワク

ゴールデンウイークは、週末以上に「ウトウトと気持ちいい朝寝」を満喫できるチャンスでした。ぼんやりしつつ、各種の予定を思案するのが大好きです。そして枕元には筆記用具が常備されています。お休みの最初のうちは「仕事ですること」のメモもあったりしますが、それはすぐになくなりました(笑)。中期計画は、2020年の東京オリンピックにかけてのものです。そもそも「外国人来訪者がオリンピックにかけて増えるから」と英会話の学習を再開したわけで、「それなら休みは、予算を抑えたとしても海外行き(2泊、3泊も含めて)がいいやん」という判断で、遊びの候補を寝床で思い描くわけです。

ここ1年くらい、考えることが増えてきたのが長期の「セカンド・ライフ」の計画です。つまり定年前後からの働き方と、住むところの転換です。今の新聞記者のフルタイム勤務という「ファーストライフ」では、通勤時間は片道1時間が限度です。でもパートタイム勤務になったら、通勤に2時間かかっても生活環境がよければOKかな、と思案します。3、4日間を続けて自由時間をとることも、しやすくなるだろうから、お金をかけない工夫はいるけれど2拠点居住も視野に入ります。とはいえ、身内の健康(自分も含む)がどの程度かということによって変わってくるから、完全には腰を落ち着けられない。パートタイム勤務も終了する頃に、さらに堅い生活形式の選択があると思いますが、それにはまだ10数年がありそうです。こういった思案ができる最大のポイントは、私が「賃貸派でずっと来た」ことでしょう。

「家、買わないの?」と聞かれますが、子供がいないので、死後に資産を残す必要はないし。自分が死んだら、「後は野となれ山となれ」(笑)。賃貸はお金を捨ててる形でもったいない、というより、使っている分だけ支払うので合理的と感じます。自由を捨ててまで所有に固執する必要はない、と考えるのです。

「年金生活になったら、せめて住むところは確保されていないと不安でしょ」ともいわれます。でも親類と関係が深くて、1人暮らしで不安のなかった時代と違い、「ここが終の棲家」と定めるのは難しい気がします。80歳まで自立していたとしても、「病気をしてお金を使ってしまったから近年、急増のサ高住の安いところに移ろう」とか、「要介護1になったので、1人暮らしではなくてグループホームに入ると安心」とか、考え直すことになるでしょう。終の棲家を早々に決めてしまうのではなく、状況に応じて選択できるというのがいい。後で苦しくなる可能性が残るから、住まい購入は避けたいのです。

「都市部の新築マンションなら転売できるから」と考える人もいるけれど、それも難度が高い。高く売れるとか、”必ず”なんてものは、この世の中にはない。だから生家なり配偶者なりがリッチで余裕ある場合を除いて、資産運用や価格差狙いの転売は、うまくいかなくても、まあいいやで許容できる範囲でするものなのでしょう。リッチな家庭は、リッチなだけに相続でもめたり、ワルが寄ってきたりで大変だろうから、それをうらやむ気もあまりないし。

というわけで、短期・中期・長期にわたるプランを、ゴールデンウイークの友人や身内との交流やおしゃべりも交えて、考え続ける私です。ブログの産学連携からはだいぶ、離れてしまった? いえいえ、そんなことはありません。日本社会の働き方革命も予想以上のスピードで進んでいます。何がどうなるかは分かりません。年老いて自宅からさほど出かけなくなっても、「5年で本1冊」といスローペースで原稿を書いているということも、あるかもしれない(笑)。ということで、産学連携取材日記をどう書き続けるかにも関わってくる、とうことでここに記すことにいたします。

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2018年5月 1日 (火)

平日朝の英会話

ゴールデンウィークの谷間という本日、早起きして自宅で英会話のヒアリングに取り組みました。前半の休みを楽しみ、後半も遊びの計画をする中で、たった二日間の勤務だなんて楽々で、自己研鑽にも励むことができるというわけです。

2017.4から英会話を再開、1年間はラジオ英会話の2講座をまとめて、週末に聴いていました。が、始める前から予想したように「漫然と聴いてるだけでは、ちっとも効果がない」。とりあえず英語の習慣を戻した、という程度です。そこで次の学習法をいろいろ思案して、2018.4から新たな形を始めました。一つは、「読むなら95%理解できるテキストを、リスニング&リピーティングでもほぼ完璧にできるようにする訓練」です。難しい内容のテキストなんか手にしないで、ただテキストを見ないでもネイティブがいった通りを繰り返して口にできるだけの力を付ける、というものです。もうひとつは、「違いを把握した発音レッスンをすることで、スピーキングとリスニングの力を上げる」というもので、DVDでネイティブの発音の口元を真似します。この二つ、なかなかいい気がします。のでやる気になっていて。まず4月は週末だけでしたが今回、平日朝にもやってみた! というわけです。

朝は強い方なので快適に進みましたが、その後に問題が。出勤途上で眠くなったのです。メトロ車内で、難しい仕事関係の本を読むのをやめて、うたたねという選択肢になりました。やっぱり、体力ないのかなあ。連休中の谷間というのに。これでは通常の勤務では平日朝は難しいかな…。

でも。やる気になっているんですって。そう、理由があります。今夏のお休みを活用する海外旅行プランが固まったのです! 詳細はまたにしますが超、嬉しい! 欧州で英語が母国語ではない国なので比較的、相手とコミュニケーションがしやすいはず。英語が母国語(米国など)だと、下手なこちらにも容赦してくれない。でもと「互いに外国語」という状況での英会話なら、会話スピードだってゆっくりだし。すでに来日した相手とのおしゃべりも経験、「これはイケル」と確認済みです。というわけで平日は無理でも週末の学習、少しアクセルを吹かせてまいりますわ~!

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