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2019年12月 8日 (日)

私がキューピッド(?)

記者は取材先から、別の方を紹介してもらってさらなる取材に出向くことが、時々あります。そうしたら想像以上にすばらしい人で、キューピッドになってくれた最初の取材先に、感謝感激ということもたまに、あります。1人目の人には、2人目の人の取材によって掲載になった記事のお知らせとともに、お礼を伝えるという流れになります。

これに対して今秋は、2件で「私がキューピッド」となる事例が発生しました。一つは母校A大学で、B学院(研究科に相当)が外部に研究資源を提供するという記事を、B学院のC先生の取材で書いた案件です。前後してA大学の出身研究室で私の指導教員だったD先生(すでに退職)と、別件でやりとりをする中で、「少し前には(同じ研究室出身の)E大学のF先生の記事を書きました」とご報告。D先生、F先生と3人でメールが行きかいました。その中で、F先生が「実は研究の問題で▽▽に悩んでいて」といいまして。D先生も「うーん、僕もそちらにはツテがないなあ」といいます。そこへ私が「私、C先生をご紹介できますよ! 研究資源の提供を始めていて、B学院ならその案件の共同研究相手の先生も探せると思います!」と投げかけました。そしてC先生とF先生をつなぎ、やりとりがあり、「山本さんのおかげで、共同研究ができることになりました」となったのです。ちょっと複雑になりましたが、ここの登場人物はすべて、A大学の出身者なのに、つながっていなかったお二人を、私がつないだというわけです。母校といってもそれなりの規模の大学だと、記者のネットワークの方が役に立つこともあるんですねえ。

もう一つは、Ⅰ大学に取材でお世話になったⅡさん(外部人材の上級職員)からの連絡で、「Ⅲ大学のⅣ理事・副学長が、◇のテーマで相談できる人を探している。私はⅢ大学の手伝いもしているので相談された。でもⅢ大学は文系なので、理系寄りテーマの◇について全然、わからない。山本さんなら人をいろいろ知っていると思って」ときた件です。「Ⅳ理事って面識ないんだけど、紹介して大丈夫かなあ。理事だからそれほどヘンな人ではないと思うけれど。Ⅱさんも一度しか取材していないんだけど、でも取材前のトラブルで機転を利かせてくれて親切な人だったし、大丈夫だよねえ」と思いつつ、2大学の2先生(研究科長クラス)を紹介しました。「私もそれほど親しいわけではないのですが」と説明した上で。その後、Ⅳ理事が2先生とやりとりをして。一人の先生とは意気投合、「他のことでもつながっていきそうです」との報告が来ました。もう一人の先生からは、さらに別の研究者が紹介されて、Ⅳ理事がセッティングしたⅢ大学の勉強会の講師で来てくれ、関連教員とディスカッションができたとのことでした。よかったです。

でもね、私はⅣ理事とはメールと電話でやりとりしただけ。顔を合わせていないし、名刺交換もしていない。それって…、やっぱりまだちょっと、不安です。それで行ってきました。Ⅲ大学の学園祭に。だって文系の大学だから、Ⅳ理事に取材で時間をとってもらっても、ネタは出てこない可能性が高い。でも学園祭に行くのなら、何もなくてもまあいいか、と。結果、Ⅳ理事に屋台の飲食をおごってもらっちゃいました。個性的な大学だとは思っていましたが、こんなにユニークな学園祭とは知らなかった…。感動。改めて来年は週末に、たっぷりの時間をとっていくことにします。

というわけで、どちらも伏字の複雑な話ですみません。記事を通して築いた人脈で、記事とは別の形で相手の役に立つ、そんな形も素敵だなと振り返ったのでした。

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